【企業研究】スカパーJSATホールディングスの会社概要・競合他社・選考情報まとめ

今回ご紹介するのは、日本で唯一の衛星通信事業者で、日本全国約350万人の契約者を持つ「スカパー！」運営で有名なスカパーJSATホールディングス。

この記事を読んでいる方の中には、スカパーJSATホールディングスへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。
面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要（2）「企業」を知る（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、スカパーJSATホールディングスの経営理念や同じテレビ・放送業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるテレビ・放送会社の中で、なぜスカパーJSATホールディングスなのか？」という質問への対策を考えましょう。

スカパーJSATホールディングスについて深く知るために、まずはスカパーJSATホールディングスの経営理念を確認しましょう。そこからスカパーJSATホールディングスが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

スカパーJSATホールディングスの企業理念は、以下の通り。
『スカパーJSATグループは、放送と通信という公共性の高いサービスを提供する企業グループとして、その社会的責任を強く認識し、法令・倫理を遵守しつつ常にパイオニア精神を持ってサービスの向上を図り豊かな社会生活の創造に貢献する。』
（スカパーJSATホールディングス　グループ理念ページより引用）

ここからわかるポイントは、多様化を尊ぶ時代において、テレビ視聴文化の新しい可能性を開拓し、発見に満ちた豊かな生活の楽しみ方を提供し、人々が幸せを感じる社会の創造に貢献していこうという志です。

ですから、企業理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の3点です。
・スカパーJSATホールディングスの理念への共感
・既存の状況に満足せず、自ら課題を見出し、新たな領域にチャレンジした経験
・多種多様な価値観を受け入れ、多くの人に楽しんでもらう工夫をした経験


次に、テレビ・放送業界における競合会社と比較してみましょう。
今回は、WOWOWと比較してみたいと思います。両社の間には、どのような違いがあるのでしょうか。
はじめに事業内容を見ていきましょう。
スカパーJSATホールディングスは、衛星通信業者として「アジアNo.1」「世界第5位」の宇宙・衛星事業とともに、「国内最大」の有料多チャンネル放送「スカパー！」を運営する有料多チャンネル事業を展開。放送事業と通信事業を融合させた「唯一無二のビジネスモデル」が強みとなっています。
有料多チャンネル事業では、東南アジアを中心に世界展開に注力しており、日本コンテンツ専門チャンネルを開局、インドネシアを皮切りにアジアの各国に配信していきます。さらに、日本の放送局やメーカーと共に世界初の「4K」専門チャンネルを2局開局するなど、常に業界に先駆けた攻めの戦略をとっていることが特徴と言えるでしょう。
一方の顔である宇宙・衛生事業では、アジア最大の衛星通信業者として、「スカパー！」の番組伝送や海洋ブロードバンドサービスを、また、全国の自治体をはじめ、電気・ガス・水道などのライフラインを支える企業に対して、災害対策・BCP（事業継続計画）に適したサービスを提供。さらに、海外衛星事業者との連携や、船舶・航空機などの移動体ビジネス、新規宇宙ビジネスなど多角化に取り組んでいます。
そんな同グループでは、若いうちから主体的に裁量権の大きな仕事に関わる機会に恵まれるため、多角的な教育研修制度が充実しており、思い切ってチャレンジできる社風が伺えます。

対するWOWOWは、放送番組を調達、編成して放送衛星（BS）で有料にてテレビ放送を行うほか、ケーブルテレビ、CS（通信衛星）放送（スカパー！） やIPTV（ひかりTV）におてもサービスを提供しています。平成23年より BSデジタル放送の3つのチャンネルで24時間、フルハイビジョン放送を行っています。
その一方で、自社制作コンテンツのパッケージ化や映画製作にも取り組んでおり、「No.1 プレミアム・ペイチャンネル」としてコンテンツの強化と、様々な伝送路によるサービス拡大を図っています。
今後の同社が目指す姿は、放送という枠を超えた「総合エンターテインメントメディア企業」。そのため、制作や編成以外のあらゆる職種で「クリエイティビティ」や「遊び心」が求められているとともに、困難をも楽しめる「情熱」、そして仲間とともに汗をかく、そんな人材が求められてるようです。

次に、財務状況を見ていきましょう。
平成28年3月期の売上高は、スカパーJSATホールディングスが連結1,629億500万円であるのに対し、WOWOWは連結752億9,600万円となっています。一方で営業利益は、スカパーJSATホールディングスが連結242億1,000万円 のところ、WOWOWは連結90億8,000万円で、売上高、営業利益ともにスカパーJSATホールディングスが大きく上回る結果となっています。
当会計年度におけるスカパーJSATホールディングスは、番組供給料や広告宣伝費等の減少により営業費用が減ったことなどから、営業利益は前年同期比23.3%増となり、加えて親会社株主に帰属する当期純利益は、同24.8%増となり、設立以来過去最高の結果を出しています。

また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
有料多チャンネル放送業界では、既存の市場が成熟しつつある一方で、インターネットを使った動画配信サービスが続々と生まれており、コンテンツと加入者獲得の両面で競争が激化しています。時代に先駆けた4K専門チャンネルの開局はもとより、テレビ×スマホ×インターネットでどんなサービスが提供できるのかを考え実現していくことが求められています。
また、宇宙・衛星業界においては、船舶・航空機などの移動体衛星通信ビジネスが拡大しているものの、海外衛星オペレーターとの価格競争が課題に。また、将来的に衛星需要が見込める東南アジアやロシア市場の開拓に向け、費用対効果が高い高性能衛星が必要となり、海外大手との提携も重要なポイントになっているようです。

ここまでスカパーJSATホールディングスについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていき