株式会社セブン銀行の戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事
株式会社セブン銀行を就職活動の観点から企業研究
コンビニATMの先駆者であり、銀行業界に革命を起こしたビジネスモデルを持つセブン銀行に関して、戦略・強み・弱み・競合他社について就職活動の観点から企業研究しました。
下記4つのトピックに分けてご紹介します。
◆ TOPIC
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社会インフラとしての存在感を見せるコンビニATM。年々増加傾向に
一般財団法人ゆうちょ財団の「金融機関における店舗戦略の動向と有人店舗の将来像」に関する調査研究報告書によると、業態別ATM数は、地方銀行が約3万5,000台で最も多く、次 いでゆうちょ銀行が約2万8,000台、そして、都市銀行、信用金庫、第二地方銀行の順となっています。
コンビニでATM事業を展開するセブン銀行も2万4,000台超のATMを設置しており、都市銀行に次ぐ規模となっています。
出典: 「金融機関における店舗戦略の動向と 有人店舗の将来像」 に関する調査研究報告書 一般財団法人 ゆうちょ財団
2009年を100とした場合のATM数推移は、第二地方銀行と地方銀行については、この約10年で減り続けています。一方、都市銀行、信金、ゆうちょ銀行においては、年度ごとに増減はあるもののほぼ横ばいに。
最も変化が大きいのがコンビニATMであり、例えばセブン銀行のATMはこの約10年間で1.6倍以上に増えていることがわかります。
出典: 「金融機関における店舗戦略の動向と 有人店舗の将来像」 に関する調査研究報告書 一般財団法人 ゆうちょ財団
コンビニATMは他の金融機関各社がATMを減らせば減らすほどその需要が増し、キャッシュレス時代においては更にその役割が大きくなるという特性があります。今後を見据えるうえで、社会インフラの一部として重要なポジションを占めることになると考えられます。
銀行業界に革命をもたらした、セブン銀行でしか成しえないビジネスモデルとは?
大手流通企業グループ「セブン&アイ・ホールディングス」傘下の銀行で、コンビニATM事業最大手であるセブン銀行。日本にあるATMの約10台に1台がセブン銀行のATMです。年間ATM総利用件数は8億2,900万件にも上ります(2018年度実績)。
国内では、この基幹事業であるATMプラットフォーム事業に加え、決済口座事業を行っています。また、海外においては米国、インドネシアにてATMサービスを展開。
コンビニATMに強みがあるセブン銀行の急成長を支えてきた、ATMプラットフォーム。現在ではセブン&アイ・ホールディングスのなかでも最高の営業利益率を誇っています。
コンビニATMへの依存度が高い事が、セブン銀行の弱みと言えそうです。
セブン銀行のビジネスモデルは、「融資なし」という、銀行業界の常識を覆すものです。なぜなら銀行は、基本的に預金者から集めた資金を企業や個人などに貸し出し、その利子を得ることで成り立っているからです。
一方でセブン銀行は、ATMの利用手数料で収益をあげるビジネスモデルを構築することに成功。600以上にも及ぶ提携銀行各社にATM利用手数料負担してもらうことで売り上げを生んでいるのです。
セブン銀行の顧客は銀行なのです。
セブン&アイグループという日本一の小売業の店舗ネットワークと、そのお客さまという絶対的な基盤は同社にしか持ち得ない圧倒的な強み。それまでの銀行のモデルを破壊し、リリース後およそ2年半で黒字転換しています。
セブン銀行の競合他社としては、 イオンフィナンシャルサービス、 ローソン が挙げられます。
「ATMの次」を見据える、セブン銀行の成長戦略とは?
「変化への対応と基本の徹底」をスローガンとして掲げる、セブン&アイグループ。
入出金サービスからスタートした同社のATMサービスは、ノンバンクのキャッシングサービス、海外発行カード、海外送金サービス、スマートフォンによるATM取引き、現金受取サービスと、環境の変化に対応し、利便性を高めてきました。
今後も、基本的にはATMのさらなる進化を軸に新たな成長を目指しています。一方で、長期的な視点では、決済手段の多様化という変化への対応にも前向きに取り組んでいます。
同社はATMを強みとする銀行ではあるものの、ATMを前提とした事業を行っているわけではありません。これからの社会においては、ATMに頼らない新たなサービスの提供も行っていくことでしょう。
新規事業創出というミッションを担う「セブン・ラボ」を核に、今後は「ATMの次」を目指した取り組みを続けていきます。
セブン銀行の戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ
銀行業界のセブン銀行は、コンビニATMに強みがあり、銀行業界に革命をもたらすビジネスモデルを構築しました。ATMに依存している点が弱みと言
内容については細心の注意を払っておりますが、ご利用に際しては、閲覧者各人の責任のもとにこれをご活用いただけますようお願い申し上げます。
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