オムロン株式会社の戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事

オムロン株式会社を就職活動の観点から企業研究
家庭用電子血圧計は世界シェア50%を誇るトップリーダーであり、現在はファクトリー・オートメーション(FA)分野が主力事業となっている制御機器業界のオムロンに関して、戦略・強み・弱み・競合他社について就職活動の観点から企業研究しました。
下記4つのトピックに分けてご紹介します。
◆ TOPIC

2兆8,675億円の世界的規模が期待される製造業向けロボット市場
総合マーケティングビジネスの富士経済が実施した 、「2019 ワールドワイドロボット関連市場の現状と将来展望 No.1 FAロボット市場編」によると、世界的な人手不足の深刻化と人件費高騰により、ロボットの活用は今後も広がっていくとみられ、2025年は2018年比2.5倍の2兆8,675億円になると予測されています。
出典: 先進国だけではなく、新興国でも世界各地で導入が進む製造業向けロボットの世界市場を調査| プレスリリース | 富士経済グループ
分野別でみると、組立・搬送系で大幅な市場拡大が期待されています。また、現状は自動車関連やスマートフォン関連での需要が大きいものの、様々な分野において人手不足が深刻化しており、自動化ニーズが広がっていくとみられています。

血圧計で培ったコア技術に強みがあるオムロンは幅広い事業に注力
次にオムロンの総売上と商品分野別売上高構成比を見ていきましょう。
出典: 会社概要 | 会社情報 | オムロン RecruitingSite2020
世界シェア50パーセントを誇る血圧計で培ったコア技術に強みがあるオムロンの成長を支えてきたのが「制御機器事業」で、売上高構成比のなかでも46パーセントを占めていることからも見て取れます。制御機器関連は国内シェア約40パーセント、圧倒的なNo.1を誇ります。
しかし、オムロングループが注力する分野のなかでも、制御機器事業をはじめ、電子部品事業、車載事業などは、米中貿易摩擦の影響により事業環境が想定以上に停滞するなど、市場環境に影響されやすいことが弱みと言えそうです。
一方で、他の注力事業であるヘルスケア事業や社会システム事業、環境事業は、どの事業も堅調な事業環境を見込んでいます。なかでも、米国における「ウェアラブル血圧計」の発売や、呼吸器疾患の治療機器であるネブライザの開発・生産を行うイタリアの3A Health Care社を買収するなど、ヘルスケア事業に力を入れています。
また、自動改札機も国内50パーセントとトップシェアを誇ります。オムロンといえば、血圧計や体温計をはじめとする健康医療機器を想像する人も多いでしょう。しかし、その他にも、オムロンは幅広い事業に取り組んでおり、同社の技術や製品・サービスは私たちの身近な暮らしや社会のさまざまなシーンで活躍しているのが特徴と言えるでしょう。
オムロンの競合他社としては、 三菱電機株式会社、 ファナック が挙げられます。

車載事業を売却したオムロンの成長戦略は?
オムロンは車載事業を2019年10月末までに、日本電産に1000億円で売却すると発表しました。同事業はオムロンの売上高15%を占め、軽自動車向けボディ制御ユニットの国内市場シェアは35%を誇る事業です。自動車産業は100年に1度の大変革期にあり、改革すべきだと判断したようですが、車載事業を手放した後の成長戦略が注目されています。
しかし、車載事業の売却後も2021年3月期までの目標とする連結売上高1兆円、営業利益1千億円を維持する方針。売却資金を元手に、FA(ファクトリーオートメーション)やヘルスケアでM&A(合併・買収)などを積極的に進めるとみられています。
また、オムロンは、今後顕在化する新たなソーシャルニーズを予測し、注力していく4つの領域として、「ファクトリーオートメーション」「ヘルスケア」「モビリティ」「エネルギーマネジメント」を設定。 この領域での事業と、さらなる技術革新に積極的に挑戦することで、国連が2030年をゴールとした持続可能な開発目標「SDGs」に貢献しながら、「質量兼備の地球価値創造企業」を目指していきます。

オムロンの戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ
制御機器業界のオムロンは血圧計が有名ですが、コア技術を活用し、ヘルスケア以外にもファクトリー・オートメーション(FA)分野にも強みが

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