協和発酵キリン株式会社の戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事
協和発酵キリン株式会社を就職活動の観点から企業研究
バイオ医薬品事業を中心に成長してきた2社を起源に持つことに加えて、「発酵」という独自の技術資産を活かし、アミノ酸や健康食品などを製造するバイオケミカル事業も並行して展開。複数の疾病領域において非常に高い競争力を持った新薬を提供できるグローバルな製薬会社として、着実な収益拡大を実現していることで有名な医薬品業界の協和発酵キリン株式会社に関して、戦略・強み・弱み・競合他社について就職活動の観点から企業研究しました。
下記4つのトピックに分けてご紹介します。
◆ TOPIC
協和発酵キリン株式会社の年収・インターン・選考/採用情報はこちらの記事へ
医療用医薬品国内市場、2024年は9兆5,528億円との予測
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済は、2016年5月から、医師の診断に基づいて処方される医療用医薬品について国内市場の動向を調査。
その結果によると、同市場は2016年まで拡大を続けましたが、2017年はウイルス性肝炎治療剤が、大型医薬品の大幅な薬価引き下げや待機患者の治療が一巡したことにより縮小したことなどを背景に、前年比2.8%減の8兆7,709億円となるとみています。
■医療用医薬品の国内市場
出典: 富士経済
一方、2018年の市場はジェネリック医薬品の浸透が影響を与えそうなものの、市場拡大に貢献するとみられる新薬の登場により、前年比1.3%増の8兆8,831億円との予測。
さらに今後は、ジェネリック医薬品の切替え率80%の達成など医療費抑制施策により低い伸長率が続くとみられていますが、2019年以降も拡大が続き、2024年の市場は2016年比5.9%増の9兆5,528億円に達するとの予測が発表されています。
国内有数のバイオ医薬品メーカーとしてのポジションを確立する研究開発型企業
今回は医薬品業界の中でも、焼酎やビールなどの醸造で培った発酵技術をベースに、バイオ医薬品の開発で圧倒的な存在感を示す、協和発酵キリンを紹介していきます。
「医薬」「バイオケミカル」の総合バイオメーカーである協和発酵キリンは、キリンホールディングスの子会社。創立70周年を迎える2019年7月1日に、協和キリン株式会社に社名を変更する予定です。経営理念として、「協和発酵キリングループは、ライフサイエンスとテクノロジーの進歩を追求し、新しい価値の創造により、世界の人々の健康と豊かさに貢献します。」を掲げています。
同社の前身の1社である旧・協和発酵工業は、微生物を用いた発酵の研究からスタートした企業。アルコールやアミノ酸の発酵生産を通じて蓄積した生産技術を基に築きあげたバイオテクノロジーを駆使して、微生物から薬の有効成分となるたんぱく質を培養し、医薬品として製造する事業を展開してきました。その後、化学合成によって生成する低分子医薬品も手掛けています。
一方、もう1つの前身で、麒麟麦酒株式会社の子会社である旧・キリンファーマも、ビール醸造を通じて培われた発酵技術を事業の基盤とする企業。1984年にはバイオ医薬品大手であるアメリカのアムジェン社と合弁契約を締結し、キリン・アムジェン社を設立。アムジェン社が持つバイオテクノロジーを吸収しながら技術力を高めた歴史があります。
旧・協和発酵工業と旧・キリンファーマの2社には、生物由来のたんぱく質や細胞によって生成されるバイオ医薬品事業を中心に成長してきたという共通点がありました。加えて、「発酵」という独自の技術資産を活かし、アミノ酸や健康食品などを製造するバイオケミカル事業も並行して展開していました。
両社の強みを掛け合わせ、他の製薬会社にはできないような、今はまだ世界に存在しないバイオ医薬品や、自社開発の低分子医薬品の開発を目指して2008年に経営統合し、協和発酵キリン株式会社として新たなスタートを切りました。
現在は、強みである「腎」「がん」「免疫・アレルギー」「中枢神経」の4つのカテゴリーにおいて非常に高い競争力を持った新薬を提供できるグローバルな製薬会社として、着実な収益拡大を実現しています。
目指すは日本初、世界トップクラスのライフサイエンス企業
協和発酵キリンの事業ビジョンは、がん、腎、免疫疾患を中心とした領域で、抗体技術を核にした最先端のバイオテクノロジーを駆使して画期的な新薬を継続的に創出すること。
さらに、開発・販売をグローバルに展開することにより世界の人々の健康と豊かさに貢献する、日本発の「グローバル・スペシャリティファーマ」となることです。
グローバル・スペシャリティファーマとは、Global (世界を舞台に)、Specialty(強みのある疾患カテゴリーに集中して活躍する)、Pharmaceutical Company (製薬会社)という意味が込められています。
今後は、同社の得意とするカテゴリー戦略に基づき国内営業の価値最大化を推進することで、グローバル・スペシャリティファーマへ向けた基盤を構築していくと共に、欧米における研究開発に積極的に投資すること、アジアの現地法人が各国の情勢に対応することで企業基盤を拡充していくという方針です。
■ビジョン実現へのロードマップ
出典: 協和発酵キリン
「KYOWA KIRIN」ブランドをグローバルに展開していくという、協和発酵キリンのさらなる挑戦に期待が高まります。
協和発酵キリンの戦略・強み・弱み・競合他社のまとめ
医薬品業界の協和発酵キリン株式会社は、バイオ医薬品事業を中心に成長してきた2社を起源に持つことに加えて、「発酵」という独自の技術資
内容については細心の注意を払っておりますが、ご利用に際しては、閲覧者各人の責任のもとにこれをご活用いただけますようお願い申し上げます。
Copyright © 2025 en-japan inc. All Rights Reserved.
食品
流通
メーカー
食品
{{article.title_chip}}
人気記事
NEW
医薬品
メーカー
メーカー
{{article.title_chip}}
人気記事
NEW