電機・電子部品・半導体業界の概要・職種・魅力・動向 | 業界研究記事

今回ご紹介するのは、電機・電子部品・半導体業界。

「ダイヤモンド就活ナビ」では、理系男子のランキング1位と2位にその名前を見つけることができるほどの人気業種。「業界ランキング」では、半導体は業界規模が27位、経常利益が19位、労働者数が3位、勤続年数が41位、平均年収が25位にランクインと、その人気の高さを表しています。

この記事では、以下の3つの角度から電機・電子部品・半導体業界への理解を深めていきます。
（1）業界概要
（2）業界の魅力
（3）業界動向

この項目では、業界の事業内容や他業界との比較、業界特有の職種、そして業界に属する主要企業について解説します。

【事業内容】
電機・電子部品とは、その名の通り電子製品に使用される部品のことをいいます。半導体はそのなかの能動部品と呼ばれるもので、同じ部類に電子管や電気モーターがあります。他には受動部品や機構部品とあり、それぞれ細かく分類されています。半導体としては、トランジスタや集積回路、ダイオード、液晶ディスプレイなどがあります。
半導体を取り扱うメーカーが出てきたのはごく最近のことであり、業務体制としては総合電機メーカーが事業の一つとして半導体の製造・販売をする形が一般的となっています。半導体事業は設備投資や規模などを決めるのが難しく、どれだけ半導体を会社内で重視しているかで変わってきます。
半導体だけを取り扱うメーカーでは、得た収益に基づいて設備投資をおこなうことで次の収益に結びつける...といった形で展開しています。

【他業界との比較】
電機・電子部品・半導体業界で特に優れているのが、その労働者数です。サービスや金融、自動車などをはるかに越えた数となっており、その規模や総資産額もおのずと大きくなっています。この半導体を上回るものとしては家電と小売となっています。ただ、勤続年数が大体10年ちょっとという数字からも、働く人が多いのだけれども、それほど長く続けることが少ない業種...といえます。勤続年数が短い理由として平均年収が疑われますが、これは650万円ほどとそう悪くない数字。時代変化が電機・電子部品・半導体業界に与える影響が大きく、それがために短い期間で終わってしまうこともある...ということかもしれません。
伸び率はそう高いものとはなっていないので、特にヒット商品が生まれた事による変化や新規企業の参入などが活発におこなわれているわけではなさそうです。

【業界特有の職種】
・法人向け新規開拓営業
・法人向けルート営業
・物流・在庫管理
・商品企画・プランニング
・調査・マーケティング
・基礎研究
・生産管理・品質管理
・営業推進・販売促進

【主な企業】
東芝（電子デバイス事業）、日立製作所（電子装置・システム）、ルネサス エレクトロニクス、東京エレクトロン、富士通（デバイスソリューション事業）、京セラ、村田製作所など

電機・電子部品・半導体業界で働くやりがいや魅力としては、主に以下の3つが挙げられます。

（1）世界規模での信用度
日本の電子部品技術は高く、国内だけでなく世界的にも信頼されています。世界中から期待されているのは嬉しいものです。

（2）海外での活躍
特に営業ともなると世界各国で商談をすることも多く、国内だけでなく世界でも活躍する場がたくさんあります。

（3）達成感がある
時代の最先端を切り開くようなもの作りの現場であり、その現場に携わり、成果を目の当たりにすることができます。

世界的にも需要が多い時期もありますが、その逆もあり。変化が激しい業界で、再編や統合、経営破綻などもみられます。 一時期は、世界的に�