ソフトバンク株式会社（softbank）の戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事

今回ご紹介するのは、創業者、孫正義氏がたった一代で築き上げた巨大企業、「ソフトバンクグループ」の中核を担う「ソフトバンク」です。

◆ TOPIC
• 整備・拡大が進む格安スマホとAI分野で期待される新たな収益源
• 巨大グループ傘下で積極展開するソフトバンクの取り組み
• AIの進化に積極投資！「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」とは？

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国内電気通信業界は平成24年から増加傾向にあり、これまでスマートフォン需要の爆発的な伸びにより好調を維持してきました。平成27～28年の業界規模は32兆5,764億円に達し、 NTT 、 ソフトバンクグループ、 KDDI、 NTTドコモの4社が牽引しています。

出典： 業界動向サーチ「通信業界の過去11年間の業界規模の推移」

近年の注目は、新たな事業者が次々と参入する格安スマホです。スマートフォン需要が一巡し固定電話も苦戦する中、総務省は格安スマホ向けの簡易な通信速度測定方法の策定を業界へ働きかけるなど、格安スマホの本格的な普及に向け整備を始めています。
また、通信業界では電気事業との連携も進められ、割引やポイントサービス、キャッシュバック等により市場が活性化したことで業界規模は微増ながら堅調に推移。今後は、AIやIoT化の流れを受け、このインフラを担う通信業界には新たな収益源が期待されています。

ソフトバンクといえばグループのM＆Aが特徴的ですが、2016年にはAIやロボット、IoT事業拡大を図り、英国ARM社を約3.3兆円で買収しています。また、調達総額10兆円規模のファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」を設立し、あらゆる最新技術へ投資することで未来の情報革命に貢献しています。
現在、ソフトバンクでは格安スマホが好調となり、2017年3月現在の市場シェアは3割に及び圧倒的な支持を獲得しています。スマートフォンでは移動通信サービスのサブブランド「Y！mobile」を拡販した結果堅調に伸び、通信料金を見直した新サービスにも注力しています。
さらに、2017年9月には国内初の太陽光発電と太陽熱回収のハイブリッドシステム「iU‐SOALA」の実用化へ向け実証を開始し、通信回線の提供や遠隔制御分野等で貢献。5G（第5世代移動通信システム）のインフラ整備等も本格的に進め、2020年の商用サービス開始を目指しています。
競合他社としては、 KDDI、 NTTドコモが挙げられます。

ソフトバンクグループは、「情報革命で人々を幸せに」という経営理念の下、これまで先端技術を取り入れた様々な事業に積極的に取り組んできま�