総合商社の内定獲得まで(4)

はじめに
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4年生の4月 ―就活本番―
人の見た目は9割と言われているように印象というのは大変重要です。自分のキャラクター付けだけでなく、印象は話す内容に信憑性を持たせるという効力も発揮してくれます。ここで言う印象というのは、見た目、表情、姿勢、声、話し方、視線など視覚と聴覚によって得られる情報のことだと考えてください。私は自分のことを"強い"キャラで売り出そうと考えていたので、特に姿勢や話し方に気をつけていました。具体的には、胸を張る、低めの声で話すなどです(実際に、内定先の商社では負けず嫌いなところが評価されました)。また、ただ"強い"というキャラでは一緒に働きたいとは思われないだろうとも考えていたので、笑顔で話すことをとても気をつけていました。
しかし、面接ですから印象にだけ気をつけたところで何もなりません。面接で絶対に頭に入れて臨むべきなのは、面接=双方向のコミュニケーションだということです。面接する社員の立場になってみましょう。自分の言いたいことだけ話す人や、質問に答えない人と一緒に働きたいと思いますか?難しいことですが、質問に対しては短く論理的に答えるよう努めましょう。このことは、学生にとってもメリットがあります。短く答えるということは情報が欠落することになりますから、相手からの質問を誘導することが可能になります。答えられないことより、答えられることについて質問された方が楽ですよね。
以上に関連してですが、時事問題など難しい質問をされたら、あなたならどうしますか?
(1)わからないのを面接官に悟られないようにとりあえず話す。
(2)質問を自分なりに解釈して面接官に確認する。
(3)「わからないので30秒時間を下さい」と答える。
以上の選択肢で最もやってはいけないのは(1)です。逆に言えば(1)以外であれば大丈夫です。(もちろん質問内容によります。友人は社訓を知らない企業の最終面接で、社訓について質問され適当に答えて乗り切ったそうです)。(1)だと質問内容を把握できていないと判断されてしまいますので、気をつけた方がいいでしょう。
私はよく「その質問は○○ということですか?」と聞き返していました。また、答え方ですが、まず自分の論理の組み立て方を説明し、それから質問内容に論理立てを適用させるとどうなるかを説明するようにしていました。
さて、この時期というのは面接が同時に何社も進み、精神的にも体力的にもかなりつらいのが正直なところです。特に4月1日、2日、3日あたりまでは一次選考で毎日複数社回らなければなりませんので、体力的に大変です。また、一次選考を終えると今度は合否が気になり、終始携帯を気にしたり、連絡が来ない企業に対してやきもきしたりと精神的に追い詰められます。就活が終了した今だからこそ落ちた企業に関しては合わなかったと思うことができますが、就活まっただ中だと普通の人間はそうは思えません。そこをどうにか乗り切って他社の選考に望めるよう、自分がどうしたら一番気分転換できるのか、また疲れを取ることができるのかを事前に把握しておくのをお勧めします。
選考が進んでくると必ず聞かれるのが他社の選考状況です。まずスケジュールを紹介すると、4月6日に銀行とメーカーから内定をいただき、就活に疲れ面接を受けたくなかったので同業他社はこの時点で全て辞退し、その後は商社の選考のみを受け、10日に内定をいただいて就活は終了となりました。
第一志望だった商社に関しては、最終面接に進んだり、内定をいただいたりした企業名を正直に伝えていました。これは、自分の客観的評価を相手に伝えることにもなると考えたからです。第二志望だった銀行に関しては、もともと商社と迷っており商社と銀行しか受けないとリクルーターに伝えていたため銀行以外全て落ちたと伝えていました。その次に志望していたメーカーに関しては、就活に疲れてしまい落とすなら落としてくれという気持ちになっていたので、正直に商社も志望しているので商社を受けさせてほしいと伝え、実際に受けることを了承してくれました。
以上の私の個人的な経験からの判断にはなりますが、企業のスタンスを読み取ることが鍵となるのではないでしょうか。
また、強制辞退というような企業による学生の就活の妨害に関するうわさは耳にすることがあるかもしれませんが、私は経験していません。企業によってはあるかもしれないので、噂ベースではない情報収集も必要かもしれませんね。
最後に辞退方法についてです。
辞退するにあたって最も重要なのは情に流されないことです。自分のファーストキャリアになる企業選択ですから、自分のことだけを考えればいいのです。企業もコストをかけて内定を出すわけですから、内定後に社員と学生の間に関係を構築しようとしたり、辞退を申し出られた際には説得を試みたりするのは当然です。そこは割り切りましょう。
ただし、割り切るのと粗雑な辞退は別物です。他社に就職することを決めたら可能なかぎり早く辞退の連絡をすることが大切ですし、メールではなく電話で、また呼び出されたらちゃんと会社に伺うのが礼儀です。その際にも、なぜ御社・御行ではなく他社なのかを論理立てて説明しましょう。コーヒーをかけられるなど噂はいろいろありますが、学生に危害を加えたところで企業の弱みになるだけなので、それほどひどいことにはならないはずです。お説教くらいは仕方ないとして観念しましょう。

おわりに
ただし、選考での評価というのは他者によって下されるものですよね。自分で想像するだけでは限界があります。なので、私は友人と協力したり、先輩に練習を頼んでみたりしていました。
ESを見てもらうことも面接の練習をすることも、知り合いだと恥ずかしいものですが、恥ずかしがっていても何も向上しません。ESの添削をOB訪問で依頼する、面接練習の様子を動画で撮影する、鏡を見て練習するなど方法はいろいろあるので、自分に合ったもので選考まで自分を高めていってください。

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