電通の企業研究

今回ご紹介するのは、広告代理店として日本最大売上高を誇ることで有名な電通。

この記事を読んでいる方の中には、電通への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。
面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、
この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。
ここでは、電通の経営理念や同じ広告業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある広告会社の中で、なぜ電通なのか？」という質問への対策を考えましょう。

電通について深く知るために、まずは電通の経営理念を確認しましょう。そこから電通が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

電通の経営理念は、以下の通り。
『「Good Innovation」。世の中の変化を的確に捉え、社会的価値の創造によりサステナブルな社会の実現を目指します。』（電通 企業理念ページより引用）

同社が掲げるInnovationとは、技術革新だけを指すのではなく、人や社会に向けて新しい価値をもたらす幅広い変革を意味しています。決して現状に甘んじることなく、世界を舞台にビジネスチャンスを生み出し続けている電通で必要となるのは、「その手があったか」と言われる「アイデア」、「そこまでやるか」と言われる「技術」、「そんなことまで」と言われる「起業家精神」という3つの力を持った人材です。

ですから、みなさんがアピールすべきなのは、以下の4点だと考えられます。
（1）人や社会に向けて、どんな夢を持っているのか
（2）自らのアイデアで、何かを変えた経験について
（3）自らの夢を実現するために、努力したこと
（4）自分が得意とすることで、電通の仕事で活かせること

次に、広告業界の中で電通と競合会社とを比較してみましょう。
電通の競合会社といえば、博報堂が思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。では、電通と博報堂はどのように違うのでしょうか。

平成27年3月期の売上高（単体）で比較してみましょう。博報堂は658,757百万円。一方、電通は1,535,105百万円となっており、およそ2.3倍の規模となっています。
営業利益は、電通は連結で72,695百万円。一方、博報堂・大広・読売広告社・博報堂DYメディアパートナーズを子会社に持つ、博報堂DYホールディングスの連結は36,821百万円となっており、いかに電通が国内で首位を独走しているかがわかります。事実、国内のシェアは25％を占めています。
また博報堂と比較すると、広告媒体収入ではインターネットより、テレビ局との強固な結びつきを武器に、テレビCMやスポーツイベントを強みとしています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
リーマンショック以降、業界全体の広告費は減少していましたが、平成21年以降は増加に転じています。一方、国内のテレビ・新聞広告市場は飽和状態にあります。反対に、インターネット広告の成長が著しく、平成25年の媒体別広告費では、前年比8.1%の増加を記録しました。
電通は、次なる市場としてグローバルマーケットを睨み、世界124カ国に380のオフィスと43,000名の従業員を抱えており、海外事業構成比は51％となっています。また、インターネット広告が成長を続けている現在、インターネットとマスメディアを組み合わせたクロスメディア戦略に力を入れ、より強固な経営基盤を築くことが最重要課題となります。

ここまで電通についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 選考フロー