日本テレビ放送網の企業研究

今回ご紹介するのは、「日テレ」の愛称で親しまれる日本テレビ放送網。

この記事を読んでいる方の中には、日本テレビ放送網への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。
面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、日本テレビ放送網の経営理念や同じテレビ業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるテレビ会社の中で、なぜ日本テレビ放送網なのか？」という質問への対策を考えましょう。

日本テレビ放送網について深く知るために、まずは日本テレビ放送網の経営理念を確認しましょう。そこから日本テレビ放送網が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

日本テレビ放送網の理念は、以下の通り。
『見たい、が世界を変えていく』（日本テレビ放送網「日テレ ビジョン」より引用）

日本テレビ放送網は、平成25年に開局60周年を迎え、「見たい、が世界を変えていく」というメッセージを発表しました。これに込められた想いは、まだ見たことのない夢を届け、見つめるべき今をしっかり伝え、人々の「見たい」に火をつけること。テレビ業界のパイオニアとして、なくてはならない存在として、テレビ業界を牽引していくことを使命としています。求める人材像は、「現状に満足しない挑戦心」と「日本のテレビ業界の未来を支える情熱」を持った人です。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の3点です。
・ 日本テレビ放送網を通して、世の中に成し遂げたいこと
・現状に満足せずに、新たな分野に挑戦した経験
・ テレビ業界のパイオニアとして存在するために、あなたができること

次に、テレビ業界の中で日本テレビ放送網と競合会社とを比較してみましょう。日本テレビ放送網の競合会社といえば、テレビ朝日が挙げられます。今回は、日本テレビ放送網とテレビ朝日をグループ規模で比較してみましょう。

まず、財務状況について見ていきましょう。
平成28年3月期の連結決算によると、日本テレビホールディングスの売上高は414,780百万円、営業利益は53,178百万円。対するテレビ朝日ホールディングスの売上高は280,779百万円、営業利益は16,570百万円となっています。
いずれの数値も、業界3位を誇る日本テレビホールディングスが勝っています。

続いて、事業戦略を見ていきましょう。
はじめに朝日新聞社系のテレビ朝日は、ANN24局のネットワークを形成しています。テレビ放送の他、音楽出版事業を主要事業に据えており、昨今、特に力を入れているのは視聴率至上主義の徹底。「魅力的な情報やコンテンツを提供することで、夢や希望を持ち続けられる社会の実現に貢献する」という使命の実現に向け、オリジナルコンテンツのクオリティに強いこだわりを見せています。また近年ではサイバーエージェントと共に動画配信プラットフォームを立ち上げ、合弁会社も設立しています。
対して読売グループの一員である日本テレビホールディングスは、NNNネットを形成するテレビ放送のパイオニア的存在。テレビ放送に加え、コンテンツビジネスや不動産賃貸を手がけており、コンテンツビジネス事業では地上波の視聴率好調を受け、平成27年までにテレビ広告収入の大幅な増加を達成しています。今後は、視聴率トップの維持および新規事業の強化を図り、「改革と挑戦」をビジョンに掲げています。

また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
主要対象企業33社の売上高合計による、平成25から26年のテレビ業界の業界規模は、2兆4,690億円です。景気に影響を受けやすい業界であることから近年の成長率は横ばいでしたが、平成24年以降は企業の広告収入も増加し、業績も好調となっています。
一方で、若年層を中心にテレビ離れが加速しており、高速通信回線の普及によりメディアとしてのインターネットが急成長を遂げています。これによりテレビ業界各社は、従来のテレビを中心とした戦略から、動画投稿サイトの拡大、ワンセグ放送の開始、テレビCMからウェブサイトに誘導するなど、クロスメディアを効果的に使う戦略に出ています。
このような転換期を迎えているテレビ業界の今後に必要なのは、新たなビジネスモデルの構築。広告収入依存のビジネスモデルからの脱却も、大きな課題とされています。

ここまで日本テレビ放送網株式会社についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきま�