川崎重工業株式会社の戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事

川崎重工業株式会社を就職活動の観点から企業研究
明治11年に造船所を創設して以来、130年以上にわたり高い技術力と「Kawasaki」ブランドを武器に挑戦を続けています。航空機や鉄道車両をはじめ、エネルギー設備、モーターサイクルなど、陸・海・空、そして宇宙から深海まで、さまざまな分野における製品を創出する世界のリーディングカンパニーとして有名な重工業業界の川崎重工業株式会社に関して、戦略・強み・弱み・競合他社について就職活動の観点から企業研究しました。
下記4つのトピックに分けてご紹介します。
◆ TOPIC
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国内エンジニアリング市場規模は16兆7,746億円。3年ぶりの増加に
エンジニアリング協会の2018年度「エンジニアリング産業の実態と動向」によると、国内主要エンジニアリング会社57社の業務受注高合計は16兆7,746億円。国内受注高は同一企業ベースで前年度比1.7%増、海外も同9.5%増、全体では同 3.0%増という結果になり3年ぶりに増加に転じました(2017年度)。
国内受注が引き続き堅調に推移していることに加え、2015年度、2016年度と不振だった海外受注も、2017年度は前年度比 9.5%増と回復。一方業種別では、造船重機・鉄鋼・産業機械の受注高は前年度比10.7%減、2年連続での減少となっています。
また、3年ぶりの増加となった海外受注について地域別に見ると、シェア 29.3%の東南アジアが3 年連続で1 位、続いて北アフリカが14.5%を占め、前年度の4位から2位へと浮上しています。次いで南アジア(12.5%)、大洋州(11.5%)の順となりました。

陸・海、空、宇宙から深海まで。幅広い分野で活躍する「Kawasaki」
今回は重工業業界の国内第2位に位置する、川崎重工業を紹介していきます。
川崎重工業は、子会社102社及び関連会社30社で構成されています。船舶海洋事業をはじめ、車両事業、航空宇宙事業、ガスタービン・機械事業、プラント・環境事業、モーターサイクル&エンジン事業、精密機械事業など、幅広い事業を米州、欧州、アジアという3つの主要エリアを中心に展開しています。
なかでも、国内重工メーカーの中で唯一、鉄道車両事業を手がけており、鉄道車両メーカーとしては国内でトップクラスのシェアを誇っています。また、受注製品が主な重工メーカーでありながらも、一般消費者向けのモーターサイクルやジェットスキー®、四輪バギーなども製造するなど、「Kawasaki」は世界のブランドとしても親しまれています。
さらに、航空機の機体・エンジンメーカーとして、機体とエンジンの両方の生産を手がけ、それぞれの分野で国際的プロジェクトに参画するなど、多くの特徴を持っています。
このように川崎重工業は、ある1つの分野において圧倒的な強さを誇る主軸事業を持っているわけではなく、下記の円グラフを見ても分かる通り、様々な分野で実績を積んでいることが最大の強みと言えるでしょう。 ■川崎重工業の事業別売上比率(2017年3月期連結)
出典: 川崎重工新卒サイト
また、2016年度の売上高(連結)の内訳は、約43%が国内、約57%が海外で、海外の比重が高いことが分かります。地域別の輸出売上高比率は下記の通りです。
■川崎重工業の海外売上高比率
出典: 川崎重工新卒サイト

主要4事業への注力と組織の体質改善で世界に貢献するGlobal Kawasakiへ
川崎重工業グループは、「世界の人々の豊かな生活と地球環境の未来に貢献する“Global Kawasaki”」をグループミッションとして掲げ、航空宇宙システム、エネルギー・環境 プラント、精密機械・ロボット、交通・輸送の4分野を主な事業分野として、顧客や社会の可能性を切り開く企業グループを目指すことをビジョンとして定めています。
近年、川崎重工を取り巻く事業環境は、欧州が想像以上に堅調で二輪車の販売を伸ばしているほか、中国も好調。特に産業用ロボットの増産が続いています。中国は最近、労働人口が減り始めていることに加え、1人っ子が増え3Kの仕事を嫌う傾向があります。このため、他国に比べ、はるかに需要の伸びが高いそう。
一方、鉄道車両でアジアの案件が消滅・後ずれしたほか、米ボーイングの旅客機『777』の減産で部品需要が予想以上に落ちています。しかし、時期が後ろ倒しになったものは取り返しが利き、旅客機市場は2030年頃には現在の2倍になる見通し。
要は造船ですが、改革を加速し、中国に2カ所ある合弁造船所に生産をシフトすることでコストは下げ、受注を狙っていきたい考え。
環境変化が厳しい時代で生き残るため、組織として素早く柔軟に対応できる体質に変え、次の成長につなげたい、川崎重工業の新たな挑戦が始まっています。

川崎重工業の戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ
重工業業界の川崎重工業は、明治11年に造船所を創設して以来、130年以上にわたり高い技術力と「Kawasaki」ブランドを武器に挑戦を続けています

【2018 希望への展望】川崎重工業社長・金花芳則さん(63) - SankeiBiz(サンケイビズ)
https://www.enaa.or.jp/?fname=white-paper_youyaku-2018.pdf
川崎重工業株式会社 新卒採用2019
【2018 希望への展望】川崎重工業社長・金花芳則さん(63) - SankeiBiz(サンケイビズ)
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