UHA味覚糖株式会社の戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事

UHA味覚糖株式会社を就職活動の観点から企業研究

大阪に本社を置く製菓会社で、創業当初からのロングセラーである、「七色の飴 味覚糖」や「純露」、最近は、「ぷっちょ」「コロロ」「シゲキックス」「e-maのど飴」なども同社を代表する商品。独創的なアイデアと国内トップクラスの最先端技術を有し、あめ菓子製造に強みがあることで有名な菓子業界のUHA味覚糖株式会社に関して、戦略・強み・弱み・競合他社について就職活動の観点から企業研究しました。

下記４つのトピックに分けてご紹介します。

◆ TOPIC
• 国内の菓子市場規模は1.8兆円。EC・海外強化や高付加価値品の開発が課題
• 人の夢をかなえるために、独創的な発想で魅力ある商品を発信し続ける製菓会社
• アメーバ経営で目指す、アジアNo.1！さらには世界No.1の菓子メーカーへ
• UHA味覚糖株式会社の戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ

国内の菓子市場規模は1.8兆円。EC・海外強化や高付加価値品の開発が課題

三井住友銀行が公表した「菓子メーカーの動向と戦略の方向性」によると、国内における菓子市場の規模は2013年まで1.6兆円程度で安定的に推移してきました。その後、大人をターゲットにしたプレミアム商品や健康機能性を打ち出した商品が市場を牽引し、2017年の市場規模は1.8兆円に。

今後も需要は安定的に推移するものの、中長期的には人口減少影響から横ばいまたは縮小に転じる見通しとなっています。

■菓子業界全体の市場規模推移

出典： 三井住友銀行

また、菓子市場における国内需要のトレンドは、2010年以降、消費者の｢プチ贅沢｣志向が高まり、各メーカーはプレミアム商品の拡販を推進。最近は機能性表示食品制度の活用に加え、素材にこだわったスペシャリティ商品の開発が旺盛です。

さらに、販売面でEコマース(EC)の活用を強化する企業が増加しており、こうした取り組みの良し悪しが企業間の差別化要素となりつつあります。

菓子メーカーの今後の方向性としては、国内市場の縮小が見込まれる中、EC対応を強化し販路拡大や海外展開強化などが挙げられます。また、メーカー間の競争環境が激化する中、消費者の健康志向やプチ贅沢志向を踏まえた高付加価値品の開発や、既存商品の強みを活かした他の菓子カテゴリーへの進出なども考えられるでしょう。

人の夢をかなえるために、独創的な発想で魅力ある商品を発信し続ける製菓会社

今回は、国内あめ菓子製造販売でトップクラスのシェアを誇る、UHA味覚糖を紹介していきます。

大阪に本社を置くキャンディを中心とする製菓会社で、コーポレート・メッセージは「おいしさはやさしさ」。1949年（昭和24年）の設立以来、「七色の飴 味覚糖」や「純露」がロングセラーとなっており、最近は、「ぷっちょ」「コロロ」「シゲキックス」「e-maのど飴」などもよく知られています。あめ菓子生産販売額の国内シェアはトップクラスで、あめ菓子製造に強みがあります。

そんなUHA味覚糖の社名にある「UHA」は、「ユニーク・ヒューマン・アドベンチャー」の略称。人の夢をかなえるために、独創的、個性的に未来に向けてチャレンジしていこう、という同社の信念が表現されています。食べることを通じて、多くの人が大きな夢を心に抱き、快適で健全な生活を送ること、それが同社の最大の願い。

また、UHA味覚糖がお菓子というフィールドで追求するのは、楽しみ、遊び、ときには人を精神的に、肉体的に向上、リラックスさせる"食"の創造。そんな食で遊ぶ『遊食』を社会に提供することで、味覚糖から『遊』の『波』を広げていただきたい。それが、同社の掲げる『遊波』＝「UHA」という考え方となっています。

さらに、『遊』の中にある『もっと』という欲求に応えていくために、最先端技術を投入し、オリジナルティあふれる商品の開発を推進。 そんな『もっと』という姿勢を貫きながら、食で『遊』ぶUHA味覚糖の姿は、お店に並ぶ商品1つとっても感じることができるのではないでしょうか。

アメーバ経営で目指す、アジアNo.1！さらには世界No.1の菓子メーカーへ

UHA味覚糖は、社員が「この会社で働いて良かった」と思えるような会社を目指し、アメーバ経営を実践。社員全員の経営参画・問題解決力の向上を目的に、アメーバ型の組織に分かれた経営活動を行っています。

各部門を1つのアメーバとし、小さなアメーバ組織がいくつか集まり、各ディビジョン（開発、生産、営業、管理部門）の大きなアメーバとなります。大きなアメーバが集まって、UHA味覚糖は形成されているのです。

UHA味覚糖の目指すベクトルと全部の小さなアメーバ組織のベクトルが同じであれば、業績も向上する。同じ目標を持って仕事をする組織は、大きな感動、そして仕事をする喜びにつながるとUHA味覚糖は信じています。

この喜びは、将来、同社を牽引していく人材への成長につながるはず。成長と共に、働く喜びを感じられる組織。それが、UHA味覚糖の考えるアメーバ型の組織です。そして、そんな組織とともに目指すのは、アジアNo.1、さらには世界No.1の菓子メーカー。UHA味覚糖のチャレンジはまだまだ続いていきます。

UHA味覚糖の戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ

菓子業界のUHA味覚糖は、大阪に本社を置く製菓会社で、創業当初からのロングセラーである、「七色の飴 味覚糖」や「純露」、最近は、「ぷっ