富士重工業の企業研究
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2016年09月04日更新
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富士重工業の企業研究

Fuji Heavy Industries Ltd.

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はじめに

今回ご紹介するのは、国内自動車産業界で圧倒的な売上高営業利益率を誇り、独自技術を搭載した乗用車「レガシィ」「インプレッサ」「フォレスター」とともに「スバル」のブランド名で有名な富士重工業

この記事を読んでいる方の中には、富士重工業への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。
面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか?」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

(1)会社概要 (2)「企業」を知る (3)「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。

会社概要(平成28年8月26日現在)

商号富士重工業株式会社
(Fuji Heavy Industries Ltd.)
発足1953年(昭和28年)7月15日
代表者代表取締役社長 吉永 泰之
従業員数単体:13,883名 連結:31,151名(平成28年3月31日現在)
本社東京都渋谷区恵比寿1-20-8 エビススバルビル
売上高連結3兆2,322億5,800万円(平成28年3月期)
一人当たり売上高約1億376万円(平成28年3月期)
営業利益連結5,656億円(平成28年3月期)
初任給修士了 総合職月給22万6,000円、大学卒 総合職月給20万4,000円(平成28年4月実績)
平均年収657万円(平成28年3月31日実績)

「企業」を知る。志望理由でライバルとの差を付けよう!

ここでは、富士重工業の経営理念や同じ自動車業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある自動車会社の中で、なぜ富士重工業なのか?」という質問への対策を考えましょう。

富士重工業について深く知るために、まずは富士重工業の企業理念を確認しましょう。そこから富士重工業が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

富士重工業の企業理念は以下の通り。
『1. 私たちは常に先進の技術の創造に努め、お客様に喜ばれる高品質で個性のある商品を提供します。
2. 私たちは常に人・社会・環境の調和を目指し、豊かな社会づくりに貢献します。
3. 私たちは常に未来をみつめ国際的な視野に立ち、進取の気性に富んだ活力ある企業を目指します。』
(富士重工業ホームページより引用)

この企業理念から分かるポイントは「挑戦」「個性」の2点です。
ここ数年間、富士重工業は毎年全世界販売台数、売上高、各利益とも過去最高を更新する好業績を残しており、この好調な業績を背景に、株価など市場の評価や期待が高まっていますが、そんな時だからこそ、富士重工業の吉永社長は全社員に対し「成長の壁」に立ち向かうことを説いています。成功が続くと新しいことに挑戦するのが怖くなるという成長の壁が生じます。この壁を乗り越え、更なる成長を遂げるためには、失敗してもいいくらいの気持ちで挑戦し続けなければいけないのです。富士重工業が求める人材の最大のキーワードはこの「絶え間ない挑戦」だと言えるでしょう。

また、商品に個性が必要なように、社員にも一人ひとりに個性があってほしいと富士重工業は考えています。それぞれに違う何か光るものを持った多種多様な人たちが集まって初めて、個性のある商品を生み出すことができるようになるのです。数ある個性の中には、上司や先輩と本気でぶつかってしまうことが多々あるような個性もきっとあります。しかし、富士重工業はそのような個性を潰さない風土を大切にしています。個性豊かなメンバーで個性豊かな商品を作る、これが富士重工業の思い描く会社のあり方なのでしょう。

ですから、企業理念に共感した上で、皆さんがアピールすべきなのは以下の点です。
・どんな困難にも絶対に妥協せず最後までやり抜いた経験
・挫折を乗り越え、成長したと感じた経験
・これまでの経験を富士重工業でどう活かしていくか
・個性豊かな商品づくりにあなたの個性をどう活かすことが出来るか


次に、自動車業界の中で富士重工業と競合会社とを比較してみましょう。
日本の大手自動車メーカーと聞かれて誰しもが思いつくのは、トヨタ自動車、本田技研工業(ホンダ)、日産自動車といったところでしょう。日本の大手自動車メーカーは8社あります。その中で、富士重工業は販売台数ベースではほぼ最下位ですが、経常利益の額はトヨタ、ホンダ、日産に次いで堂々の4位。売上高営業利益率は8.6%で、トヨタ(7.1%)を抜いて首位に躍り出ています(平成26年3月期)。
この富士重工業の絶好調を支えているのは、他の競合会社にはない異色戦略でしょう。
トヨタやホンダ、日産といった上位メーカーは多種多様な商品ラインナップを展開していますが、大手の中では最も小さな企業である富士重工業が同じ戦略をとると、もちろん他社に太刀打ちできません。そこで、富士重工業は軽自動車から撤退し、大手とは全く逆の戦略を展開しました。それが、趣味性の高いユーザーを味方につけ、走行性能にうるさいマニアックなスバリスト(スバルの熱狂的なファン)をターゲットにした車づくりに的を絞るという戦略です。 その結果、見事に好業績を残すことに成功した富士重工業ですが、現状、アメリカ市場では供給が追い付かない状態に。特に4輪駆動のSUV(スポーツ多目的車)である「アウトバック」と「フォレスター」が販売の半分を占めるほどの人気ぶりとなっています。
このような状況に対応するため、スバルは北米工場に5億ドルを投資。当初は年間生産台数を現状の20万台から40万台へと倍増させることを目指し、最終的には約110万台に乗せるとのこと。
そんな同社の中期経営ビジョン「際立とう2020」の中では「スバルブランドを磨く」ことを特に強調。100周年目にあたる平成29年4月に、会社名を富士重工業からSUBARUに変更することを発表し、さらなる企業価値の向上に挑んでいく決意を見せています。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
自動車業界では自動運転や環境基準への対応など、新技術開発費が増加し大きな負担になっています。その結果、国内メーカー再編の動きが出ており、平成32年までに2~3つ程度のグループに集約されていくとの予測も。
このような動きに関してはトヨタが先陣を切っており、ダイハツを子会社化。「自前主義にこだわっていると競争に勝てない」と、小型車をダイハツにゆだねる決定を下しています。さらにトヨタは、インドでシェア率40%を抱えるスズキとの提携や、ホンダとも提携分野の拡大を視野に入れてるとのこと。
一方で、このようなトヨタ1社に偏る構造に疑念の声もあり、トヨタへの対抗軸となる企業の育成を図って競争環境を創ることが、健全な自動車業界発展へとつながっていくという見方も出ています。

「採用情報」を知る。過去の選考をチェックしよう!

ここまで富士重工業についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 選考

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・最新版「新・企業力ランキング」トップ200 | ランキング | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
・【富士重工】トヨタを凌ぐ営業利益率"絶好調"企業が描く2020年の姿:PRESIDENT Online - プレジデント
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・エントリーシートで自由記入欄を書くポイント | ビーカイブ ・富士重工業株式会社 : 企業情報 > 会社概要,http://www.fhi.co.jp/outline/inoutline/index.html,平成28年8月26日DL.
・www.fhi.co.jp/ir/report/pdf/ms/ms_85.pdf,http://www.fhi.co.jp/ir/report/pdf/ms/ms_85.pdf,平成28年8月26日DL.
・きわだつ、に挑む。富士重工業株式会社 | RECRUITMENT 採用データ,http://www.fhi.co.jp/jinji/guide/recruit_data.html,平成28年8月26日DL.
・自動車業界 利益率ランキング一覧-業界動向サーチ-,http://gyokai-search.com/4-car-riritu.htm,平成28年8月26日DL.
・自動車メーカー販売台数ランキング【日本国内シェア2015-16年最新】,http://car-moby.jp/48416,平成28年8月26日DL.
・自動車業界 経常利益ランキング一覧-業界動向サーチ-,http://gyokai-search.com/4-car-keijyo.html,平成28年8月26日DL.
・トヨタを軸に始まる再編、自動車業界は20年までに2グループへも - Bloomberg,https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-02-09/O29HSP6TTDS301,平成28年8月26日DL.
・売れすぎスバルは一体どこまで拡大するのか | 自動車 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準,http://toyokeizai.net/articles/-/111344,平成28年8月26日DL.
・富士重工業株式会社 : 株主・投資家の皆様へ > 企業・経営 | 中期経営計画,http://www.fhi.co.jp/ir/corporate/vision.html,平成28年8月26日DL.
・きわだつ、に挑む。富士重工業株式会社 | RECRUITMENT 選考プロセスについて,https://www.fhi.co.jp/jinji/guide/recruit_process.html,平成28年8月26日DL.
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