エイベックス・グループ・ホールディングスの企業研究

今回ご紹介するのは、音楽・映像ソフトの企画・製造・販売などを行い、安室奈美恵さんや指原莉乃さん等が所属する事でも知られるエイベックス・グループ・ホールディングス。

この記事を読んでいる方の中には、エイベックスへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。
面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

(1)会社概要　(2)「企業」を知る　(3)「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、エイベックス・グループ・ホールディングスの経営理念や同じ音楽業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある音楽会社の中で、なぜエイベックス・グループ・ホールディングスなのか？」という質問への対策を考えましょう。

エイベックス・グループ・ホールディングスについて深く知るために、まずはエイベックス・グループ・ホールディングスの経営理念を確認しましょう。
そこからエイベックス・グループ・ホールディングスが求める人材が見えてくるはずです。
企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

エイベックス・グループ・ホールディングスの企業理念は、以下の通り。
『感動体験創造企業へ。私たちは、すべての人の夢と思いを原点に、常識にとらわれない発想で世界に感動を届けます。』
（出典： エイベックス・グループ・ホールディングス　企業理念ページ ）

ここからわかるポイントは、新しい感動体験を創造し、世界を感動の渦に巻き込むようなエンタテインメントを築こうという志です。そのため、「夢や情熱、高い志を持った人材」を求めています。具体的には、「何事にも真剣に考え取り組む人」「多様な経験を活かし、困難や課題にも独創的な解決策を見出す人」「大きな情熱をもって常にチャレンジし続ける人」といったタイプを掲げています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の3点です。
・ エイベックス・グループ・ホールディングスを通して、世界に提供したいエンタテインメント
・ 困難な状況に打ち勝ち、何かを成し遂げた経験
・ 現状に満足することなく新たな領域にチャレンジし、感動体験を創造した経験

次に、音楽業界における競合会社と比較してみましょう。今回は、日本コロムビアと比較してみたいと思います。両社の間には、どのような違いがあるのでしょうか。
まず、財務状況を比較してみます。平成26年度の業績を見てみましょう。エイベックス・グループ・ホールディングスの連結売上高は、154,122百万円（前年比9.0％減）。対して、日本コロムビアの連結売上高は13,343百万円（前年比5.6％増）と、やや勢いに陰りは見えますが、エイベックス・グループ・ホールディングスの規模の大きさが際立ちます。

続いて、事業戦略を見ていきましょう。日本コロムビアの創業は、明治43年。日本最古のレコード会社として歴史があり、演歌歌手をはじめ、大物ミュージシャンが多く在籍しています。従来は、音楽・映像事業を主体としていましたが、音楽事業の低迷により、現在では、映像・ゲーム関連へと幅を広げています。
対して、エイベックス・グループ・ホールディングスの創業は、昭和63年。音楽業界では後発であることがわかります。そのため、既存の業界に新たな価値観を創造することが使命となっています。独自の視点でミリオンセラーのアーティストを多く育て、大規模なライブ活動を展開し、事業の拡大を続けてきました。今後は、配信やライブといったエンタテインメントプラットフォームと、アーティスト・コンテンツをいっそう強化していくようです。

また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
音楽業界は、世界規模でみても縮小傾向にあります。その最も顕著な面として、世界的にCDの売上げが急激に減少しています。背景には、少子化や景気停滞などの他に、インターネットの普及による違法コピーの問題や、携帯電話の普及、そして音楽配信ビジネスの普及による音楽環境の変化などがあげられます。また、パソコンを使えば、素人でも簡単に音楽を作ることができ、本当の意味でのクオリティやオリジナリティが求められているという現状もあります。
国内市場では、アイドルグループが上位を独占し、CDを購入してもらうために、特典をつけたり、握手会などのイベントなどを企画し、総合的な活動によって収益をあげています。また、よりリアルな体感が得られるライブ活動の強化も、ひとつの打開策と考えられています。
しかしながら、将来的な展望は厳しく、音楽業界は既存事業から脱皮することが必要不可欠であり、大手各社のビジネスはより多角化が進むと考えられます。

また、エイベックス・グループ・ホールディングスの競合他社としては、ソニー・ミュージック、日本コロムビアが挙げられます。 ここまでエイベックス・グループ・ホールディングス株式会社についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。

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