【企業研究】株式会社シマノの会社概要・競合他社・選考情報まとめ

今回ご紹介するのは、「連続増益企業ランキングトップ200 」（東洋経済オンライン）で第53位に輝いた、シマノです。

この記事を読んでいる方の中には、シマノへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、シマノの経営理念や同じスポーツ用品業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるスポーツ用品会社の中で、なぜシマノなのか？」という質問への対策を考えましょう。


シマノについて深く知るために、まずはシマノの経営理念を確認しましょう。そこからシマノが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

シマノの企業理念は、以下の通り。
『お客様に信頼され、満足していただけるサービスと製品を提供する。
企業価値を高め、開かれた経営を約束する。
達成感と、よろこびを分かち合える、公正でいきいきとした職場づくりに努める。
社会の一員として環境を大切にし、共に繁栄することを目指す。』
（チームシマノ基本理念ページより引用）

ここから分かるポイントは、「価値の創造」「向上心」「社会貢献」の3点。
シマノの社員として、常に創造性を豊かに柔軟性ある発想力で、さらなる技術の向上を目指す。その結果、シマノが提供する製品やサービスによる顧客満足度を高めるとともに、会社の発展に寄与する。自分と仲間の夢の実現に貢献することで、豊かな社会と環境づくりにも貢献する。シマノはこのような志を持った人物を求めています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• チームとしてどのような目標を、どのようにたてたか
• 目標達成のために個人として、どのような役割を担ったか
• 目標達成の過程でどのような挫折を味わったか
• これまでの経験が、働く上で会社や社会のためにどのように役立つか

次に、スポーツ用品業界におけるシマノと競合会社と比較してみましょう。
シマノの競合会社と言えば、同じ関西に本社を置く世界的ブランド、アシックスでしょう。
シマノとアシクッスは、どのように違うのでしょうか？

シマノは自転車部品の最大手。自転車ロードレースやマウンテンバイク等、スポーツ用自転車の変速機やブレーキの部品で世界シェア70％を誇ります。他に釣り具、冷間鍛造品、ロウイング関連用品の開発・製造・販売も行っています。
シマノの強さは、その独自性。自転車の機能や性能向上は完成車を作るメーカ一ではなく、シマノのような部品メーカーが担うもので、開発の主導権は部品メーカー側にあります。自転車の性能と機能を決定づける駆動部と制動部の部品開発の主導権を握ることで、自転付加価値の源泉を確実に抑え、これからも世界シェアを維持し続けることでしょう。
対するアシックスは、スポーツ用品メーカーとして「世界の人々の健康で幸せな生活が実現できる製品やサービスを提供することが使命である」と考えています。現在、同社の海外売上比率は63％を超えており、活躍の場はグローバル市場。今後もさらに、世界各国のスタッフと共に長年培った技術力を活用し、健康快適事業やスポーツスタイル事業についても強化拡大を目指しています。

次にシマノとアシックスの財務状況を見てみましょう。
平成25年における売上高は、シマノが連結271,037百万円であるのに対し、アシックスは260,198百万円とほぼ互角。
一方で企業の儲けを示す経常利益は、シマノが47,549百万円のところ、アシックスは20,526百万円とおよそ半分という結果が出ているものの、アシックスは前年比増を記録しています。
シマノは常に高利益率を保持しており、1ケタ台も当たり前の機械部品メーカーでは群を抜く存在であると言えるでしょう。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
平成26年におけるスポーツ用品国内市場規模は、前年比103.9％の約1兆3,602億円1,000万円と見込まれ、全てのスポーツの分野においてプラス成長に。中でもアウトドア用品は平成22年以降、プラス成長を続けています。
さらに平成32年には、東京オリンピック・パラリンピックが開催されるため、スポーツ用品市場は順調な成長を続けると見られています。
一方、平成25年の釣用品国内メーカー出荷金額は、前年比103.0％の約1,196億6,000万円となり、震災前の水準にまで回復。台風上陸など、自然環境の影響を受けても着実に回復傾向にあるようです。
また、サイクルスポーツ用品国内メーカー出荷金額は、前年比99.5％の約322億8,000万円。震災後は需要が増加したものの、その後は逆に供給過剰に陥り、小売市場ではダンピングが相次ぎいで単価が下落する結果に。このマイナス成長は、そのような状況が要因と見られています。

ここまでシマノについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。 選考�