株式会社アシックスの戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事
株式会社アシックスを就職活動の観点から企業研究
国内大手総合スポーツメーカー業界の中で売上トップを誇り、主力のスポーツ用品に加え、「 オニツカタイガー」「アシックスタイガー」ブランドでライフスタイル市場向けの商品を展開。運動力学や人間工学に基づく製品開発を重要し、「技術」「製品」「ブランド」に強みがあることで有名なスポーツメーカー業界の株式会社アシックスに関して、戦略・強み・弱み・競合他社について就職活動の観点から企業研究しました。
下記4つのトピックに分けてご紹介します。
◆ TOPIC
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成長が期待される国内スポーツ市場。2025年には15.2兆円まで拡大か
2019年のラグビーワールドカップ、2020年のオリンピック・パラリンピック、2021年のワールドマスターズゲームなどのメガスポーツイベントが開催されるのを機会に、日本政府は「日本再興戦略2016」の官民戦略プロジェクトの1つとして、「スポーツの成長産業化」が挙げています。
そのなかで、2015年に5.5兆円であったスポーツ市場規模を2025年には15.2兆円まで拡大する方向性が示されているほか、 「未来投資戦略2017」等を踏まえ、スポーツ産業が「医療/健康」「観光」などの他産業も巻き込んで国内の経済成長に寄与し、日本の基幹産業として発展することが期待されています。
グローバルにおけるスポーツ市場は、チケット収入、放映権、スポンサーシップによる収入の合計で見た場合、761億米ドル規模に(2013)。さらに、グッズ販売、スポーツ用品、フィットネス等を含めると7,000億米ドルの規模となり、グローバルにおけるGDPの1%を占める非常に大きな産業に成長していることがわかります。
■着実に成長を続けているグローバルのスポーツ市場
出典: スポーツ庁
その一方で、日本国内のスポーツ市場は、2002年から2012年の10年間は縮小傾向に。グローバルで成長を続ける市場であるため、国内においてもその拡大が期待されています。
■日本のスポーツ市場過去10年の動向
出典: スポーツ庁
人間工学に基づく製品開発が強み。ランニングシューズのリーディングカンパニー
今回は、グローバル市場同様の拡大・成長が期待される国内大手総合スポーツメーカー業界の中でも売上トップを誇る、アシックスを紹介します。
創業者である鬼塚喜八郎氏は、戦後荒んだ青少年の育成に貢献するため、スポーツ事業への参入を決意。その後アシックスとして、「スポーツで培った知的技術により、質の高いライフスタイルを創造する」をビジョンに掲げ、世界の人の健康で幸せな生活が実現できる製品やサービスを提供することを使命としています。
現在は主力のスポーツ用品に加え、「 オニツカタイガー」「アシックスタイガー」ブランドで、 過去に人気を集めた各競技用シューズを現代風にアレンジした、 ライフスタイル市場向けの商品を展開するほか、 フィットネスアプリなどのサービスも提供しています。
そんなアシックスの強みは、スポーツを核とした事業領域で長年つちかってきた「技術」「製品」「ブランド」に対する信頼。鬼塚氏は、性能が優れていればお客様は必ず受け入れてくれると確信し、製品開発に取り組みました。
さらに「差別化」「イノベーション」「高付加価値」を生み出すためには、「運動力学」や「人間工学」に基づく製品開発が重要だという考えから「アシックススポーツ工学研究所」を設立。この技術へのこだわりは、現在のアシックスに受け継がれています。
成長分野への経営資源集中と、各部門の収益性意識向上による成長戦略
アシックスは、目まぐるしく変化するグローバルの経営環境よりもさらに迅速に自ら変革し、成長するための中期経営計画「ASICS Growth Plan (AGP) 2020」を公表しています。そのなかでも重点分野として、アメリカでは革新的なランニングシューズでリーディングブランドを確立し、カジュアルに波及することを掲げています。
さらに、中国においてはパフォーマンスランニングシューズとオニツカタイガーを伸長させていく考え。また、 デジタルへの投資により顧客接点を広げるとともに商品提案に活用していくなど、「アメリカ市場」「中国市場」「デジタル」へ経営資源(マーケティング投資・人員)を集中していく方針です。
同社では、さらなる成長の礎を築くため、「パフォーマンスランニング」「スポーツスタイル」「コアパフォーマンススポーツ」「オニツカタイガー」「アパレル・エクィップメント」という、カテゴリー基軸の経営管理体制へと移行しており、機能ごとに分かれていた組織を統合し、それぞれのカテゴリートップが同社の事業を推進しています。
各トップが定めた目標の達成に向け、全社一丸となって事業を推進していき、成長軌道に乗せていくことが期待されています。今後もアシックスの動向に注目していきましょう。
アシックスの戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ
スポーツメーカー業界の株式会社アシックスは、国内大手総合スポーツメーカー業界の中で売上トップを誇り、主力のスポーツ用品に加え、「
内容については細心の注意を払っておりますが、ご利用に際しては、閲覧者各人の責任のもとにこれをご活用いただけますようお願い申し上げます。
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