三菱東京UFJ銀行の企業研究| 会社概要・年収・競合他社・採用情報

今回ご紹介するのは、「2015年度卒新卒就職人気企業ランキング」（みんなの就職活動日記調べにおいて総合5位に位置している、三菱東京UFJ銀行。
前年の順位は1位でしたのでやや後退したと言えますが、「東大生の就職状況2012年度」では1位を獲得しており、いずれのランキングにおいても金融業界ではトップを独走しています。
※ランキングは、みんなの就職活動日記（楽天株式会社）「2015年度卒新卒就職人気企業ランキング」、東京大学新聞社「2012年度卒業者 就職先上位一覧（学部卒業者・民間企業）」

この記事を読んでいる方の中には、三菱東京UFJ銀行への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。
面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、
この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。
（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る 他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。

ここでは、三菱東京UFJ銀行の経営理念や同じ金融業界に属する競合他社との比較、最近のニュースなどを通して、「数ある金融会社の中で、なぜ三菱東京UFJ銀行なのか？」という質問への対策を考えましょう。

三菱東京UFJ銀行について深く知るために、まずは三菱東京UFJ銀行の経営理念を確認しましょう。そこから三菱東京UFJ銀行が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

三菱東京UFJフィナンシャル・グループの経営理念は、以下の通り。

『いかなる時代にあっても決して揺らぐことなく、常に世界から信頼される存在であること。
時代の潮流をとらえ、真摯にお客さまと向き合い、その期待を超えるクオリティで応え続けること。
長期的な視点で、お客さまと末永い関係を築き、共に持続的な成長を実現すること。
そして、日本と世界の健全な発展を支える責任を胸に、社会の確かな礎となること。
それが、私たちの使命です。』(三菱東京UFJフィナンシャル・グループ 経営ビジョンより引用 )

ここから分かるポイントは、「世界を舞台に、産業発展や経済成長の一端を担う覚悟」であり、そのために「グローバル視点」「信頼関係の構築力」「期待を超えるクオリティへのこだわり」を持った人材が求められています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。
（1）三菱東京UFJ銀行を通して、社会に何を残したいのか
（2）偉業に挑戦し、全力でやり抜いた経験
（3）信頼関係を構築するために努力したこと
（4）グローバル市場で活かせる自己の優位性について

次に、金融業界の中で三菱東京UFJ銀行と競合他社とを比較してみましょう。
明確な競合を定義するのは難しいのですが、共に財閥系メガバンクであること、金融業界内での売上シェア率、そして採用競合である点から三井住友銀行と比較してみたいと思います。

三井住友フィナンシャルグループの平成26年3月期の売上高は、4,641,880百万円。対して、三菱東京UFJフィナンシャル・グループの平成26年3月期の売上高は5,176,102百万円となっており、メガバンク内でトップとなっています。
平成24年から25年における金融業界規模に対する売上高シェアでみても、三菱東京UFJフィナンシャル・グループは10％、三井住友フィナンシャルグループは9.1％となっており、2社の独走態勢であることがわかります。

続いて、手がけている分野における特徴を見ていきましょう。
三菱東京UFJ銀行は、世界でも最大級の規模を誇り、日本全域をカバーしているのはもちろんのこと、国際業務にも強みを発揮しています。トップであるというプライドと、社会的意義を重んじる堅実な姿勢を持った人材が多いことでも知られています。

対して三井住友銀行は、リテール分野や投資銀行業務を強みとしており、業績を重んじるためノルマは厳しく、体育会系のノリを持ったエネルギッシュな人材が集まっています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。

平成24年〜25年の金融業界の市場規模は、47兆4,829億円。中でも銀行業界は、メガバンクを中心に堅調な推移を見せていますが、大手消費者金融はメガバンクの支配下となるなど金融業界全体の再編が終息した現在、国内事業は飽和状態であることが伺えます。
今後は、国内中心の「ローカル・バンク」から脱出し、高付加価値サービスを武器にした「グローバル・バンク」として世界を舞台に活躍することが重要なキーワードとなっています。

メガバンクの中でも、三菱東京UFJ銀行は資産規模も大きく世界の拠点も充実しています。
しかしながら、ゴールドマンサックスや、モルガンスタンレーのような「グローバル・インベストメント・バンク」と比較すると、国際業務での収益面では大きく出遅れています。
４月１日付で平野信行頭取が新トップに就任し、新体制がスタートした、三菱東京UFJ銀行。今後の海外戦略について特に注視が必要です。

ここまで三菱東京UFJ銀行についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。