東京ガスの企業研究

今回ご紹介するのは、1,000万件を超える顧客にガスを提供する、日本で最大、世界でも屈指の都市ガス事業者で有名な東京ガス。

この記事を読んでいる方の中には、東京ガスへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。
面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、東京ガスの経営理念や同じガス業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるガス会社の中で、なぜ東京ガスなのか？」という質問への対策を考えましょう。

東京ガスについて深く知るために、まずは東京ガスの経営理念を確認しましょう。そこから東京ガスが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

東京ガスの経営理念は以下の通りです。
『東京ガスグループは、天然ガスを中心とした「エネルギーフロンティア企業グループ」として、「快適な暮らしづくり」と「環境に優しい都市づくり」に貢献し、お客さま、株主の皆さま、社会から常に信頼を得て発展し続けていく。』（東京ガスホームページより引用）

上記の経営理念からポイントとして挙げられるのが、環境、信頼、発展の3点です。
東京ガスの社員として、顧客のため会社のために努力をし、社会的な信頼を得ることができる誠実な人物、さらに、それに加えて環境問題という難題に挑むことのできる人物。また、今の東京ガスの確立された社会的な地位に甘んじることなく、発展し続けることを追及できる積極性のある人材を求めているといえます。

このことを踏まえ経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。
・周りからの信頼をどのように得てきたか。
・大きな目標に対して諦めることなくどのように努力し、達成してきたか
・環境問題に対してどのような問題意識、ビジョンを持っているか
・自己を積極的に高めるためどのように努力してきたか

次に、ガス業界の中で東京ガスと競合会社とを比較してみましょう。
今回は関西、近畿地方で事業展開している大阪ガスに注目し、東京ガスとどのような違いがあるかを比べてみましょう。（平成28年3月期）
東京ガスの資本金は1、418億円。対して大阪ガスは、1,321億円となっています。
また売上高は、東京ガスが連結18,846億円のところ、大阪ガスは連結13,220億円と、東京ガスが大きく上回る結果に。
一方で経常利益は、東京ガスが連結1,888億900万円 であるのに対し、大阪ガスは連結1,349億8,600万円 となっており、業界トップの東京ガスは圧倒的な強さを見せています。
経常利益は会社の本業による利益に加えて、借入金の返済などによって値が増減しますので、経常利益の大きな東京ガスは安定した企業運営ができていると言えます。

また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
東京ガスなど大手ガス会社も参入している「電力小売り全面自由化」が平成28年4月からスタート。電力小売りは新たな競争が繰り広げられています。
さらにガスシステム改革もこれに歩調を合わせるように進められており、平成29年4月より「ガス小売全面自由化」が開始。
政府は、電気やガスなど熱供給の制度に関する改革として市場の垣根を撤廃し、エネルギー企業間における相互参入や異業種からの新たな参入を推進することで、消費者の利便性向上と価格競争によるコスト低廉化を図る試みを行っています。
都市ガスの小売全面自由化で約2，4兆円（需要家数は約2,600万件）の市場が開放されるとのことで、今後はコストやサービスなどに対する、大手ガス会社をはじめ、新規参入企業の動向が注目されます。

ここまで東京ガスについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 選考フ