証券業界の概要・職種・魅力・動向 | 業界研究記事

今回ご紹介するのは、証券業界。

「ダイヤモンド就活ナビ」では、男女共に人気が高い業種。大和証券グループや野村証券、野村総合研究所など...いくつかの企業が名前を挙げています。「業界ランキング」では、「業界規模」が48位、「高利益率」が15位、「総資産額」が3位、「伸び率」が14位、「経常利益」が30位、「平均年収」が19位といった結果になっています。

この記事では、以下の3つの角度から証券業界への理解を深めていきます。
（1）業界概要
（2）業界の魅力
（3）業界動向

この項目では、業界の事業内容や他業界との比較、業界特有の職種、そして業界に属する主要企業について解説します。

【事業内容】
証券会社とは、株式を売却したり購入したりする為の窓口です。その業務内容としては、ブローカー業務とディーラー業務、アンダーライティング業務、セリング業務となります。
ブローカー業務は、お客さんと証券取引所の間に入って株式の売買を仲介する仕事であり、その際に受け取る仲介手数料が利益となります。ディーラー業務とは、証券会社のお金で株式を売買することで、それが収益となるだけでなく、証券会社が取引に参加することで売買の成功率を高くしていきます。アンダーライティング業務とは、株式を発行している企業からそれを買い取り、他の人に売る仕事。そしてセリング業務は、新たに発行された株式を一時的に預かって購入者を探す仕事をいいます。
証券会社の仕事とはこの4つの業種を中心におこないますが、一つの会社で4つすべてをおこなっているわけではありません。とはいえ、なかには4つすべての業務を遂行している証券会社もあり...これは総合証券会社と呼んでいます。

【他業界との比較】
変動が激しい株式を取り扱う証券会社だけに、その「総資産額」は金融・銀行に次ぐものとなっています。「伸び率」としてもそう悪くない順位となっていますから、今後の展開にもまだ目が話せないものですが、景気の変動に左右されやすいだけに、そう楽観視してみるわけにもいきません。同じ高い総資産額を誇る金融は証券よりもはるかに下にランクインしていますが、銀行はランク外となっています。
また、「平均年収」はそこそこ高い順位にランクインしていますが、「労働者数」や「勤続年数」ではランク外。「平均年収」は金融・銀行を超えるものとなっていますが、「労働者数」も「勤続年数」も両者に抜かれたものとなっています。

【業界特有の職種】
・個人向け新規開拓営業
・個人向けルート営業
・法人向け新規開拓営業
・法人向けルート営業
・資産運用（ファンドマネージャー）
・証券アナリスト
・システム運用・保守

【主な企業】
野村ホールディングス、大和証券グループ本社、三菱UFJ証券ホールディングス、SBIホールディングス、岡三証券グループなど

証券業界で働くやりがいや魅力としては、主に以下の2つが挙げられます。

（1）桁違いのお金が動く
営業では、何千、何億という単位のお金を取り扱います。金額も桁違いな契約が約定したときの喜びも大きいです。

（2）コミュニケーション能力が上がる
日本の政治から地域や企業の動向だけにとどまらず、世界情勢といった幅広い知識が必要となります。おのずとコミュニケーション能力も上がります。

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