伊藤忠丸紅テクノスチールの企業研究

連結ベースで１兆９４０９億円を売り上げる伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社の１００％子会社で、国内のユーザーに鉄鋼建材を供給する内販事業を担っているのが、伊藤忠丸紅テクノスチールです。

親会社の伊藤忠丸紅鉄鋼は、日本を代表する大手総合商社の伊藤忠商事５０％、丸紅５０％出資の日本最大級の鉄鋼専門商社です。
この伊藤忠丸紅鉄鋼グループの中でも、伊藤忠丸紅テクノスチールは、鉄鋼建材の内販に特化したコア企業として位置付けられており、日本国内での鉄鋼建材の販売シェアでは業界最大を誇っています。

特に、日本国内では鉄鋼建材の供給をとおして、ランドマークとなっている主要な建築物と関わっていますので、伊藤忠丸紅テクノスチールの仕事の「成果」を都市の中に見ることができます。こうしたスケールの大きなビジネスに関わっているのも伊藤忠商事、丸紅の両グループ社としての信用力と販売力の強さの現れだと言えます。

一方、ビジネスフィールドは日本国内ですが、２０１０年９月には、伊藤忠丸紅鉄鋼グループが台湾企業と設立した台湾の合弁会社に５％出資するなど、グループのネットワークの中で海外とのつながる動きも出てきています。 従業員数は、２０１３年４月１日現在で２６０名です。単純換算で従業員一人当たり平均売上高は９億円強になります。業界シェアが高いだけに一人当たり売上高も大きく、また鉄鋼建材という商品特性からも売り上げ規模の大きなビックビジネスに関わる機会も多いといえます。
大卒初任給は、２０１３年度の大卒で２０３、０００円（総合職）で、大手企業としては平均的な金額です。
一方、社員の平均年齢は４２歳になりますが、社員数２６０名には派遣社員や嘱託社員も含まれていますので、正社員の実質的な平均年齢は、公表数字から若干変動することも考慮しておきましょう。

新日鉄住金、ＪＦＥスチールや神戸製鋼などの世界的な高炉メーカーをはじめ、国内外の電炉メーカーから鉄鋼素材を仕入れて、大手ゼネコンに�