日本新薬株式会社の戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事
日本新薬株式会社を就職活動の観点から企業研究
1919年の創立以来、約100年間にわたり研究開発型の新薬メーカーとして、難治性疾患の治療薬「ウプトラビ」を創製するなど、特長あるくすり創りに取り組んできているほか、医薬品事業でつちかった技術とノウハウを駆使した機能食品事業にも進出。ヘルスケア分野になくてはならない事業体として、「存在意義のある会社」となることを目指しています。強みはものづくりが原点にあることで有名な医薬品業界の日本新薬株式会社に関して、戦略・強み・弱み・競合他社について就職活動の観点から企業研究しました。
下記4つのトピックに分けてご紹介します。
◆ TOPIC
日本新薬株式会社の年収・インターン・選考/採用情報はこちらの記事へ
数量では後発医薬品、金額ベースでは新薬のプレゼンスの高さが顕著に
医薬品は大きく分けて2つに分けられ、ひとつは「医療用医薬品」で医師や薬剤師が薬の選択をおこない、もうひとつの医薬品である「一般用医薬品」は、消費者が直接薬を選ぶことができます。
さらに、医療用医薬品には特許期間がある新薬(先発品)、特許満了した新薬(長期収載品)、そして、後発医薬品(ジェネリック医薬品)と分類することができます。
■医薬品の種類
出典: SCIENCE SHIFT|明日を動かす学生のためのメディア
また、医療用医薬品の中でも、政府が医療費削減策の一環として後発医薬品促進策に数多く取り組んでおり、結果、2015年には33.5%までそのシェア率が上昇。さらに政府としては、2020年9月までに後発医薬品数量シェア80%を目指しており、長期収載品から後発医薬品へのシフトは確実に進んでいると言えるでしょう。
国内医療用医薬品市場を数量ベースで見ると、後発医薬品の構成比が33.5%と高くなっているのに対し、新薬は18%と低くなっています。しかし、金額ベースでは新薬の構成比が圧倒的に高く55.9%、後発医薬品が12.4%で、新薬の市場におけるプレゼンスは高くなっていることがわかります。
ものづくりが強み。増収・増益を続ける京都屈指の中堅製薬会社
今回は医薬品業界の中でも研究開発を志向する製薬メーカーである、日本製薬を紹介していきます。
日本新薬は1919年に京都で医薬品の製造を始めて以来、約100年にわたり新薬の開発に取り組み続けてきました。同社はヘルスケア分野になくてはならない事業体として、社会から信頼され尊敬される会社、すなわち「存在意義のある会社」となることを目指しています。
近年は特に患者数が少ないために十分な治療が行えていなかった疾患の新薬について、継続的に上市(発売)。例えば、難治性疾患「肺動脈性肺高血圧症」の治療剤として、経口投与が可能で長時間薬効が持続する「ウプトラビ」を創製。欧米では導出先のアクテリオン社(スイス)が製造販売承認し既に発売されているほか、世界約30ヶ国でグローバル展開しています。
このように同社の自社創薬品は国内販売だけでなく、海外企業との連携により世界中に浸透していることや、その他新薬類の処方も順調に推移。結果的に、増収・増益(売上は9期連続で増収)という実績につながっています。
■国内外で成長を続ける日本新薬
出典: 日本新薬
そんな日本新薬の強みはものづくりが原点である製薬企業であること。日本の製薬企業の多くが薬種商(薬を調合・販売する店)を原点としているのに対して、同社は創業時点からくすりの製造を手がけてきました。ものづくりを大切にするという伝統を受け継ぎ、品質の高い医薬品や機能食品素材を創り続けています。
ブルーオーシャン戦略で際立ち、世界も視野に成長を続ける
各製薬会社にはそれぞれ特徴や違いがあり、例えば幅広い研究領域に取り組み、事業を大規模に展開する企業があるのに対し、得意分野を徹底的に伸ばすことで、国際的に評価される研究開発力をつちっていく企業もあります。
日本新薬は後者にあたり、専門の分野に特化することで、他社が手がけていない領域の疾患の研究を進め、独自性のある治療剤の開発に取り組むなど注力領域を決めるという戦略をとっています。
前述の自社創製である肺動脈性肺高血圧症治療薬「ウプトラビ」のほか、同社のニッチ戦略の代表格が、米セルジーンから導入して2011年に発売した骨髄異形成症候群治療薬「ビダーザ」(一般名・アザシチジン)。骨髄異形成症候群は、国内患者数が1万人程度の希少な血液がんです。
競合品がほとんどない市場で着実にビジネスを拡大し、同社の最主力品として業績を牽引させるなど、ニッチ領域に特化する日本新薬の独自性は国内中堅製薬会社の中では際立っています。自社の立ち位置を明確に築く日本新薬の戦略は、今後もしばらく好調に推移し続けていきそうです。
日本新薬の戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ
医薬品業界の日本新薬株式会社は、1919年の創立以来、約100年間にわたり研究開発型の新薬メーカーとして、難治性疾患の治療薬「ウプトラビ」
内容については細心の注意を払っておりますが、ご利用に際しては、閲覧者各人の責任のもとにこれをご活用いただけますようお願い申し上げます。
Copyright © 2024 en-japan inc. All Rights Reserved.
メーカー
メーカー
メーカー
メーカー
{{article.title_chip}}
人気記事
NEW
医薬品
メーカー
メーカー
{{article.title_chip}}
人気記事
NEW