就活の応募書類として提出を求められる「エントリーシート(ES)」。選考の第一関門であり、突破して初めてスタート地点に立てる重要な書類です。
企業には膨大な数のエントリーシートが集まるため、他の応募者より魅力的な内容でなければ選考は突破できません。しかし、いざ書くとなると抽象的になったり、ありきたりな内容になったりと、苦戦する方も多いでしょう。
本記事では、エントリーシート(ES)の書き方のコツやよく聞かれる項目、作成時のポイントを具体的な記入例と合わせて解説します。採用担当者に「会ってみたい!」と思わせる魅力的なエントリーシートを作成しましょう。
エントリーシート(ES)とは?
エントリーシート(ES)とは、多くの企業が就活生に提出を求める独自の応募書類です。企業はすべての応募者と面接できないため、ESを通じて「自社にマッチする人材か」「活躍できそうか」を見極め、次の選考に進む候補者を絞り込みます。
Web入力や郵送など提出形式は様々です。また、書類選考だけでなく、一次面接から最終面接まで一貫して参考資料として扱われ、ESの内容をもとに深掘り質問がなされます。
履歴書とは何が違うの?
履歴書が「これまでの学歴や資格などの事実をまとめた書類」であるのに対し、エントリーシートは「人柄や価値観、熱意をアピールする書類」です。この役割の違いを理解して作成しましょう。
エントリーシートと履歴書の違いを解説|内容の重複は避けるべき?
すべてが評価の対象となる想定で記入する
形式に関わらず、ESはあなた自身を評価する重要なアウトプットです。文章内容だけでなく、言葉選びやマナーも判断材料になります。内定まで使用される前提で、以下の基本を押さえましょう。
- 応募先の採用担当者が読むことを意識する。
- 手書きの場合、丁寧に記入する。
- ビジネスマナーを守る(一人称は「私」、ですます調など)。
- 書類を清潔に保つ。
- 好印象を与える清潔感のある写真を使用する。
- 下書きをし、間違えたら新しく書き直す。
- 略語を使わず、正式名称で書く。
- 提出前に音読して誤字脱字をチェックする。
エントリーシート(ES)は、いつ頃から書くの?
サマーインターンのESは大学3年の夏前、本選考は3年時の3月以降から書く機会が増えます。3月以降は複数企業へのエントリーが重なり多忙になるため、本格的なES作成時期の前に自己分析や企業研究を済ませておくことが重要です。
エントリーシート(ES)でよく聞かれること
ESの定番質問は「志望動機」「自己PR」「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」ですが、他にも以下のような質問があります。
- なぜ同業他社ではなく当社を志望したのですか?
- 人生でぶつかった壁と、その乗り越え方は?
- 学生時代の経験を、当社でどう活かしますか?
- あなたはモノに例えると何ですか?
- 入社後にやりたい仕事とその理由は?
- 長所・短所を教えてください
質問の意図を把握し、自己分析と企業研究に基づく具体的な回答を用意しましょう。
エントリーシート(ES)で企業が知りたいことを考える
ES作成で大切なのは「企業の質問意図」を汲み取ることです。例えば「学生時代に力を入れたこと」なら、企業は「どんな困難に直面し、どう工夫して成果を出し、それを自社でどう再現できるか」を知りたがっています。質問の意図を的確に捉え、ピントの合った回答を書きましょう。
エントリーシート(ES)で聞かれる6つの項目
企業により項目は異なりますが、主に以下の6つに分類されます。
- 1. 基本情報
- 2. 志望理由
- 3. 自己PR
- 4. 長所・短所
- 5. 学生時代に力を入れたこと・頑張ったこと
- 6. その他
1.基本情報
日付(提出日に合わせる)、氏名、生年月日、住所、連絡先などを正確に記入します。西暦・和暦の表記統一や、写真の裏書き(万が一剥がれた時のため)にも配慮しましょう。
2.志望理由
単なる熱意ではなく「なぜその企業なのか」という必然性が必要です。企業研究を徹底し、「貴社の〇〇に惹かれた」「自分の目標が貴社で実現できる」など、論理的かつ明確に伝えましょう。
3.自己PR
自分の強みが「企業の求める人物像」に合致しているかが鍵です。企業のニーズを把握した上で、自分のスキルや人柄がどう貢献できるかをアピールします。
4.長所・短所
客観的な自己分析能力を見られます。長所は「仕事でどう活かせるか」、短所は「どう改善しようと努力しているか」をセットで伝えることが重要です。
5.学生時代に力を入れたこと・頑張ったこと
サークル、アルバイト、学業などの経験を通じ、あなたの人間性やポテンシャル、課題解決能力が評価されます。結果だけでなく、過程での工夫や学びを具体的に書きましょう。
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6.その他
気になるニュースやユニークな質問を通じて、情報収集力や柔軟な発想力が問われます。日頃から幅広い事象にアンテナを張っておくことが対策に繋がります。
エントリーシート(ES)を書く時のポイントは?
実際に執筆する際は、以下の4点を意識しましょう。
企業が求めている人材を把握する
どんなに優秀でも、社風やビジョンに合わなければ採用されません。採用サイトや経営理念から求める人物像を深く研究しましょう。
伝えたいことを決めてから書く
複数のエピソードを詰め込むと印象が薄れます。最も伝えたい強みや経験を1つに絞り、深く掘り下げる方が効果的です。
結論から書く
採用担当者は大量のESを読みます。最初に結論を書き、視覚的にも読みやすいよう一文の長さや改行に気を配りましょう。
具体的なエピソードを入れる
「〇人をまとめた」「売上を〇%向上させた」など、具体的な数字や成果を織り交ぜることで説得力が増し、あなたの人となりが鮮明に伝わります。
エントリーシート(ES)の記入例
ここからは、よく聞かれる質問項目の構成と例文をご紹介します。
例文1:「志望動機」の書き方
構成:【結論】志望理由 → 【根拠】背景や経験 → 【必然性】貴社で実現できること
<例文>
「私が貴社を志望する理由は、『安心が当たり前の社会を創る』という理念に共感したためです。学生時代の災害ボランティアを通じ、電力インフラの重要性と脆弱性を痛感しました。入社後は、貴社の持続可能なエネルギー供給システムの普及に貢献したいと考えています。」
例文2:「自己PR&学生時代に頑張ったこと」の書き方
構成:【結論】私の強み → 【根拠】経験 → 【具体例】学びや工夫 → 【PR】貴社への貢献
<例文>
「私の強みは、粘り強く課題に取り組む力です。大学ではAIの自動運転研究に注力しました。当初は想定した成果が出ず苦労しましたが、諦めずに仮説検証を100回以上繰り返すことで、納得のいくデータを導き出しました。この挑戦し続ける姿勢は、貴社の研究開発職でも必ず活かせると確信しています。」
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例文3:「長所・短所」の書き方
構成:【結論】長所・短所 → 【根拠】理由やエピソード → 【手段】活かし方や改善策
<長所の例文>
「長所は行動力です。アパレルのアルバイトで、未取扱商品の問い合わせが続いた際、ニーズがあると判断し店長に仕入れを提案しました。結果、月の売上が〇%増加しました。貴社でも主体的に動き、売上向上に貢献します。」
<短所の例文>
「短所はせっかちな点です。アルバイトで焦るあまり、お客様の要望を誤認してご迷惑をおかけした経験があります。それ以来、迅速さは保ちつつも、最後まで話を傾聴し確認を徹底するよう努めています。」
エントリーシート(ES)を提出するまでの注意点
提出前に必ず以下の項目を最終チェックしましょう。
- 提出形式・提出期限の確認
- 誤字脱字、記入漏れがないか
- 宛名(~様、~御中)が適切か
- 面接対策用にコピーや控えを保管したか
- (郵送・持参の場合)汚れや折れがないか
エントリーシート(ES)を添削してもらうのも有効
自分では気づかない分かりづらい表現を直すため、第三者からのフィードバックは非常に有効です。
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就活を終えた大学・アルバイト先の先輩
直近の就活事情を把握しており、気軽に相談しやすいため最適です。
家族や親戚
身近な大人としての意見をもらえますが、世代間の就活ギャップには注意し、現代の就活情報と照らし合わせて参考にしましょう。
OB・OG訪問した先輩
社会人目線の有意義なアドバイスが期待できます。依頼する際はマナーを守り、相手の時間を頂戴しているという感謝と礼儀を忘れないようにしましょう。
まとめ
エントリーシート(ES)は、あなたがどんな人物かをアピールし、面接に進むための重要な第一歩です。「読みやすく伝わりやすいか」「企業の求める人物像とマッチしているか」を常に意識し、採用担当者の心を動かすESを作成してください。



