ビジネスするなら知っておきたいフレームワーク10選(前編)
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2017年12月27日更新
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ビジネスするなら知っておきたいフレームワーク10選(前編)

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その目標に戦略はあるか


こんにちは。irootsインターンのKobaです。僕は小さいころからサッカーやゲーム、将棋、麻雀などが好きでずっとやっていました。サッカーでは、どこにパスを出せば一番点が取れる確率が上がるのか考えるのがすごく楽しいです。ゲームはモンハンやファイアーエムブレムが好きで、強い相手に対し、自分の長所を活かしてどうやって戦ったら勝つか考えるのが好きでした。

これらに共通するのは、相手の強み、弱みを分析してそれに合わせて最適な戦略を練っていくところです。ビジネスも同じで、市場の動向を分析し、自社の強みや弱みを考え、それに応じて戦略を練っていくのが面白いと思っています。irootsでも現状の改善点を見つけ、それをもとに新たな企画を考え提案するのがとても楽しいです。ただ、何もない状況だと戦略を上手に練ることができません。サッカーでもシュートフォームやパスの仕方、フォーメーションなどを学びますよね。ゲームなどでも上手な人の動きなどを参考にしますよね。何事にも「コツ」があり、それを学べばよりよい戦略が練れると思っています。

今回はビジネスにおける「コツ」の1つであるフレームワークを、大学生である僕なりにまとめてみました。 フレームワークは、この通りにビジネスを行えば必ず事業が成功するという「万能」なものではなく、物事について考える際の一つの「ツール」として存在するものだと思っています。僕自身も事業を改善する際、まず原因を分析するときに「これはしっかりとMECEに分解できているか」を常に自分に問うようにしています。これをすることによって「どこに原因があるのか」を明確にすることができ、改善案を提案する際に相手にわかりやすく理由を伝えることができます。面接でも、自分が伝えたいことをわかりやすく相手に伝えることが大事なので、この考え方は生きてきます。また、社会に出てからも事業の改善案を提出する際や現状の自分を分析し、改善をしていく際に役に立ちます。

ビジネスするなら知っておきたいフレームワーク10選(後編)はこちらの記事へ

①MECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)






MECEとは、簡単に言うと「もれなくだぶりなく」という意味です。何か物事を要素分解するときにMECEで分解すると綺麗に分解することができます。一方、物事を分析する際に漏れやだぶりが出てしまうと正確に分析することができません。

例えば血液型はA,B,O,ABの4種類しかなく、一人が二つの血液型を持っていることは基本的にないため、MECEで分解できています。一方、好きなスポーツというテーマでサッカーが好きな人と野球が好きな人という2通りに分類するとしましょう。これではMECEに分解できているとは言えません。テニスが好きな人もいるでしょうし、そもそもサッカーと野球を知らないという人もいると思います。下記に紹介するフレームワークは基本的にMECEであるため、わかりやすく分析できるようになっています。

②ロジックツリー






ロジックツリーとは、ある物事をMECEで分解した図のことです。ロジックツリーを用いることで、体系的に物事を整理することができます。例えば「英語力向上」というのを目的とすると、①Listening, ②Reading, ③Speaking, ④Writingの4つの力が必要となります。それをさらに要素分解していくと、自分が何をしていけばよいのかわかるようになります。

③3C分析






3CとはCompany(自社),Customer(市場、顧客),Competitor(競合)のことで、3C分析とは自社の戦略を策定するために、それらを分析するフレームワークです。
①顧客、市場のニーズ②自社の弱み、強み③競合の動向、これら3つを知り、それらを分析することで、顧客に自社サービスを選択してもらえるように戦略を改善することができます。

例えば恋人がほしいという状況を想定すると、恋愛対象になりうる相手が市場(Customer)となります。まず市場を理解しましょう。自分の恋愛対象は何歳~何歳で、どのような容姿や性格をしているのか理解します。その中から一人を選びます。次にその相手のニーズを理解しましょう。相手が恋人にしたいのは何歳~何歳で、どのような容姿や性格をしているのか理解します。そして競合(Competitor)を調査しましょう。この場合だとライバルの存在ですね。その人が何歳でどのような容姿や性格をしているのか知りましょう。最後に自社(Company)です。自分の強み、弱みを知り、ニーズに合う強みを出していきましょう。

④SWOT分析






SWOT分析とは自社の強み(Strength)、弱み(Weakness)、外部環境における機会(Oppotunity)、脅威(Threat)を分析し、経営の効率化を図るフレームワークです。それらを分析し、マトリックス上に整理することで今後とるべき戦略が見えてきます。

自社の強みと市場における機会が重なるところは、大きな成長が見込める分野なので積極的に投資するべきです。

一方、自社の強みと外部環境における脅威が重なるところは、外部環境のどこに脅威があるのか原因を分析し(競合の新規参入など)、差別化戦略をとることが大切です。

自社の弱みと市場環境における機会が重なるところでは、自社の弱みを改善すれば成長が見込めるので自社の弱みをしっかりと分析し、改善していくことが大切になってきます。

自社の弱みと外部環境における脅威が重なるところではコストをかけて自社の弱みを改善したとしても事業が成功するかわからずリスクが高いため、事業の撤退を考える必要があります。

3Cの例の続きで恋人がほしいとすると、SWOT分析ではまず外部環境から分析していきます。まず機会(恋愛対象となる相手が現在恋人がほしいと思っているか、どういう人がモテるのか)を分析します。そして脅威(どういう人が嫌われるのか、新規参入の男性がいるかどうか)を分析します。続いて内部環境です。自分の強み、弱みを分析します。容姿がいいこと、スポーツができること、頭がいいの3点を自分の強みだとします。一方、歌が下手、自分の話ばかりする、服装がダサいを自分の弱みだとします。

相手が容姿のいい人が好きであれば、積極的にアプローチしていきましょう。歌が上手い人が好きであれば、自分を改善するために歌を練習しましょう。頭がいい人が好きではないのであれば、スポーツしている姿をアピールしていきましょう。オシャレな人が好きで、なおかつオシャレな競合が登場したら、チャンスは少ないので撤退を検討しましょう。恋愛対象を変えることをお勧めします。

⑤4P分析






次は4P分析です。4Pとは、Product(製品)Place(場所)Price(価格)Promotion(販売促進)のことで、これらを分析し、改善することによって顧客に購買を促します。3C分析が全体戦略であるのに対し、4P分析はサービスごとの具体的なマーケティング戦略となっています。

例えば自分が着なくなったバーバリーのTシャツを売るとしましょう。まずは製品(Product)の品質や特徴を調べます。そして流通です。近所のフリーマーケットで販売するのか、知人に販売するのかメルカリに出店するか考えます。複数のチャネルを持つのもいいですね。そして価格(Price)を決めます。どの価格に設定すれば顧客が購入してくれるのか、また、自分にもメリットが出るのか考えます。最後に販売促進(Promotion)です。チラシを作るか、知人に伝言してもらうか、Facebookで投稿するかなど、どうやって認知を拡大し、購入を促していくのか考えます。

いかがでしたか。フレームワークそのものよりも、その奥にある考え方を理解することが大切です。時代や外部環境をしっかりと分析し、それらに合った戦略を取ることで、事業を成功に導きたいです。ただこれはあくまでも「コツ」なので、それを自分のものにしていかなければ意味がないと思っています。
後編ではさらなるフレームワークについてみていきます。

ビジネスするなら知っておきたいフレームワーク10選(後編)はこちらの記事へ

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