株式会社マイネットの戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事

スマホゲーム業界において、スマホゲームの買収・ブラッシュアップによる「ゲームサービス事業」のリーティングカンパニーであるマイネットに関して、戦略・強み・弱み・競合他社について就職活動の観点から企業研究しました。 下記４つのトピックに分けてご紹介します。

◆ TOPIC
• 前年比103.4%の成長を見せるスマホゲーム市場
• スマホゲームを買収し、ブラッシュアップすることに強みを持つマイネット
• 今後の成長の鍵はさらなるゲームタイトル買収と新規事業
• マイネットの戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ

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矢野経済研究所の調査によれば、2015年度の国内のスマホゲームの市場規模は9,250億円で、前年比103.4%の成長を見せています。この成長は続く見通しで、2017年度は前年比101.6%の9,600億円程度まで成長することが見込まれていますが、以前に比べて成長が鈍化しているという点は念頭に置いておく必要があります。

また、ヒット作が年を重ねるごとに誕生しにくくなっていることに加え、開発技術や人材の確保、開発期間の長期化によるコスト増大といった課題も顕著になっており、小さなメーカーが淘汰されていくリスクも高まっているのこと。加えて、ヒット作を持つ大手メーカーの市場寡占化も同時に進行しています。

そうした環境に拍車をかける1つの要素として、任天堂をはじめとする家庭用ゲームメーカーのスマホゲーム参入も加速していることに加え、スマホゲーム専業のメーカーもゲームやアニメの版権を使ったゲーム開発が増えています。
次にマイネットの事業について詳しく見ていきましょう。 マイネットは前述のような厳しい市場環境の中で、期待されるほどヒットせず、収益性が低下したゲームを買い取る、もしくは共同運営というかたちでサービス継続するという新しいビジネスモデルでスマホゲームを運営する会社です。

Webサイト上の社長の上原仁氏の挨拶の内容によれば、下記のようなフローでビジネスを展開しているそうです。

(1) 仕入：90社以上のゲームメーカーと協力関係があり、交渉後に独自査定システムで売買

(2) 移管：開発元メーカーからマイネットへの移管を実施。過去に40タイトル以上手掛けたノウハウ有。

(3) バリューアップ：移管後はデータ分析・再設計を行い、ゲーム構造を見直す。これまでのノウハウを活かして、価値を高めてユーザーに楽しんでもらえる作品に仕立て直す。

(4) 長期利益化：(1)〜(3)のフロー後、安定して収益が見込めるタイトルはAIでの自動運転を導入する他、資本提携先へとさらに運営を移管することで低コスト運営を実現。

これまでに、

・「アヴァロンの騎士」- クルーズ株式会社
・「戦乱のサムライキングダム」- 株式会社ポケラボ
・「新・戦国バスター」- KLab株式会社

など、知名度の高いメーカーからの買収や提携により、ゲームを提供しています。厳しい市況で開発費を抑えながら、再活性化を図って収益獲得を目指すこのビジネスモデルを実現していることが、マイネット最大の強みと言えそうです。

また、スマートフォンゲーム向けの相互送客ネットワーク「CroPro（クロプロ）」も運営しており、ゲーム間のコラボレーションや、ゲーム内にお互いのバナーなどを設置することで送客に協力しあえる仕組みを実現しています。

マイネットの事業は非常に新しい取り組みで、現時点では競合と呼ばれる企業は出現していませんが、今後市況が厳しい状況が続けば、同様のビジネスモデルを展開する企業が出現する可能性もあると想定しているそうです。参入障壁がゲーム開発そのものに比べると低いため、その点はマイネットの弱みと言えそうです。
「オンラインサービスの100年企業」を経営ビジョンに掲げる同社では、既存サービスのさらなる拡大と、新規事業展開の2つの柱を今後の成長戦略として掲げています。

既存サービスの拡大については、ゲーム買収をまだまだ加速させる方針です。主なターゲットは月間売上5,000万円〜2億円の中ヒット作で、同社で運営するゲーム数を増やすことによって相互にユーザーの送客や、人気キャラクターの横展開を行うことでユーザー獲得コストを減らすことが狙いなのだそうです。

また、新規事業の1つとしてはマーケティング事業を行う子会社・株式会社ネクストマーケティングを2017年2月に設立。広告情報を一元管理する「Active Sonar」やスマホゲームユーザーに特化した広告配信プラットフォームの「Meegus」をリリースするなど精力的な事業展開を見せています。

スマホゲーム業界のマイネットは、スマホゲームの買収とブラッシュアップによる収益化を強みとしています。ただし、同事業はゲーム開発その�