オリックス株式会社の戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事
オリックス株式会社を就職活動の観点から企業研究
日本ではなじみのなかった「リース」という金融手法を導入したのを皮切りに、融資や割賦、生命保険などの金融事業をはじめ、不動産関連、環境エネルギー関連など幅広くビジネスを展開していることが強み。
世界40の国と地域に拠点を設け、世界でも類をみないユニークな企業としてグローバルに成長していることで有名なリース業界のオリックス株式会社に関して、戦略・強み・弱み・競合他社について就職活動の観点から企業研究しました。
下記4つのトピックに分けてご紹介します。
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◆ TOPIC
- 国内・海外のリース設備投資額は6兆8147億円規模
- 3つの特徴を持つ、「オリックス」という独自のビジネスモデル
- 新規投資とM&A戦略による多角化事業のさらなる強化へ
- オリックスの戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ
国内・海外のリース設備投資額は6兆8147億円規模
近年、多くの国内リース会社が新たな市場として開拓しているのが海外事業。少子化などで国内市場が縮小していく一方、アジアをはじめとした海外では人口が増加し、大きな経済成長が見込める国がたくさんあるためです。
リース事業協会の「海外拠点調査」(2018年3月31日現在)によれば、世界30カ国186法人のなかでも「アジア・中東」は16カ国128法人と半数を占めているほか、欧州・アメリカへの進出も増加傾向にあります。
また、海外リース会社の買収も盛んです。海外には日本のような総合リース会社だけでなく、例えば貨車やエンジンなどといった専門リース会社が主流。特色ある専門リース会社を得ることで、世界戦略への道も近くなることでしょう。
さらには、現地企業と組んで、地場の会社向けリース事業を始めたり、特殊なノウハウを持つ海外の企業との新たなビジネス展開に挑む企業なども出てきています。
このような背景から、海外事業の売り上げは増加し続けており、2012年の5000億円から、2017年には約1.2兆円にまで市場が拡大。結果的に、国内・海外のリース設備投資額(連結ベース)の総額は6兆8147億円となりました(2017年)。
■国内・海外のリース設備投資額(連結ベース)の総額
(出典: 東洋経済ONLINE )
3つの特徴を持つ、「オリックス」という独自のビジネスモデル
リース業界でも異色の存在であるオリックス。1964年、社員数13名で設立されたオリックスは、今や約36,000名の社員を抱え、世界40カ国や地域で事業を展開するユニークなグローバル企業として成長しています(2017年9月末時点)。
オリックスの独自性は、日本になじみのなかった「リース」という新しい金融手法を導入したことに始まります。その後、融資や割賦、生命保険などの金融事業をはじめ、不動産関連、環境エネルギー関連など、リースを起点に拡がった事業の中で培った「金融」と「モノ」の専門性を高めながら、幅広くビジネスを展開しています。
■オリックス事業、多角化の推移
(出典: オリックス新卒サイト )
そんなオリックスのビジネスモデルの特徴は、1つの分野に固執せず、社会のニーズ合わせ姿を変える「柔軟性」と、国内で培ったノウハウを元にネットワークを拡大し、世界40ヶ国で事業を展開するという「強固な基盤」が挙げられます。
さらに、高いリスクマネジメント力や、継続的にガバナンス体制を強化するなど「規律性」も同社の強みとなっています。
このような3つの特徴は、オリックス自らの試行錯誤の上でつくってきた独自のビジネスモデルとして、世界でも類を見ない極めてユニークな企業として知られています。
次に、財務状況を見てみましょう。
これまでの利益成長の軌跡を以下のグラフから見てみます。
■オリックスの株主に帰属する当期純利益
(出典: 野村インベスター・リレーションズ )
設立した年を除き、52年もの間、毎期黒字を計上しており、国内企業の純利益ランキングでは20位にランクインしています。
新規投資やM&A戦略による多角化事業のさらなる強化
社会のニーズをいち早く察知し、柔軟な発想をもって事業を多角化。新たな価値を創造し続けているオリックス。今後の戦略が気になります。
同社が掲げている目標は「多角化事業の強化」で、新規投資やM&A戦略などがその実行案として公表されており、その積極的な動きには目を見張るものがあります。
まず、金融サービスであるアセットマネジメント事業の強化として、米国のNXT Capital社を2018年8月末に950億円で買収。
航空機リース事業では、世界第3位の航空機リース会社Avolon社の株式30%を同11月に2,500億円で取得。これにより、メーカーから直接飛行機を購入し、リースを行うプライマルマーケットへ進出します。
さらに、不動産会社の大京を完全子会社化し、大規模プロジェクトへの参画、M&Aなど、不動産事業のグローバル強化に乗り出しました。
また、近年特に注力している環境エネルギー事業の強化として、再生可能エネルギー発電所の運営・管理・保守会社を設立。ロンドンの拠点を中心に海外でのM&Aを推進していくといいます。
社会や市場の変化に迅速に対応し、新しい価値を積極的に創造していくオリックスの勢いは益々加速しており、目が離せないない状況と言えるでしょう。
今後もさらなるビジネス展開が行われそうです。その動向に注目していきましょう。
オリックスの戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ
リース業界のオリックス株式会社は、日本ではなじみのなかった「リース」という金融手法を導入したのを皮切りに、融資や割賦、生命保険など
内容については細心の注意を払っておりますが、ご利用に際しては、閲覧者各人の責任のもとにこれをご活用いただけますようお願い申し上げます。
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