大樹生命保険株式会社の戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事
大樹生命保険株式会社を就職活動の観点から企業研究
日本生命保険グループに属する老舗生保で、社名変更するまでの名称は「三井生命保険」。「いつの時代も、お客さまのためにあれ」という初代社長団琢磨の考えのもと、創業以来お客さまを第一に掲げた経営を行っています。90年におよぶ歴史につちかわれた生保業界のノウハウのほか、補償型保険『大樹セレクト』や外貨建て保険に強みがあることで有名な生命保険業界の大樹生命保険株式会社に関して、戦略・強み・弱み・競合他社について就職活動の観点から企業研究しました。
下記4つのトピックに分けてご紹介します。
◆ TOPIC
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2017年度保険料等収入合計は33.7兆円。2年連続の減少に
T&Dホールディングスが公表したレポートによると、2017年度、日本の生命保険会社41社の保険料等収入の合計は33.7兆円。2002年度から増加基調で推移してきましたが、近年は2年連続で減少しています。
■日本の生命保険会社の生命保険料等収入推移
出典: T&Dホールディングス
近年は少子高齢化や晩婚化などを背景に世帯構成が著しく変化しており、世帯主向けの大型死亡保障ニーズは低下する一方ですが、一方で医療や介護保障など第三分野商品へのニーズや関心が高まっています。
また、生命保険会社の販売チャネルは、伝統的な営業職員チャネルのほか、最近は銀行窓口や来店型保険ショップ等を含む代理店チャネルのプレゼンスが高まっており、その多様化が進んでいます。
三井ブランドから日生ブランドへの転換で生き残りに挑む老舗生保
今回は、生命保険業界のなかでも、長年に渡って親しまれてきた商品ブランド名を社名として変更した、大樹生命について紹介していきます。
1914年、東京・銀座街の商店主たちを主な発起人として事業が始まった歴史を持つ大樹生命は、2016年度より日本生命グループの一員として新たなスタートを切りました。
商品やサービスの相互供給、銀行窓販や保険ショップ、代理店の販路拡大など、両社の強みを活かし相互補完することで、ひとつのグループとして共に成長していくことを目指しています。
その後、大樹生命は早くも日本生命との統合シナジー効果を発揮しており、着実に収益力・成長力の強化を実現。成長ストーリーを描くのに適した時期ということで、「三井生命保険株式会社」から「大樹生命保険株式会社」へと社名を変更し、新社名・新ブランドでさらなる成長を図っています。
2018年度上半期の業績を見ると、 保険料等収入は前年同期比23.8%増の3,462億円と、日本生命への一時払外貨建養老保険「ドリームロード」の商品供給が貢献しました。一方、基礎利益は前年同期比5.7%減の299億円、中間純利益は前年同期比17.9%減の140億円となっており、まだ課題が残されていることがわかります。
■2018年上半期における収支の状況
出典: 大樹生命
日本生命との統合シナジー効果を活かした成長戦略
大樹生命の「中期経営計画2020」によると、同社は「再生」から「成長」ステージへと移行し、引き続き日本生命グループとしての取り組みに注力することで成長を加速させたい考えです。日生の商品を大樹生命が扱い始め、今までの体力では難しかった商品構成の拡充も進んでいるといいます。
具体的な戦略としては、営業職員チャネルをコアに位置づけた「販売分野の成長」と、銀行窓販・代理店や日本生命への商品供給を通じた「元受分野の成長」の両輪に取り組む方針。なかでも、採用や育成体制を整備し、3年間で今の約7,500人から8,000人規模に増やし、継続的に純増を続ける組織を目指すとのこと。
また、この経営計画で目指す成長は、お客さまの夢のために全員が行動し、すべての従業員の夢のために全員が協力することで成し遂げられるもの。そのような想いを込めて、スローガンを「ALL for ALL.ひとつひとつの、夢に寄り添う。」とし、全社一丸となって計画達成に挑んでいます。
2019年4月1日、新元号が幕を開けるタイミングで「大樹生命」へと社名を変更し、90年以上続いた伝統ある商号を変えて再出発した同社の新たな歩みに注目が集まっています。
大樹生命保険の戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ
生命保険業界の大樹生命保険株式会社は、日本生命保険グループに属する老舗生保で、社名変更するまでの名称は「三井生命保険」。「いつの
内容については細心の注意を払っておりますが、ご利用に際しては、閲覧者各人の責任のもとにこれをご活用いただけますようお願い申し上げます。
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