D2Cの企業研究（事業・成長戦略）

今回ご紹介するのは、NTTドコモ・電通・NTTアドの共同出資により誕生し、世界初の本格的モバイルマーケティング企業として活躍する「D2C」です。

◆ TOPIC
• 1兆円突破のネット広告市場と期待のセールスプロモーション分野
• デジタルマーケティングを軸に展開！D2Cの3事業とは？
• D2C の現在の取り組みと今後の展開

D2Cの働き方／年収／選考対策情報はこちらの記事へ
広告業界の2015～2016年の業界規模は6兆8,675億円となり、2010年頃から増加傾向です。中でも好調なのが、2014年に1兆円を突破したインターネット広告市場。テレビ、新聞、雑誌、ラジオが前年割れを記録する中、大幅な伸びを見せています。

(出典： 業界動向サーチ　広告業界の現状と動向 )

一方、近年の業界は、首位の電通と2位の博報堂の大手2社による再編が活発化しています。電通は4.5兆円超、博報堂は1.2兆円超と、3位以下を大きく引き離す売上高を誇り、今後も2社の寡占化が進む見通しです。

そんな中注目を集めているのが、マーケティングや店頭のPOP、キャンペーンなどのセールスプロモーション分野です。インターネットやモバイルとの連携も行われはじめ、広告業界の新たなビジネスモデルとして企業からの注目が高まっています。
D2Cは、「デジタルマーケティング事業」「ドコモ事業」「海外事業」の3事業を展開し、デジタル領域を軸にマーケティングサービス全般を提供。2017年には、サイバー・コミュニケーションズと共同で「2016年インターネット広告市場規模推計調査」を発表しています。

「スマートフォン広告費とP C広告費の市場規模推移」

(出典： 2016年インターネット広告市場規模推計調査～D2C／CCIが独自推計～｜ニュースリリース｜株式会社D2C )

ドコモ事業では「dメニュー」をはじめ優良広告媒体の企画販売を実施し、約5,000万人超のユーザーをもつNTTドコモのモバイルメディアを専売で取り扱っています。信頼性、安全性に加え圧倒的なトラフィックにより、多くの広告主から利用されています。

さらに、海外事業では世界初のモバイル広告・マーケティング専門会社として2000年よりアジアを中心に展開。現在、中国、台湾、インド、インドネシア、シンガポール、タイに拠点を設け、ローカライズされたマーケティング事業を幅広く展開しています。
D2Cが現在取り組むのは、デジタル市場に関する情報発信や調査の他、市場発展を支援するためのイベントアワードや書籍の執筆です。

(出典： 書籍｜D2Cの取り組み｜株式会社D2C )

また、次世代の若手クリエーター発掘・育成支援を目的に、アプリ開発コンテストの「アプリ甲子園」も開催。全国の中高生が開発したスマホ向けアプリを募集し、優秀なアプリを選出・表彰しています。

さらに「コードアワード」では、デジタルマーケティングにおいて多くの秀逸な作品を顕彰し、デジタルの意義深い活用事例を発信しています。

D2Cが手掛けるデジタル領域の需要は年々増加しており、今後のさらなる拡大が予想されています。2017年には、世界の広告祭で数多くの受賞歴を持つ株式会社イメージソースを子会社化。D2Cの統合デジタルマーケティングが、より一層強化されることが期待されます。

いかがでしたか？次回の記事では、D2Cの気になる働き方や、選考対策情報などをお届けします。


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商号株式会社D2C（D2C Inc.） 発足2000年6月1日 代表者宝珠山 卓志 従業員数581名（連結、2017年4月末現在） 本社東京都中央区銀座6-18-2野村不動産

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