エヌ・ティ・ティ・データ（NTTデータ）の企業研究（事業・成長戦略）

今回ご紹介するのは、NTTグループの主要企業として、日本のシステムインテグレーション業界を牽引する「エヌ・ティ・ティ・データ（NTT DATA）」です。

◆ TOPIC
• AI、IoTの加速で急激な拡大が期待されるIT業界
• ITを軸にグローバル展開！業界トップの事業内容と実績
• AI、IoT市場を積極的に開拓！新たな分野に挑戦するエヌ・ティ・ティ・データの戦略

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平成27～28年のIT業界規模は、6兆4,178億円（主要対象企業146社、売上高合計）となり、平成22年以降増加傾向にあります。マイナンバーの導入ほか大型案件の需要が伸び、クラウドやビッグデータの活用も引き続き増えることが予想されています。

平成17年からの業界規模推移。平成22年から増加傾向です。

(出典： IT業界の現状・動向・ランキングを研究‐業界動向サーチ )

このような好調な中、首位を独走しているのが売上高1兆6,148億円を誇るエヌ・ティ・ティ・データ。2位の大塚商会（売上高6,090億円）を大きく引き離し、グループ系システムインテグレーターならではの強さを発揮しています。

近年の業界ではAI（人工知能）やIoTが加速し、この分野では米国企業の開発が目立ちます。日本でも最近はAIサービスが拡大し始め、異業界からも次々と参入。AIに関しては、2030年の市場規模が86兆9,600億円にのぼるという試算もあるほど注目されており、IoTも含め今後の急激な拡大が期待できます。
エヌ・ティ・ティ・データは、システムインテグレーション事業、ネットワークシステムサービス事業のほか、システムコンサルティングやシステムサポートなども手掛けます。設立以来ITを軸にビジネス変革の支援を行い、公共、金融、製造、通信など様々な分野で活躍しています。

これまでの海外における実績は、日本で利用されたしくみの海外展開や、日本企業の海外進出支援など。一例として、飛行経路設計システムや通関情報処理システム、「無印良品」や「ユニクロ」の海外向けオンラインストア構築などが挙げられ、グローバルなM&Aも積極的に行ってきました。

エヌ・ティ・ティ・データは、連結約1.6兆円のグローバルITベンダーとして、創業から25年以上増収を継続しています。2005年には本格的に海外展開に力を入れ始め、その2年後には売上高1兆円を突破。現在の拠点は世界40カ国以上にのぼります。

また、NTTデータの競合他社としては、大塚商会が挙げられます。

今後は品質、コスト、デリバリー等を重視した価値の提供に注力し、中でも業界注目のAIやIoT分野の市場開拓を積極的に行います。現在は、AI技術を

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