本田技研工業の企業研究（事業・成長戦略）

今回ご紹介するのは、二輪車は世界首位！時代のニーズに合わせた開発と進化を求める「本田技研工業」です。

◆ TOPIC
• 自動車用補助エンジンからロボット開発まで。ホンダ拡大の歴史とは？
• ホンダが誇る二輪・四輪の実績と、現在の財務状況
• チャレンジングでホンダらしい商品開発！ホンダの成長戦略とは？

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創業者、本田宗一郎が本田技術研究所を静岡県浜松市に開設したのは、およそ70年前。自転車用補助エンジンの生産からスタートし、二輪車の生産・輸出、汎用製品事業へと展開します。1960年には現在の本田技術研究所を設立し、ドイツの二輪販売会社設立や鈴鹿サーキットの完成、小型スポーツカー発売や、F1グランプリ初出場を遂げます。

その後、四輪車、エンジン、二輪車に加え、芝刈機やナビゲーションシステム等も手掛けるようになり、1982年には日本の自動車メーカーとして初めて米国で四輪車の生産を開始します。四輪はF１、二輪ではパリ・ダカールで、エンジン開発の秀でた実力を発揮します。

2000年には業界を先駆けロボット事業を開始し、人間型ロボット「ASIMO（アシモ）」を発表。さらに、薄膜太陽電池、HondaJet、安全運転支援システム、ハイブリッド車にも着手します。近年は、環境問題対策として独自の技術やノウハウを駆使した製品開発に注力し、より一層、海外事業に力を入れています。
現在のホンダは、二輪では販売台数、売り上げ規模ともに世界首位、四輪は世界8位の実績を誇ります。2016年の世界販売実績は累計2,876万台にのぼり、その内訳は、二輪（1,759万台）、パワープロダクツ（612万台）、四輪（505万台）の順。

このうち、世界首位の二輪はアジア・大洋州が最多の1,481万台に及び、四輪・パワープロダクツは北米が好調となり現在の収益源となっています。気になる日本での実績は、二輪が16万台、四輪が71万台、パワープロダクツが30万台となり、近年増加傾向にあります。

2016年度の連結業績は、売上収益が13兆9,992億円、営業利益が8,407億円。売上収益は前年比から4.1％減少したものの、営業利益は前年比67.0％増となっています。中国やインドネシア、タイでは伸び悩みましたが、米国、欧州、日本では雇用情勢の改善や景気回復が影響し好調です。

出典： Honda｜会社案内｜会社概要「2016年度　連結業績」

事業別売上収益は四輪事業が72.0％、地域別売上収益は北米が54.4％を占めます。

ホンダの成長戦略の一つ目は、「グローバル6極体制のさらなる進化」。世界6地域における組織運営の自立を強化し、地域ごとの「地域専用モデル�

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