ビービットの企業研究（事業・成長戦略）

人間の行動・心理分析に基づき、企業のマーケティングやビジネスプロセスの改善を支援するコンサルティング、ソフトウェアサービスの提供を行う 「ビービット」です。

◆ TOPIC
• デジタル領域におけるマーケティング業界の動向
• 「ユーザ理解」に基づくコンサルティングサービスを展開する、ビービット
• 電通デジタルとともに提供する新たなコンサルティングサービス

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近年、デジタル領域においては企業が直接、ベンダーやスタートアップと協業する例が増えてきています。例えばフィンテック分野では、金融機関がデザインカンパニーやUXコンサルティング企業と直接取引するなど、プロジェクトごとに協業・競合する環境が既存しており、今後もこのような動きがより活発化すると見られています。

国内においては、博報堂DYグループが博報堂DYデジタルを発足、アクセンチュアがIMJを買収するなどの事例も。さらに、デジタル領域における電通グループの成長戦略を加速させることを目的に、電通デジタルが設立されています。また、電通における日本以外の事業を行う電通イージスは海外でM＆Aを進めており、電通イージスによるM＆A（約1200億円規模）のデジタル比率は43％を占めるほどに（2013年4月～2015年12月）。

電通が電通デジタルを発足した背景には、同社のクライアントに製造業が多いことが挙げられます。製造業は現在「インダストリー4.0」などのデジタル化にあります。最大クライアントであるトヨタがUberと提携した例にも見られるように、顧客との接点に関しても「広告」に留まることなく、デジタルとリアルをクロスした多様性が顕著化してくることでしょう。
デジタルマーケティング業界で、ユーザ中心設計を核に創業されたビービット。「人間の心理や行動特性を探求することで、真に役に立つ高品質な製品やサービスを創出し、豊かな社会の実現に貢献する」、という経営理念を掲げています。

具体的には、顧客志向経営・ビジネス変革支援、行動観察によるユーザエクスペリエンスデザインを軸にした、経営変革支援・サービス開発/改善支援・デジタルマーケティング支援を行っています。 2012年には台湾、2013 年に上海と海外現地法人を設立。また、デジタルマーケティングでのコンサルティング経験を元に、広告効果測定ツール「ウェブアンテナ」、およびデジタル行動観察ツール「ユーザグラム」を提供しています。

そんなビービットの代表を務める遠藤直紀氏。この若きリーダーがどのような想いで同社を起業したのでしょうか。大学時代は、趣味のスキンダイビングで世界中を潜り歩いていたという同氏、英語の必要性を痛感しアメリカへ留学。そこでインターネットの重要性を悟り、帰国後はシステム開発会社に就職しています。

1998年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社し、通信会社のインターネット活用戦略立案、開発支援に従事するも、ネットバブル到来とともに先輩と起業。「起業」に憧れた10数人が創った会社は、事業の方向性をめぐってすぐに空中分解したそう。その一方で、インターネットが普及していく中で、あまりに「人間的でない」ウェブサイトやシステムが多いと感じていた時、ヤコブ・ニールセンの提唱する「ユーザビリティ」という概念に出会ったそうです。

ビービットは、人間にとっての本質的な「品質」を追究するユーザビリティを向上させ、人間が人間らしく生きることができる社会の実現こそ、現代における解くべき課題と定め、日本でいち早くユーザー中心主義を実践し、多くの実績と信頼を誇る企業として成長し続けています。

2017年3月、ビービットは、国内最大の広告代理店である電通100％子会社である電通デジタルと業務提携し、デジタルマーケティングにおける顧客企�

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