株式会社京都銀行の戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事
株式会社京都銀行を就職活動の観点から企業研究
「飾らない銀行」をキャッチフレーズに、地元京都における最大のリテールバンクとして地域密着型金融に取り組むほか、滋賀、大阪、兵庫、奈良へも店舗ネットワークを広げている広域型地方銀行。オムロン、任天堂、村田製作所、京セラ、ワコールなど地元企業を主力銀行として支え、それら企業の発展とともに成長してきた歴史を持つことで有名な銀行業界の株式会社京都銀行に関して、戦略・強み・弱み・競合他社について就職活動の観点から企業研究しました。
下記4つのトピックに分けてご紹介します。
◆ TOPIC
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2018年3月期、地方銀行の当期純利益は前期比0.9%減。厳しさを増す経営環境
邦銀の中でも特に地方銀行を取り巻く経営環境は厳しさを増しています。生産年齢人口の大幅減少、かつ老年人口もピーク間近となる地域は人口減少の加速が避けられないと見られています。
2018年3月期における地域銀行105行合計の当期純利益は9,563億円で、前期比0.9%減。この背景には、資金利益の減少等による実質業務純益の悪化が挙げられています。個別行では105行中59行が減益に。
■地域銀行105行当期純利益合計
出典: みずほ銀行
地域経済が人口減少や高齢化という構造的な課題を抱える状況下では、従来型の貸出依存型・業容拡大型の経営戦略・収益構造はもはや維持できない環境にあります。
これからの地域銀行の経営戦略に必要なのは「地域銀行としてどうあるべきか、どうなりたいか」という長期的な 目標を明確に定義し、その上で目指すビジネスモデルを文書化・可視化すること。
この一連のプロセスを「経営目標を達成するために何をすべきで何をすべきでないか」を明確に定義することができるRAF(リスクアペタイト・フレームワーク。新たなビジネスモデルを金融機関の経営者が自ら考え、定義し実践する枠組み)を活用し推進していくことが重要となっています。
京都を基盤にベンチャー企業を支え、独力で成長を続ける地方銀行
今回は地方銀行の中でも京都に確固たる基盤を持つ、京都銀行を紹介していきます。
京都銀行は創立以来、一貫して「地域社会の繁栄に奉仕する」を経営理念に掲げ、地域のベンチャー企業に対して積極的に支援を行ってきました。任天堂をはじめ、オムロン、村田製作所、京セラ、ワコールなど、地元企業とともに京都銀行も大きく成長してきたのです。
それら企業の株式を多数保有するため、地方銀行でもトップクラスの膨大な株式含み益(株式の価格上昇によって生じる利益。評価損益とも呼ぶ)を得ている強みがあります。
また、京都だけにとどまらず、滋賀、大阪、兵庫、奈良、そして愛知へも積極的に出店。営業エリアを拡大し続けている現在、174カ店にまで増えています。他の金融機関との経営統合ではなく、独力で規模を拡大し、成長を続ける「広域型地方銀行」というビジネスモデルを構築している特徴もあります。
ワンストップ金融サービス提供とデジタル化推進で変えていく銀行のあり方
さらに、様々な挑戦を続けている京都銀行は、広域型地方銀行として築いてきた基盤を最大限に活用し、お客さま同士をつなぐビジネスマッチングやM&Aに注力するほか、お客さまの海外ビジネスを多方面でサポートするため、海外に駐在員事務所を置くなど、海外ネットワークにも力を入れています。
加えて、京都銀行の証券子会社「京銀証券」を開業。関西初、地方銀行が全額出資する証券子会社で、京都銀行と連携し、総合的な金融サービスの提供に取り組んでいます。さらに、信託業務の取り扱いも開始。相続・資産承継関連の信託業務の取り扱いにより、ワンストップで銀行・証券・信託の金融サービスを提供できる体制を整えました。
■ワンストップで幅広いサービスを提供
出典: 京都銀行
また、新たな取り組みとして、営業店行員がお客さまと接する機会・時間を拡充することを目的に、頭取を本部長とする「生産性革新本部」を設置。今までは事務手続きを受付・処理することが主な仕事の1つでしたが、今後は人工知能(AI)やタブレット端末、Skype(TV電話)を活用し、営業担当者の事務負担軽減することで、お客様の利便性をさらに追求していく方針。
次世代型店舗の第一号店となった長浜支店では、来店者が自ら操作するセミセルフ端末の導入など、これまでにない試みに挑戦。銀行の仕事をどんどん新しく生まれ変わらせる、ベンチャー企業を支援してきた歴史を持つ京都銀行の挑む先は、いつも先見的な発想がうかがえます。今後も京都銀行の動向に注目していきたいと思います。
京都銀行の戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ
銀行業界の京都銀行は、「飾らない銀行」をキャッチフレーズに、地元京都における最大のリテールバンクとして地域密着型金融に取り組むほ
内容については細心の注意を払っておりますが、ご利用に際しては、閲覧者各人の責任のもとにこれをご活用いただけますようお願い申し上げます。
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