一条工務店の企業研究

今回ご紹介するのは、省エネ・エコ住宅で有名な一条工務店。
この記事を読んでいる方の中には、一条工務店への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。
面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、一条工務店の経営理念や同じハウスメーカー業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるハウスメーカー会社の中で、なぜ一条工務店なのか？」という質問への対策を考えましょう。

一条工務店について深く知るために、まずは一条工務店の経営理念を確認しましょう。
そこから一条工務店が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

『「お客さまよりお客さまの家づくりに熱心であろう。」
「一条工務店で、建ててよかった」
お客様に、より高性能な住宅と、満足していただけるサービスを提供する。
「一条工務店と取引してよかった」
お取引先の皆さまに心より満足していただけるおつきあいを展開する。
「一条工務店で働いてよかった」
社員全員の充実感と生きがいを達成する。』（一条工務店HP「基本理念」より）

一条工務店はこの基本理念を合言葉に、お客様に「安心」や「満足」のみならず「納得」や「誇り」までを提供する、住宅メーカーのプロフェッショナルとして邁進しています。 求める人材像は以下の6つです。
・目標や夢の達成のために、汗と苦労をいとわない人。
・ウソをつかず、「NO」といえる説得力の向上が出来る人。
・信頼してくれる人の為に、精一杯の行動が出来る人。
・"ごめんなさい"を素直に伝え、失敗を成功に変える力がある人。
・どんな状況でも自分に誇りを持ち、前向きな姿勢を変えない人。
・自分の周りの疑問に対して、それを解消する努力を惜しまない人。

受注から完工までの長いスパンにおいて、多岐にわたる広範囲の業務に上記の能力を発揮出来る人材が求められています。

次に、ハウスメーカー業界の中で一条工務店と競合会社とを比較してみましょう。
一条工務店の競合会社といえば、業界2位の積水ハウスが挙げられます。今回は、一条工務店と積水ハウスを比較してみましょう。
はじめに積水ハウスは、累計建築戸数およそ228万戸（2016年1月31日現在）を誇り、戸建住宅のほか不動産売買や都市開発、損保代理業や各種コンサルティング等、多岐に渡る事業を手掛けています。近年では環境配慮型住宅に力を入れており、基本コンセプトは「快適性」「経済性」「環境配慮」。「エネルギーを自給自足する家」として期待される「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」は、創エネ＋蓄エネの電力供給システムとして注目を集めています。

対して一条工務店は、全国展開をしているハウスメーカーとしては珍しく未上場企業です。そのため新しい取組みに積極的に挑戦できる強みがあり、これを活かし業界の中でも先進的な活躍を見せています。
企業としてのこだわりは、耐震・免震・省エネ・健康を意識した「安心の家づくり」。愚直なまでの技術の追求や家づくりへのこだわりにより、発電システムのグッドデザイン賞の受賞を始め、免震住宅取扱高業界NO.1獲得、エコファースト企業の認定の他、数多くの受賞歴を誇っています。
2013年度の一条工務店の住宅供給戸数は約9,600棟と業界トップクラスであり、流通・生産・物流各コストを抑えた納得価格であることに加え、建築後のエコな性能・設備がこの実績を作り上げています。

次に、一条工務店と競合他社の売上を比較してみましょう。
2015年度の売上高は、積水ハウスが1兆8,588億円、一条工務店は3,366億円。経常利益は積水ハウスが1,605億円、一条工務店が288億円となっています。ハウスメーカー業界は大手から地元工務店まで会社数が多く、業界2位の積水ハウスでも業界シェアは数パーセントという状況です。

続いて、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
人口減、増税とハウスメーカーには厳しい状況が続く中、東日本大震災を経て、省エネ性能へのグレードアップ、増税への備え、コスパ向上の傾向に有ります。耐震・耐火・省エネなど、従来の住宅に高付加価値を加えた住宅へのニーズが高まる中、特に注目されているのが「スマートハウス」。すでに大手ハウスメーカーでは参入が相次いでいます。しかしながら将来的な国内需要を考えると、今後必要になると思われるのは各メーカー独自の高付加価値の提供です。これらを背景に、一条工務店では省エネ・エコに注力すると同時に海外展開も進め、国内に留まらない活躍が見込まれています。

ここまで一条工務店についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 選考