・サマーインターンでは、企業のどこを見ればいい?
・社員の雰囲気が良ければ、自分に合う企業と考えていい?
・そもそも、志望業界が決まっていなくても参加する意味はある?

サマーインターンというと、「どうすれば活躍できるか」「人事からどう評価されるか」に目が向きがちです。

しかし、企業が学生を見ているように、学生にとっても企業を知る貴重な機会。
せっかく参加するなら、今後の企業選びにも活かしたいですよね。

そこで今回は、元新卒採用担当者に、サマーインターンで知っておきたい「企業選び」に関する疑問をぶつけてみました。
インターンだからこそ見える企業の姿から、複数の企業を比較する方法、自分に合う企業を見つけるためのヒントまで。学生が気になるサマーインターンのリアルを聞いていきます。

この記事の目次

この記事に登場する人

あおやぎ

あおやぎ
irootsのユーザー向け企画を担当。就活生向けイベントへの登壇やYouTube動画、SNS運用などを通じて、就活に役立つ情報を発信している。日々就活生と接するなかで感じる疑問や不安をもとに、今回は人事経験者へサマーインターンのリアルを聞く。
のだ

のだ
エンの新卒採用担当として、説明会やインターン企画・運営、採用戦略設計などを6年間経験。現在は、これまでの人事経験を活かして就活生に向けたイベントや動画などのコンテンツ企画・運営をおこなっている。

サマーインターンでは、企業のどこを見ればいい?

あおやぎあおやぎ
評価編選考編と、人事からどう見られているのかを聞いてきました。

でも今回は逆に、学生側が企業を見るときのポイントを聞いていきたいです。

のだのだ
これもすごく大切ですね。

サマーインターンは企業から評価される場でもありますが、学生が企業を知る場でもありますから。

あおやぎあおやぎ
とはいえ、実際に参加したらワークに必死になって、企業を見る余裕がなさそうです。

どこを見ればいいんでしょう?

のだのだ
一つ挙げるなら、やはり社員との関わりですね。

サマーインターンでは、説明会や採用サイトを見るだけでは分からない、社員のコミュニケーションスタイルや価値観に触れることができます。

あおやぎあおやぎ
社員の雰囲気を見る?
のだのだ
そうですね。

ただ、「優しかった」「話しやすかった」で終わらせるのは、少しもったいないと思います。

あおやぎあおやぎ
というと?
のだのだ
例えば、社員は学生の意見をどんなふうに聞いているのか。フィードバックするときに、どんな言葉を使っているのか。

社員同士で意見が違ったときに、どうコミュニケーションを取っているのか。

そうした部分を見ると、その企業がどんなコミュニケーションを大切にしているのかが少しずつ見えてきます。

あおやぎあおやぎ
「社員が優しかった」ではなく、「どんな場面で、どんなコミュニケーションをしていたか」まで見るんですね。
のだのだ
そうですね。

あとは、一緒に参加している学生を見ることも大切です。

あおやぎあおやぎ
ほかの学生もですか?
のだのだ
はい。

選考を通過してインターンに参加している場合、その学生たちは企業が一定の基準で選んだ人たちですよね。

将来、一緒に働くことになるかもしれない人たちとも言えます。

あおやぎあおやぎ
確かに。社員ばかり見てしまいそうですが、参加している学生も企業を知るヒントになるんですね。
のだのだ
そうなんです。

「この人たちと一緒にいると刺激を受ける」「こういう考え方をする人が多いんだな」と感じることもあれば、逆に少し違和感を覚えることもあると思います。

どちらも、自分と企業との相性を考えるうえで大切な情報です。

説明会や採用サイトでは分からない、インターンだからこそ見えることは?

あおやぎあおやぎ
今のお話にもつながりますが、説明会や採用サイトでは分からない、インターンだからこそ見えることってありますか?
のだのだ
私は、社員同士の何気ないやりとりを見てほしいですね。
あおやぎあおやぎ
何気ないやりとり?
のだのだ
例えば、インターンを進行している人事に、ほかの社員が話しかけに来たとき。

休憩時間に社員同士が話しているとき。

社員が学生のいないところで、ほかの社員とコミュニケーションを取っているとき。

あおやぎあおやぎ
プログラムそのものではなく、その間を見る?
のだのだ
そうなんです。

説明会や採用サイトは、企業が学生に伝えたい情報を整理して発信していますよね。

もちろん、それも大切な情報です。

ただ、サマーインターンでは、それだけでは分からない普段の関係性が見える瞬間があります。

あおやぎあおやぎ
例えば、どんなところですか?
のだのだ
上下関係がありながらも気軽に意見を言い合っているとか、部署の違う社員同士でも自然にコミュニケーションを取っているとか。

逆に、学生と接しているときと社員同士で接しているときに、少し雰囲気が違うと感じることもあるかもしれません。

あおやぎあおやぎ
人事経験者としては、そこまで見られていると思うと怖くないですか?
のだのだ
怖いですね(笑)。

実際、私が人事をしていたときも、学生は思っている以上に企業のことを見ていると感じていました。

だからこそ、こちらも気を抜けないんです。

あおやぎあおやぎ
オンラインインターンだと、そういう部分は見えにくそうですが。
のだのだ
オンラインでも意外と見えますよ。

社員同士の話し方だったり、誰かが困っているときの対応だったり。

社員が入れ替わるときの何気ないやりとりにも、その企業らしさが出ることがあります。

あおやぎあおやぎ
企業が用意した情報だけを見るのではなく、プログラムの「隙間」にも注目すると。
のだのだ
そうですね。

ただし、一つの場面だけを見て「この会社はこういう会社だ」と決めつける必要はありません。

気になったことがあれば、その後の説明会やOB・OG訪問などで確かめてみる。

インターンで感じたことを、企業理解を深めるためのきっかけにしてほしいですね。

複数のインターンに参加したら、企業をどう比較すればいい?

あおやぎあおやぎ
複数のインターンに参加すると、今度は企業を比較するのが難しそうです。

「A社も良かった、B社も良かった、C社も良かった」となりません?

のだのだ
なりますね。

実際、就活生から相談を受けていても、「どの企業も人が良かったです」という話はよく聞きました。

あおやぎあおやぎ
「人が良かった」問題ですね。
のだのだ
そうなんです。

もちろん、人が良いと感じたこと自体は大切です。

ただ、そこで終わってしまうと、企業を比較するのが難しくなります。

あおやぎあおやぎ
じゃあ、どうすればいいでしょう?
のだのだ
「何が良かったのか」を、もう一段具体的に考えてみてほしいです。
あおやぎあおやぎ
例えば?
のだのだ
社員が親身に話を聞いてくれたから良かったのか。

フィードバックが具体的で、自分が成長できそうだと感じたのか。

参加している学生のレベルが高く、刺激を受けたのか。

チームで協力して何かを作るワークそのものが楽しかったのか。

同じ「良かった」でも、その理由は違いますよね。

あおやぎあおやぎ
確かに。

でも、参加した直後は全部「楽しかった!」になりそうです。

のだのだ
だからこそ、参加するたびにメモを残しておくのがおすすめです。

良かったことだけではなく、少し気になったことや、モヤモヤしたことも書いておく。

そのメモを後から横に並べて比較してみるんです。

あおやぎあおやぎ
企業ごとに比較表を作るイメージですか?
のだのだ
そんなに難しく考えなくても大丈夫です。

例えば、A社では「社員からのフィードバックが嬉しかった」、B社では「若手社員にも裁量がありそうでワクワクした」、C社では「チームで協力する雰囲気が心地よかった」。

いくつか並べていくと、自分が企業に対して何を求めているのか、共通点が見えてくることがあります。

あおやぎあおやぎ
企業を比較しているつもりが、自分の価値観も見えてくる。
のだのだ
そうなんです。

就活軸がまだ決まっていない学生ほど、この方法はおすすめですね。

「自分の軸を決めてから企業を見る」のではなく、いろいろな企業を見ながら、自分の軸を見つけていく。

夏の時点では、それでいいと思います。

irootsに登録してスカウトを受け取る

「自分に合う企業かどうか」は、インターン中のどこを見れば分かる?

あおやぎあおやぎ
ここまで聞いていると、インターンに参加すれば「自分に合う企業かどうか」が分かる気もします。

実際、一度参加すれば判断できるものですか?

のだのだ
私は、インターンだけで決めてしまうのはもったいないと思います。
あおやぎあおやぎ
え、ここまで企業を見るポイントを聞いてきたのに?
のだのだ
そうですよね(笑)。

もちろん、インターンは企業を知るための貴重な機会です。

ただ、1日や数日で企業のすべてが分かるわけではありません。

あおやぎあおやぎ
確かに。
のだのだ
だから、「この企業は自分に合う」「合わない」とすぐに結論を出すよりも、まずは参加したあとに自分が感じたことを棚卸ししてみてほしいです。
あおやぎあおやぎ
ここでも振り返りが大事なんですね。
のだのだ
そうですね。

例えば、「社員と話していて楽しかった」と感じたなら、なぜ楽しかったのか。

年齢が近くて話しやすかったからなのか。自分の意見を否定せずに聞いてくれたからなのか。仕事に対する考え方に共感したからなのか。

あおやぎあおやぎ
「楽しかった」を分解する。
のだのだ
そうなんです。

逆に、モヤモヤしたことも同じです。

「なんとなく合わない気がした」で終わらせるのではなく、何に違和感があったのかを考えてみる。

コミュニケーションの取り方なのか、仕事の進め方なのか、一緒に参加した学生の雰囲気なのか。

あおやぎあおやぎ
そうやって分解すると、「この企業が合う・合わない」という話だけではなくなりそうですね。
のだのだ
そこが大切だと思います。

例えば、「A社は合わなかった」で終わらせてしまうと、その企業についての感想だけで終わります。

でも、「自分は個人で競争する環境より、周囲と相談しながら進める環境のほうが力を発揮しやすそう」と気づけば、ほかの企業を見るときにも活かせますよね。

あおやぎあおやぎ
一社のインターンで感じたことを、その後の企業選びの基準に変えていくんですね。
のだのだ
そうですね。

サマーインターンに参加するなかだけで、志望企業を決める必要はありません。

そこで感じたことをもとに、「次は何を知りたいか」「ほかの企業ではどうなんだろう」と考える。

そうやって少しずつ、自分なりの企業選びの軸を作っていってほしいですね。

志望業界が決まっていなくても、サマーインターンに参加する意味はある?

あおやぎあおやぎ
最後に、まだ志望業界や志望企業が決まっていない学生もいると思います。

そういう状態でも、サマーインターンに参加する意味はありますか?

のだのだ
めちゃくちゃあります!

むしろ、決まっていないからこそ参加してほしいくらいです。

あおやぎあおやぎ
決めてから参加するのではなく?
のだのだ
はい。

実際に企業や社員と接してみないと、自分が何を大切にしたいのか分からないこともありますから。

「この仕事、思っていたより面白いかも」と感じることもあれば、「憧れていた業界だけど、自分には少し違うかもしれない」と気づくこともあります。

どちらも大切な発見ですよね。

あおやぎあおやぎ
じゃあ、志望業界が決まっている学生は、その業界だけを受ければいい?
のだのだ
私は、夏の段階ではもう少し広く見てもいいと思います。

余裕があれば、興味のある分野を2〜3つくらい見てみてほしいですね。

あおやぎあおやぎ
なぜですか?
のだのだ
就活が進んでから、「この業界しか見てこなかったけど、本当にここでいいのかな」と悩む学生は意外と多いんです。

そのタイミングから別の業界を見ようと思っても、すでに選考が進んでいることもあります。

あおやぎあおやぎ
夏のうちに選択肢を広げておく。
のだのだ
そうですね。

志望業界が決まっていることは悪いことではありません。

ただ、まだ時間に余裕がある夏だからこそ、「ほかにはどんな仕事があるんだろう」と少し視野を広げてみる。

そのうえで、「やっぱりこの業界がいい」と思えたなら、それも大きな収穫ですよね。

あおやぎあおやぎ
では最後に、人事経験者として、学生にはどんな姿勢でサマーインターンに参加してほしいですか?
のだのだ
自分にも、企業にも、興味を持って参加してほしいですね。
あおやぎあおやぎ
自分と企業、両方に?
のだのだ
そうです。

サマーインターンには、企業について知る、自分の得意なことや苦手なことを知る、就活軸を見つけるなど、いろいろな目的があると思います。

でも、その前提として、せっかく参加するなら目の前の企業にしっかり向き合ってほしいです。

実際、「この企業にはあまり興味がないけれど、とりあえず参加しました」という学生もいます。

もちろん、最初から強い志望度がなくても構いません。

ただ、「興味がない」で終わってしまうのはもったいない。

その企業を通じて、初めて知れる仕事があるかもしれない。自分が大切にしたい価値観に気づくかもしれない。

あおやぎあおやぎ
志望企業かどうかにかかわらず、何かを持ち帰ろうとする。
のだのだ
そうですね。

企業から評価されることだけを考えるのではなく、「この企業から何を知れるだろう」「自分について何が分かるだろう」と主体的に参加する。

そうすれば、どんなインターンもその後の企業選びに活かせると思います。

あおやぎあおやぎ
のださん、ありがとうございました!それでは最後に、今回学んだ内容を3つのポイントにまとめていきます。

サマーインターンで企業を見るときに意識したい3つのポイント

▶︎「人が良かった」で終わらせず、何が良かったのかを考える
社員の雰囲気やコミュニケーションは、企業を知る大切なヒントです。
ただ、「優しかった」「話しやすかった」だけでは、ほかの企業と比較するのが難しくなります。
どんなコミュニケーションが心地よかったのか。何に共感したのか。具体的に振り返ってみましょう。

▶︎良かったことだけでなく、モヤモヤしたことも残しておく
インターンで感じた違和感も、自分に合う企業を知るための大切な情報です。
「なんとなく合わなかった」で終わらせず、なぜそう感じたのかを考えてみる。
複数の企業で感じたことを比較することで、自分が企業に求めているものが少しずつ見えてきます。

▶︎夏の段階で、選択肢を狭めすぎない
志望業界が決まっていなくても、サマーインターンに参加する意味はあります。
むしろ、さまざまな企業を見ることで、自分が大切にしたいことが見つかることもあります。
興味のある企業だけでなく、少し視野を広げながら、自分なりの企業選びの軸を探してみましょう。

あおやぎあおやぎ
サマーインターンでは、「企業からどう見られているか」ばかり気にしてしまいがちです。

でも、企業が学生を見ているように、私たちも企業を見ていい。

社員同士の何気ないやりとりを見たり、自分が感じた「良かった」「モヤモヤした」を振り返ったりすることで、企業選びのヒントが見えてきます。

最初から自分に合う企業が分からなくても大丈夫です。

さまざまな企業と出会いながら、自分は何を大切にしたいのか、少しずつ見つけていきましょう!

あなたに合う企業から、サマーインターンの特別スカウトを受け取ろう
サマーインターンで大切なのは、無理に目立つことではなく、自分らしく力を発揮できる環境を見つけること
irootsなら、あなたの経験や価値観をプロフィールに登録することで、厳選企業からスカウトが届きます。
自分に合う企業と出会い、納得できるサマーインターン参加につなげてみませんか?

irootsに無料会員登録する