日本ロレアルの企業研究

今回ご紹介するのは、フランスのクリシーに本部を置く世界最大の化粧品会社、その日本支社である日本ロレアル株式会社です。

この記事を読んでいる方の中には、日本ロレアルへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。
面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1） 会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、ロレアルの経営理念や同じ化粧品業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数ある化粧品会社の中で、なぜロレアルなのか？」という質問への対策を考えましょう。

ロレアルについて深く知るために、まずはロレアルの経営理念を確認しましょう。そこからロレアルが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

『美と人生の豊かさのために、日本ロレアルはあります。
ロレアルは国際性を大切にします。ロレアルは科学研究を優先します。ロレアルは人材を大切にします』（ロレアル採用ホームページより引用）

ここから考えられる求める人材像として直感と論理のバランスの取れた人があげられます。ロレアルというブランドを発展させていくためには、これまでに積み上げられてきたデータを元に解析、分析し戦略を考える必要があります。また、美というのは感性や想像力が重要であり、これらをなしに考えることはできません。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の2点です。
・今までどのようなことに問題意識を感じ、それに対してどのように考え解決したのか
・どのようなことに感動を覚えるのか

次に、化粧品業界の中でロレアルと競合会社とを比較してみましょう。
ロレアルの競合企業としては、資生堂があげられます。
まず売上高ですが資生堂は7630億（前年比1.9％減）（2016年3月期）となっています。日本ロレアルの売上高は規定により社外非公表となっていますが、2013年の売上は3兆2000億円余りと言われていますから、日本ロレアルの方が上回っています。また、資生堂の従業員は33,218人とロレアルに比べて多いことがわかります。ロレアルはその分、一人一人に任せられる仕事が多くやりがいがあると考えられます。
また、事業内容については日本ロレアルは、世界の化粧品業界のリーダーとも言えるロレアルグループの日本法人としての輸入・製造・販売を行っています。これに対して、日本の企業である資生堂は、化粧品だけでなくヘルスケアやレストラン、フロンティアサイエンス、教育などに幅広く手を広げています。
今後の展望については、日本ロレアルは「美のすべてを、共に次世代へ」というビジョンで、世界的に責任ある企業として環境活動に積極的に注力していく模様です。これに対して、資生堂は中国での事業が低迷しており、まずはグローバル企業を目指す時点にあります。

また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
平成24年末の政権交代後、景気は回復の兆しを見せ、消費増税前の駆け込み需要もあって平成25年には売り上げが増加に転じた化粧品業界ですが、消費者の節約志向は依然として根強く先行きは楽観できるものではありません。また、富士フイルムをはじめとした異業種からの化粧品業界への参入による選択肢の増加や、インターネットサイトやSNSでの口コミの普及なども加わり、消費者の商品を見る目も厳しくなっています。こうした国内の厳しい状況を見据え、海外に活路を見出している化粧品メーカーも多くなっています。

br> ここまで日本ロレアルについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。