株式会社エス・エム・エスの戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事

株式会社エス・エム・エスを就職活動の観点から企業研究
人材業界の中でも、医療・介護分野に特化した40以上の人材サービスを提供。特にキャリア(人材関連)分野に強く、「ナース人材バンク」など多くのサービスが業界No.1サービスとなるなど、業績は創業以来増収増益を更新。2008年に東証マザーズ上場、2011年には東証一部に上場を果たしました。
高齢社会に求められる情報を多種多様なビジネスモデルで提供している強みで有名な人材業界の株式会社エス・エム・エスに関して、戦略・強み・弱み・競合他社について就職活動の観点から企業研究しました。
下記4つのトピックに分けてご紹介します。
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◆ TOPIC
- 2桁のプラス成長が続く人材ビジネス市場。2018年度は11兆円を超える規模に
- 「高齢社会×情報」で多様な事業を展開し、且つ新規事業創出力に強みを持つ人材サービス会社
- 長期成長戦略で目指すのは「産業創造」
- 株式会社エス・エム・エスの戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ

2桁のプラス成長が続く人材ビジネス市場。2018年度は11兆円を超える規模に
矢野経済研究所が実施した国内人材ビジネス市場の調査結果によると、2017年度の人材ビジネス主要3業界(人材派遣業、人材紹介業、再就職支援業)の市場規模は事業者売上高ベースで前年度比23.5%増の6兆7,143億円でした。
■人材ビジネス主要3業界の市場規模推移
出典: 矢野経済研究所
また、業務特化型6業界(技術者派遣ビジネス、営業・販売支援人材ビジネス、ネット転職情報サービス、アルバイト・パート・派遣求人情報サービス、製造派遣・請負ビジネス、医療人材サービス)の市場規模は同13.0%増の3兆7,280億円に。
■人材ビジネス業務特化型6業界の市場規模推移
出典: 矢野経済研究所
人材サービス産業におけるほとんどの業界がマーケットを拡大しているなかでも、特に「人材派遣業」「人材紹介業」「技術者派遣ビジネス」「ネット転職情報サービス」「製造派遣・請負ビジネス」の各市場は前年度比で2桁のプラス成長を確保しています。
引き続き人材サービスは堅調に推移するとみられており、2018年度の人材ビジネス主要3業界の市場規模は事業者売上高ベースで前年度比11.1%増の7兆4,571億円、業務特化型6業界の市場規模は同10.3%増の4兆1,130億円が予測されました。

「高齢社会×情報」で多様な事業を展開し、且つ新規事業創出力に強みを持つ人材サービス会社
今回は人材業界の中でも、医療・介護分野に特化した人材サービスを提供している、エス・エム・エスを紹介します。
日本は25%を超える高齢化率を持つ超高齢化社会です。それにともない、介護給付費や医療費も増加しており、高齢社会に関連する市場は拡大を続けています。そのような市場環境のなか、エス・エム・エスは2003年に創業。創業時より高齢社会に向け、情報がコアバリューとなるサービスを提供してきました。
介護、医療、ヘルスケア、シニアライフ、グローバルと領域を特化しながらも、現在では既に40以上のサービスを提供しています。
エス・エム・エスの売上No.1はキャリア(人材関連)分野。介護、医療で働く人々に人材紹介、求人情報サービスを提供しており、「ナース人材バンク」など、多くのサービスが業界No.1サービスとなっています。
同社は介護や医療に業界を特化しているにもかかわず、キャリア事業の売上は日本でも有数の規模となっているなど、業績は創業以来増収増益を更新。2008年に東証マザーズ上場、2011年には東証一部に上場を果たしました。
■SMSの売上・経常利益の推移
出典: エス・エム・エス
エス・エム・エスは創業以来、一貫して「高齢社会×情報」という考えのもと、事業を展開してきました。そのため、同社は単一のビジネスモデルを様々な業界に展開するというやり方ではなく、高齢社会に求められる情報を多種多様なビジネスモデルで提供していることが強みとなっています。

長期成長戦略で目指すのは「産業創造」
超高齢社会の日本では、高齢社会に関連したビジネスが成長の可能性の高い領域として関心を集めており、膨大な事業機会が存在しています。
このような社会背景から、エス・エム・エスは、「高齢社会に適した情報インフラを構築することで価値を創造し社会に貢献し続ける」をグループミッションに掲げ、「高齢社会の情報インフラ産業」の創造を目指しています。それは、たとえば自動車や電機のようなひとつの大きな産業になると考えているのです。
しかし、産業創造のためには、利益追求をしながら社会貢献の総量を上げていき、長期に渡って組織として成長しつづける必要があります。エス・エム・エスは、どんな戦略を考えているのでしょう?
グローバルの中でも特にアジア諸国は日本以上に急速なスピードで高齢化が進展すると予測されており、今後直面する大きな課題となります。だからこそ、日本で高齢社会の問題を解決しているパイオニアとして、海外の現地に根ざした新しい情報インフラの構築を目指し、現在海外13か国に進出するなど、その基盤を築いているのです。
同社の目指す「産業創造」は遠く道半ばですが、グループミッションの実現を目指し、「産業創造」に果敢に挑んでいます。

株式会社エス・エム・エスの戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ
人材業界の株式会社エス・エム・エスは、人材業界の中でも、医療・介護分野に特化した40以上の人材サービスを提供。特にキャリア(人材関連

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