NECの企業研究（事業・成長戦略・強み）

今回ご紹介するのは通信インフラから宇宙開発、日々の安全・安心に活かされる生体認証まで。先進のICTソリューションを提供し、より快適で便利な暮らしに貢献する 「NEC」です。

◆ TOPIC
• グローバルに広がる社会課題への取り組み
• 世界中の誰もが、ICTの恩恵を享受できる世の中に
• 磨きぬいた技術を活用し、NECが注力する3つの事業

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人口増加と都市への人口集中、それにともなう治安維持や交通インフラの安全・安心の確保をはじめ、IoT社会におけるセキュリティリスクへの懸念など、現実社会とサイバー社会の両面からの対策が求められる昨今。

このような都市化が進展する世界においては、食糧や水、エネルギー需要の増大や消費者のニーズ多様化などにより、製造・物流・流通・サービスなどのビジネス環境も大きく変化しており、バリューチェーン全体をとらえた新たな価値を生み出すことが必要となっています。　

一方、スマートフォンやクラウドの普及により、世界中でデータトラフィックが増大しており、設備投資や運用コストの低減が通信キャリアの大きな経営課題となっていたり、工場全体を効率的に稼働する「スマートファクトリー」や、さまざまなデータを取得しネットワークを通じて収集・分析で新たな価値を生み出す「コネクティッド・カー」など、IoTを活用したビジネスも拡大。

このようなインフラ再編の流れは、これからさらに激しくなり社会全体が変革されていくと考えられています。変革による価値を自ら創出していくことは、これからの企業や組織にとって最重要課題のひとつだと言えるでしょう。
これからの社会づくりに求められることは、「人が生きる、豊かに生きる」環境づくりである、と考えるNECは、100余年にわたる歴史によって培われたノウハウや技術をもとに、最先端のICTを活用した「社会ソリューション」によって、グローバルな課題解決や将来に向けた持続性のある社会づくりに貢献することを目指しています。

人が幸せに生きるために重視しているのは「安全」「安心」「効率」「公平」という4つの価値。

例えば「安全」に関する先進技術では、衛星から収集した気象データをクラウド上で分析・解析し、自然災害の予防につなげるというものから、群衆の行動を解析してトラブルを未然に防ぐなど、幅広い安全対策をデバイスとネットワーク基盤、データ解析技術でトータルに提供しています。

ここで活用される群衆行動解析とは、防災カメラで撮影された群衆映像から、混雑状況の把握や異変の検知を行う技術。異変やトラブルにつながる、群衆全体の動きの変化を、個人を特定することなく解析するNEC独自の技術です。

例えばNECのプロジェクトが活かされているアルゼンチン・ティグレ市。同市内には810台のカメラが設置され24時間365日、映像監視のシステムが稼働しており、そこで導入された技術は、主に5種類あるそう。バイク事故被害を低減させるための「ノーヘルメット検知」から、ひったくりの防止の「バイクの二人乗り検知」、犯罪者のチェックや家出捜索に用いられる「顔認証」、麻薬取引を検挙するための「行動検知」、盗難車両を特定する「ナンバープレート認証」など、NECの先進技術が犯罪の抑止と防止、さらには犯罪者の検挙に多大な効果を発揮しているそう。

NECは今後、社会価値創造企業へ向けた変革への基礎作りから、さらなる成長への柱作りへと移行していくために注力していく3事業を選定。「セーフ

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