企業完全審査制の新卒スカウトサービス「iroots」が、就活生におすすめしたい企業と若手活躍社員にフォーカスするインタビュー企画。今回は、後払い(BNPL)決済サービス事業を展開する株式会社ネットプロテクションズにて、セールスやマーケティングなどの業務を担当している原さんのキャリアと成長に迫ります。

Interviewee’s Profile

株式会社ネットプロテクションズ
業界:IT・金融 従業員数:320名(2025年3月31日時点)
上場区分:東京証券取引所プライム市場
「NP後払い」「atone」などの後払い決済サービス事業を展開。個人、法人、EC(電子商取引)、対面販売、海外など利用シーンに最適化したサービスを提供し、後払い決済国内市場トップシェアを獲得している。

原 恵利華 海外グループ
台湾の大学卒。2024年4月に新卒入社し、NP Taiwan, Inc.(恩沛科技股份有限公司)に配属。現在は新規事業である海外向け後払い決済サービス『AFTEE』のセールスやマーケティング業務に従事している。

『AFTEE』について
商品を受け取った後に支払える後払い決済サービスの海外(台湾・ベトナム)向けサービス。会員登録不要で利用でき、1ヶ月分の買い物の代金をまとめて支払うことや、最大24回の分割払いを行うことができる。

自らの意志で手を挙げ、学生時代に過ごした台湾での新規事業へ


―入社後から現在に至るまでのお仕事内容について教えてください。

入社半年ほどは研修期間があり、さまざまな部署を回りました。そこで自分が見聞きしたり、感じた情報を元にキャリアを考え、人事と面談を重ねながら、本配属を決めていきます。私はもともと1~2年で海外に行きたいと思っていたのですが、ちょうど配属を決めるタイミングで海外の新規事業立ち上げがあり、これはチャンスだなと。海外事業に携わることを志望し、NP Taiwan, Inc.(恩沛科技股份有限公司)に配属されました。研修期間中に、二週間程度一人の先輩について仕事を学ぶ期間があり、そのときに新規事業を担当している先輩に同行した経験も、海外で挑戦したいという気持ちの後押しになったように思います。先輩のミーティングを見学するだけでなく、実際にマーケットリサーチの一部を担い、それをサービスにどのように反映していくのかを考える過程を経験し、初期からサービスづくりに携わる面白さを実感しました。

当社は個人の「Will」を尊重してくれて、会社としても、本人としても、価値のあるものはどんどんやったほうがいい、という考え方です。もちろん新規事業なので知らないことは自分でキャッチアップして走らないといけませんし、結果も出す必要があるので、不安がなかったわけではありません。でも、挑戦させてもらえるだけなく、助け合って、相談しながらみんなでより良いものをつくっていくという文化も根付いているので、「やってみよう!」と思って、台湾行きを決めました。

現在は海外向け後払い決済サービス『AFTEE』のセールスやマーケティングなど、フロント業務を担当しています。台湾企業や日本企業にアポイントをとり、商談から稼働までを推進していくことがメイン業務です。そのほかにも既存の加盟店に対してどのように『AFTEE』の決済比率を高めていくかを考えたり、ユーザー獲得のためのキャンペーンを企画して実施したりもしています。私は台湾の大学を卒業しているので、語学力を活かして銀行や外部機関と連携をとり、プロダクト開発に携わるメンバーのサポートをすることも大きな役割のひとつです。

―大変ながらもやりがいを感じる場面を教えてください。

やりがいは、毎日感じています。新規事業なので正解はないですし、誰もやり方を知りません。ビジネスの進め方も日本とは異なります。何もかも試行錯誤ですが、だからこそ手探りで新しい道を見つけていく面白さがありますね。たとえばアポイントをどう取るかも、ゲーム感覚で「まずはやってみよう!」と攻略法を見つけていく感覚です。商談でも言葉だけではなく、文化的な差分があります。台湾の場合、商談は対話が重要なのですが、私にとっては母国語ではないので、うまくいかないこともあります。だからこそ、毎回ブラッシュアップしていくなかで手応えを実感できます。

実際、アポイント取得が軌道に乗ってくる中で、経験に基づく傾向が分かり、再現性が出てきました。商談も最初はプロダクトについて覚えるのが必死で、あまり自信がありませんでしたが、事前準備をしっかりすることによって知識を補った結果、成果が出始めています。あとは最初、社内での関係性が築けていないこともあり、遠慮してしまっていたのをやめました。早く物事を進めるためには、聞いたり、頼ったりすることが大事だと気づいたんです。

成長というのは、一歩ずつではないと思います。階段を何個も飛ばすことも、急にエレベーターで上がっていく場面もあります。でも、自分では「頑張っている」という感覚はないですね。思い立ったらすぐ行動するタイプなので、とにかく行動量を増やす、来るもの拒まずで何でもやってみる、ということを心がけています。

海外大生だったからこそ磨かれた価値観と、就活の軸


―学生時代を振り返って、今の自分に影響を与えた経験を教えてください。

私が台湾の大学に進学したのは、初めて台湾に行ったときに住みやすさを感じ、ここで生活してみたいと思ったことに加え、人と人の距離感が近い中華圏の文化に興味を持ったことでした。
実際に台湾で生活してみると、同級生はワークショップ形式の授業でも「自分がいいと思ったから」というスタンスが強く、「相手にどう評価されるだろう?」と考えることが多かった私には刺激がありました。台湾に行ってからは「もっとこうしたい」と思うことが増えました。

大学ではデザインやマーケティングを専攻しました。デザイン思考で、どのように伝えたいことを人に届けるのか、課題をどう解決するか、ということを学んだのは今の自分に大きな影響があると思います。台湾では現地の方に囲碁や日本語を教えていましたが、「伝えること」は特に意識して頑張っていました。囲碁や日本語は、ツールに過ぎません。人と繋がることが大事なポイントで、新しい出会いがあったり、教えていく中で子どもたちの成長を見届けたりできたことは、大きなやりがいでした。

また、私は「教える」こと以上に、「人と繋がること」が好きだと気づけたのも大きな発見です。会社を選ぶ上でも、環境や人と合うことは大事にしたいと考えました。

―就活時代の軸を教えてください。

業界や規模に関しては、特に絞っていませんでした。チャレンジを応援してくれる、一人ひとりが自律しつつも協力し合っているフラットな環境で働きたいな、と。事業の精神性も大切にしていましたね。どんなに組織や人が良くても、事業がそうではないと意味がないと考えていたので。世の中に対して誠実に、新しい価値を届けようとしている会社がいいな、と思っていました。

最初は大手企業も検討していましたが、確かに給与や福利厚生、社会的なインパクトの面でメリットも大きいとは感じつつ、「思い立ったらすぐ行動」という私の特性は発揮しづらいように思いました。ですから、大手かベンチャーかでいうと、後者を見ることが多かったです。

一番優先順位が高いのは、自分に合う会社かどうか。お互いを尊重し、プロセスも大切にしている会社というのが、最終的な就活の軸でした。

―ネットプロテクションズに出会ったきっかけと、入社の決め手になったことを教えてください。

irootsでスカウトをもらったのがきっかけです。最初はリクルーターの方のプロフィールに興味を持っていて、個別面談でも話が盛り上がりました。「企業と就活生」ではなく、人と人が話している心地よさがあったんです。面談では、会社説明や私がやってきたこと、どのような就活をしているか、どういった部分がネットプロテクションズと重なるか、などを話しました。選考はとてもスピーディでしたね。印象的だったのは、人の面白さです。抽象的な話や概念を深めていこう、とする方が多く、自分の思考に対して新たな観点をもらえるような面接でした。

事業の観点でいうと、ITや金融に興味があったわけではないものの、「ゆがみのない社会を作るためにサービスを届ける」「誰もが安心かつスムーズに利用できる」ということを、決済という観点から行い、課題解決している点にフィット感がありました。

入社時点では、配属先は決まっていません。私としても、語学力を将来的に使えればいいな、という程度でした。それよりも自分がやりたいことをやるほうが優先だと考えていて、入社後の自分もイメージできたので、ネットプロテクションズへの入社を決めました。

<学生時代のインタビュー記事はこちら>
【海外大生インタビュー】固定観念を捨てたチャレンジが、未来の自分を作ってくれる

出身大学も、経歴もさまざま。「ユニークな人が多い」といいきれるネットプロテクションズの魅力


―ネットプロテクションズの好きなところを教えてください。

まず、人が面白いところです。いろんなバックグラウンドを持った、ユニークな人が集まっています(笑)。同期の年齢もバラバラで、「なんでこの経歴の人がネットプロテクションズに!?」というケースも。そういう方たちを通じて、自分が知らなかった世界を知ることができるのは、とても刺激的ですね。

組織としても個人を尊重して、一人ひとりのチャレンジを応援してくれます。風通しが良く、自由でありながら、規律性が失われていないカルチャーです。性格は人それぞれですが、ネットプロテクションズのVALUESである「本質を探り、変化し続ける」意識は共通しているので、建設的な意見を交わし合えることが楽しいです。

―ネットプロテクションズについて、就活生に自信を持ってすすめられるところを教えてください。

やっぱり、年次に関わらずチャレンジさせてくれる環境や、応援してくれる人が多いことかなと思います。私も1年目から自分の意志で手を挙げて、配属が叶いました。日々のタスクでも「この仕事を任せてくれるの!?」と思うくらい、挑戦を後押ししてくれます。

行動力に自信があったり、やってみたいことに全力で取り組む姿勢を持っていたりする方なら、合っている会社だと思います。「ガツガツ競争」というよりは、「みんなで結果に向かって頑張る」というカルチャーにフィットする方も良いですね。自分で走ることは求められるので、一つひとつ積み上げていくことを好むタイプより、自走できるタイプの方が向いているかと思います。

―最後に、就活生へのエール・メッセージをお願いします。

自分の価値観から探す企業と、自分を見せて声をかけてくれる企業は違います。そういう意味で『iroots』はすごくいいツールなので、声をかけてもらった企業をどんどん深掘りしていくのが良いと思います。条件やロジックで考えることもできますが、それだけだと最終的に決めた時に腹落ち感がないはず。最終的には対話を通じて、人や組織風土を自分で感じた上で決めたほうが、後悔しないのではないかと思います。ロジックに囚われ過ぎないで、自分の価値観に合った会社を見つけてください。みなさんの就活を応援しています!