株式会社 USEN-NEXT HOLDINGSの戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事

株式会社 USEN-NEXT HOLDINGSを就職活動の観点から企業研究
安定高収益事業である音楽配信事業を核とした事業を展開。
1961年、店舗へBGMを流す「有線放送」から始まった企業グループは、それぞれが有する映像・音楽コンテンツ、ネットワークインフラ、サービス創出力、顧客基盤などの強みを有効活用し、グループシナジーを創出、企業価値向上に努めていることで有名な情報・通信業界の株式会社 USEN-NEXT HOLDINGSに関して、戦略・強み・弱み・競合他社について就職活動の観点から企業研究しました。
下記4つのトピックに分けてご紹介します。
◆ TOPIC
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前年度比1.4%増。2017年度コンテンツ産業の市場規模は12兆4,859億円
デジタルコンテンツ協会の「デジタルコンテンツ白書2018」によると、2017年のコンテンツ産業の市場規模は12兆4,859億円で、前年度比で1.4%の増加となりました。
6年連続のプラス成長となった背景には、インターネット広告やオンラインゲームの運営サービスの売り上げが大きく増加したことが挙げられています。
コンテンツ別に業績推移を見ると、動画が4兆3,718億円で前年度比0.2%減、静止画・テキストは3兆4,185億円で同4.5%減と落ち込んだ一方で、電子書籍は2,213億円で同13.8%増を記録しており、規模はまだ小さいものの、紙媒体の減少をどこまで食い止めることができるかに関心が集まりそうです。
また、ゲームは2兆1,313億円で同10.4%増。
中でもオンラインゲーム運営サービスの売上が1兆4,256億円で同13.4%増と高い伸びを示していることから、ゲームアプリへのシフトが続く現状を反映した結果となっています。
音楽・音声は1兆3,438億円、同2.7%減で、ネットワーク配信売上が伸びているものの、DVD販売やCDレンタルといったパッケージ分野が軒並み低下しています。

事業拡大と効率化、グループシナジーの創出を目指した経営統合
今回は、安定高収益事業である音楽配信事業を核とした事業展開を行うUSEN-NEXT GROUPを紹介していきます。
1961年、店舗へBGMを流す「有線放送」から始まった企業グループです。
USEN-NEXT HOLDINGSは、2017年にU-NEXTとUSENが経営統合を行い持株会社として誕生。
グループ企業が持つ映像・音楽コンテンツ、ネットワークインフラ、サービス創出力、顧客基盤といったそれぞれの強みを有効活用し、販売チャネルの連携と主力サービスのクロスセル(他の商品と併せて購入してもらうこと)による売上の拡大を目指しています。
さらに、IoTやAI、Fintechなど新たなテクノロジーに対応可能な体制の構築とダイナミックな成長戦略を実現していくことや、重複するコストを集約してオペレーションの効率化を図るといったグループシナジーを創出するのがその目的。
USEN-NEXT GROUPは経営統合により事業領域が拡大し、現在は、店舗サービス事業、通信事業、業務用システム事業、コンテンツ配信事業、エネルギー事業、メディア事業の6つのセグメントで事業を展開しています。
なかでも、店舗サービス事業は同グループにとっての強みの1つで、安定的な収益基盤をもつ主軸事業。連結子会社のUSENやユーズミュージック、USEN テクノサービスが運営しており、音楽配信をはじめとする店舗ソリューションの提供・販売・施工、音楽著作権の管理・開発等を行っています。
また、店舗サービス事業に次ぐ同グループの柱であるコンテンツ配信事業は、有料動画配信サービス国内シェア2位を誇っており、連結子会社のU-NEXT、U-NEXTマーケティングが運営。
映像配信サービス「U-NEXT」で、映画・ドラマ・アニメといった映像コンテンツや、小説・コミック・雑誌・写真集などの電子書籍コンテンツを提供しています。

スマートシティ時代のB to B向けサービス提供による積極的成長戦略
経営統合を果たし、新たな出発を図るUSEN-NEXT HOLDINGSですが、今後の成長戦略が気になります。
社長の会見発表によると、「創業以来、当社の原点は“お店に役立つサービス”を提供すること」。
そのうえで、「IoTやAIなどのテクノロジーによって街自体がスマートシティ化されていくなかでUSENは『暮らしの中に喜びや感動を増やしたい』という思いを込めて、『必要とされる次へ。』をスローガンに事業を展開していく」と展望を語っています。
具体的には、「動画配信市場」「ICT/IoT」「Fintech/スマートPay」「インバウンド」「エネルギー」の5分野に注力。
なんとエネルギーの自由化に向け、USENも電気・ガスを提供していくといいます。
USEN-NEXT HOLDINGSの動画配信サービスは国内市場No.2であるほか、創業以来のBGMサービスの契約店舗数は62万件、病院やホテル、ゴルフ場などに提供している自動精算機の国内シェアも6割を占めているように、顧客と接点を持ったコミュニケーション力こそが同社最大の強み。
今後もB to B向けに、スマートシティ時代に合わせたサービスが提供されていくことでしょう。
さらに今後の目標としては、「売上高1兆円超、営業利益1000億円超」を宣言しており、現在の10倍近い目標を掲げています。
その施策は今始まったばかり。今後の動向が注視されています。

USEN-NEXT HOLDINGSの戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ
情報・通信業界の株式会社 USEN-NEXT HOLDINGSは、安定高収益事業である音楽配信事業を核とした事業を展開。 1961年、店舗へBGMを流す「有線放送

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