ダイドードリンコ株式会社の戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事
ダイドードリンコ株式会社を就職活動の観点から企業研究
缶コーヒーの先駆者であり、現在は自販機ビジネスと「ファブレス経営」で安定的、かつ効率の良い経営を行っている飲料業界のダイドードリンコに関して、戦略・強み・弱み・競合他社について就職活動の観点から企業研究しました。
下記4つのトピックに分けてご紹介します。
◆ TOPIC
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天候に左右されやすい国内飲料市場と基幹ブランド強化に注力する各メーカー
2018年度の飲料業界の市場規模は、全国的に記録的な猛暑となったことから飲用需要を大きく押し上げ、前年度比101.5%の5兆1,800億円と4年連続で前年度実績を上回りました。
しかし、2019年度は一変して長梅雨や低温が続いたことで販売は低調となり、加えて、消費税率10%への間接的な影響が予想されることから、前年度比98.9%の5兆1,250億円と縮小が予測されました。
出典: 飲料市場に関する調査を実施(2019年) | ニュース・トピックス | 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所
2018年度の実績をカテゴリー別でみると、炭酸飲料や日本茶飲料、ミネラルウォーター、スポーツ・機能性飲料といった喉の渇きをいやす飲み物が好調だった一方、果汁飲料、コーヒー、紅茶、乳系飲料など嗜好飲料は苦戦しました。
近年は大手飲料メーカー各社が「収益重視」にシフトしており、基幹ブランドの強化に注力しているため、新商品は既存基幹ブランドの派生商品が多くなっています。
こうしたなか、カテゴリーをまたいだ商品展開を行うことで基幹ブランドの多様性を広げていく動きも。
サントリー食品インターナショナルの「サントリー天然水 GREEN TEA」や「クラフトボスTEA ノンシュガー」「クラフトボス ミルクTEA」、アサヒ飲料の「ウィルキンソン タンサン ティー」、コカ・コーラシステムの「アクエリアス 乳酸菌ホワイト」などが発売されています。
コーヒー飲料に強みのあるダイドードリンコは自販機ビジネスに注力
創業以来、缶コーヒーのパイオニアとして発展してきたダイドードリンコ。現在でも売上高の50%以上は缶コーヒーが占めています。
飲料業界内での平均は20%ですから、いかに同社のコーヒー飲料が支持されているのかがわかるでしょう。
同社の缶コーヒーは産地や焙煎の違う5種類以上の豆のブレンドによって、コーヒー本来の味わいを追求する徹底したこだわりがあり、お客様に本物志向の商品をお届けする、というダイドードリンコの原点となっています。
出典: 安田顕、井浦新、満島真之介が出演する新CM「ダイドーブレンド デミタス こだわるって、贅沢。篇」を9月9日(月)より全国にてオンエアスタート!!|ダイドードリンコ株式会社のプレスリリース
また、ダイドードリンコは、自社工場を持たず、生産・物流を全国の協力業者に委託する「ファブレス経営」を行っています。
経営資源を商品開発と主力販路である自販機の開発・オペレーションに集中する独自のビジネスモデルを確立しており、安定的かつ効率的な事業運営を実現。
さらに、ダイドードリンコのコア事業である自販機ビジネスは、 キャッシュ創出力の高い、効率的なビジネスモデルとなっています。
全国有数の自販機を保有していることに加え、それら自販機から売上比率で80%以上をただき出しています。
缶コーヒー、ファブレス経営、自販機ビジネスと3つの強みを持つ一方で、原材料調達や研究開発機能等について、外部への依存度の高いことがダイドードリンコの弱みと言えるかもしれません。
そのため、ダイドードリンコの競合他社としては宝酒造、 伊藤園が挙げられます。
持続的成長の実現と企業価値向上にチャレンジするダイドードリンコ
現在、ダイドードリンコは成長戦略の一環として「グループミッション2030」を掲げ、「国内飲料事業のイノベーション」「海外での事業展開の拡大」「非飲料事業での第2の柱を構築」に取り組んでいます。
これにより、競争優位性の高いビジネスモデルを構築し、成長性・収益性・効率性の高い力強い事業ポートフォリオを形成するのがねらい。
なかでも、「非飲料事業での第2の柱を構築」として、食や健康関連の新規事業展開を目指していることに注目しましょう。
今後、ヘルスケア市場は着実に伸張し、同社の各事業である飲料・食品・医薬品といった業態間の垣根は低くなることが予想されています。
今後も同社の自販機ビジネスを中心とする国内飲料事業がコア事業であり続けることに変わりはないでしょう。
しかし、ヘルスケア関連の新たな事業を獲得することにより、それぞれの事業を融合させ、新たな市場を創造していくことでダイドードリンコ第2の収益の柱として確立していくことが期待されます。
ダイドードリンコは2030年にありたい姿として、「世界中の人々の楽しく健やかな暮らしをクリエイトするDyDoグループへ」を定めました。
同社グループ全員が一丸となって、持続的成長の実現と中長期的な企業価値向上にダイナミックにチャレンジしています。
ダイドードリンコの戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ
飲料業界のダイドードリンコは、コーヒー飲料に強みがあり、自販機ビジネス・ファブレス経営を進めています。 原材料調達や研究開発機
内容については細心の注意を払っておりますが、ご利用に際しては、閲覧者各人の責任のもとにこれをご活用いただけますようお願い申し上げます。
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