朝日新聞社の企業研究

今回ご紹介するのは、全国紙朝日新聞を発行する朝日新聞社。
この記事を読んでいる方の中には、朝日新聞社への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。
面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

(1)会社概要　(2)「企業」を知る　(3)「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、朝日新聞社の経営理念や同じマスコミ（新聞）業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるマスコミ（新聞）会社の中で、なぜ朝日新聞社なのか？」という質問への対策を考えましょう。

朝日新聞社について深く知るために、まずは朝日新聞社の基本方針を確認しましょう。そこから朝日新聞社が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

【朝日新聞綱領：一、不偏不党の地に立って言論の自由を貫き、民主国家の完成と世界平和の確立に寄与す。 一、正義人道に基いて国民の幸福に献身し、一切の不法と暴力を排して腐敗と闘う。 一、真実を公正敏速に報道し、評論は進歩的精神を持してその中正を期す。 一、常に寛容の心を忘れず、品位と責任を重んじ、清新にして重厚の風をたっとぶ。【朝日新聞社行動規範より引用】
『私たちは、新聞づくりの理念を定めた朝日新聞綱領にのっとり、高い倫理観をもち、言論・報道機関としての責務を全うすべく努力します。国民の知る権利に応えるため、いかなる権力にも左右されず、言論・表現の自由を貫き、新聞をはじめ多様なメディアを通じて公共的・文化的使命を果たします。』

【求める人材像】（リクナビ2015より引用）
『求める人物像は、好奇心が強い方。それさえあれば大丈夫。
あなたの個性をみせてください。多様な背景と能力をもつ人材を求めています。
選考基準は人物本位。面接を重視しています。』

ここから分かるポイントは、「好奇心」「個性」「人間性」の点。朝日新聞社の社員として、世界に目を開き、得た情報を様々な観点から読み解き、読み手の立場に立って情報を発信出来る人物、そんな人材を朝日新聞は求めています。

ですから、経営理念に共感した上で、皆さんがアピールするのは以下の点です。
・他人に話したいと思えるような行動・経験
・固定観念にとらわれず、柔軟な発想で行動した経験
・ボランティアなど、他人の立場に立って行動した経験

メディアを取り巻く状況が日々変化して行く中、新聞社の状況も同様です。好奇心、行動力、タフさが求められているため、自由買闊達を社風に掲げる朝日新聞社に併せたPRが必要です。

次に、マスコミ（新聞）業界の中で朝日新聞社と競合会社とを比較するとともに、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
朝日新聞社は朝刊658万部、夕刊273万部を発行数を誇る国内第2位の新聞社です。また、朝日新聞デジタルをはじめとするインターネットを利用した新聞事業にも積極的に取り組んでおり、時代の変化に対応しています。ビジネス部門では、古代ギリシャ展やエヴァンゲリオン展など、幅広い展覧会やイベントを行い、収益を得るとともに朝日新聞のイメージアップに取り組んでいます。


紙媒体から電子媒体への移行は、発行部数の減少に見られる通り進みつつ有りますが、収益率は芳しくないため、不動産など本業以外での収益確保をしていかないと、「新聞社」としての本業の生き残りは難しい状況の模様です。特に朝日新聞社は賃貸事業も好調で、大きな利益を上げています。

ここまで朝日新聞社についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 選考