ダイキン工業の企業研究

今回ご紹介するのは、世界最大の空調機器メーカーで有名なダイキン工業。

この記事を読んでいる方の中には、ダイキン工業への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。
面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、ダイキン工業の経営理念や同じ空調メーカー業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある空調メーカー会社の中で、なぜダイキン工業なのか？」という質問への対策を考えましょう。

ダイキン工業について深く知るために、まずはダイキン工業の経営理念を確認しましょう。そこからダイキン工業が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

ダイキン工業のグループ理念は以下の通り。
「１．「次の欲しい」を先取りし、新たな価値を創造する
　 ２．世界をリードする技術で、社会に貢献する
　 ３．企業価値を高め、新たな夢を実現する
４．地球規模で考え、行動する
５．柔らかで活力に満ちたグループ
６．環境社会をリードする
７．社会との関係を見つめ、行動し、信頼される
８．働く一人ひとりの誇りと喜びがグループを動かす力
９．世界に誇る「フラット＆スピード」の人と組織の運営
１０．自由な雰囲気、野性味、ベストプラクティス・マイウェイ」
（ダイキン工業　グループ経営理念のページより引用）

ダイキンは、企業グループとして一丸となり、ダイナミックに世界展開するとともに、世界中の顧客から信頼される企業となること、従業員が誇りを持って働くことができる企業となることを目指しています。
ここから分かるポイントは「信用第一」「攻める経営」「思いやり」の3点。
ダイキン工業の社員として、個人としても会社を支えていくために大いに努力するだけでなく、他の社員や顧客を尊重する。それをモットーとして、これから世界的企業として戦っていく。こうした考えをもった人を、ダイキン工業は求めています。

そのため、経営理念に共感した上で、学生がアピールすべきポイントは以下の３つです。
・他人を巻き込んで、目標を達成したエピソード
・学生のときに頑張って取り組んできたこと
・自分の経験をどのように企業に活かせるか

次に、空調メーカー業界の中でダイキン工業と競合会社とを比較してみましょう。
今回は空調に強みを持つ富士通ゼネラルと比較してみたいと思います。両者にはどのような違いがあるのでしょうか。

まずは事業内容を見てみましょう。
ダイキン工業グループの主な事業は、空調・冷凍機、化学、油機及び特機製品の製造、販売。中でも 空調・冷凍機事業は同グループの売上高の89.5％を占めるほどの有力事業で、特に北米、アジア、欧州を中心に海外で急速に事業を拡大しています。
対する富士通ゼネラルは、空調機、情報通信・電子デバイスの2つの部門で、製品・部品の開発、製造、販売、そしてサービスの提供を主な事業としています。同社グループも空調機器メーカーとして実績を伸ばしており、海外向けの販売が中東を中心に拡大。特に中東・アフリカでは、他社よりも先行して、サウジアラビアやアラブ首長国連邦向け省エネ規制に対応した機種の出荷増となり売上に貢献しています。

次に財務状況を見てみましょう。
平成28年3月期の売上高は、ダイキン工業が連結2兆436億9,100万円であるのに対し、富士通ゼネラルは連結2,809億7,700万円と下回る結果に。 一方で営業利益でもダイキン工業が圧倒的な強さを誇っており、連結2,178億7,200万円。富士通ゼネラルは連結275億2,100万円となっています。
当期のダイキン工業は、主力の空調・冷凍機事業が北米、アジア、欧州など、海外における事業拡大の他、化学事業についても販売を伸ばし、売上高は過去最高を更新。初めての2兆円超えを達成しています。

次に業界トレンドも見ておきましょう。
空調機器は世界でも日本企業が高い競争力を誇る市場の１つで、その規模もグローバルでの着実な拡大が見込まれているといいます。研究機関BSRIAによると、世界における冷暖房空気設備の市場規模は平成26年に約11兆7,000億円だったものが、平成30年には約14兆8,440億円まで到達するとのこと。
このような状況の中、欧米メーカーの買収や提携などの取り組みで日本メーカー同志によるシェア争いが激化しています。機器類のラインナップを補完することや、海外市場での販売力の強化、ビルソリューションや新規事業等、その目的は多岐に富んでいます。
近年では、平成27年10月1日に日立製作所と日立アプライアンスがアメリカのジョンソンコントロールズと合弁会社ジョンソンコントロールズ日立空調を設立。一方、業界国内第2位の売上高を持つ三菱電機は、イタリアの業務用空調会社デルクリマの子会社化を発表しています。

ここまでクボタについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 選考フロ