日本旅行の企業研究

今回ご紹介するのは、「赤い風船」というブランド名のパック旅行で有名な株式会社日本旅行。

この記事を読んでいる方の中には、株式会社日本旅行への就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

（1）会社概要　（2）「企業」を知る　（3）「採用情報」を知る他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、株式会社日本旅行の経営理念や同じサービス・旅行業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるサービス・旅行会社の中で、なぜ株式会社日本旅行なのか？」という質問への対策を考えましょう。


株式会社日本旅行について深く知るために、まずは株式会社日本旅行の経営理念を確認しましょう。そこから株式会社日本旅行が求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

株式会社日本旅行の企業理念は、以下の通り。
『日本旅行は、あふれる感性とみなぎる情熱を持って、魅力ある旅の創造とあたたかいサービスに努め、お客様に愛され、未来を拓くアクティブカンパニーを目指し、豊かな生活と文化の向上に貢献します。』
（出典： 株式会社日本旅行ホームページ経営理念 ）

ここから分かるポイントは、「HOSPITALITY」「ENERGY」「ACHIEVEMENT」「REVOLUTION」「TOGETHER」の5点。
企業ビジョンである「感動と満足を創出する、活力ある企業グループ」を実現するために、様々な個性を持った方を求めています。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の4点です。

• 「親切」「誠実」「正確」「迅速」な行動力
• 情熱を持ち目標にチャレンジする心
• 会社の発展とともに自らの幸せを築ける気持ち
• 旅行が好きなこと

次に、サービス・旅行業界における株式会社日本旅行と競合会社と比較してみましょう。
株式会社日本旅行の競合といえば、近畿日本ツーリスト（現：KNT-CTホールディングス）が挙げられます。
日本旅行と近畿日本ツーリスト（現：KNT-CTホールディングス）はどのように違うのでしょうか。

大手旅行会社の一つ、平成24年の売上高：590億31百万円の近畿日本ツーリスト（KNT-CTホールディングス株式会社）は「メイト」「ホリデイ」などのパッケージツアーを提供してきました。オンラインリアルタイムシステム（旅館予約システム）や、携帯電話でホテルの予約ができる Eクーポンシステムも他社より早く導入した経歴があります。
株式会社日本旅行は、「赤い風船」「WENS赤い風船」「MACH」「BEST」などのパッケージがあり、平成23年の売上高は406億54百万円と近畿日本ツーリスト（KNT-CTホールディングス株式会社）には及びませんが、国鉄が指定席予約システムのMARS（マルス）を導入した際に、他旅行会社に先駆けて積極的にMARSを導入・活用したため国鉄より団体客の予約において優遇されている、株式会社日本旅行は国内旅行に強みがあります。


また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
旅行業界は、平成23年に発生した東日本大震災により訪日観光客が減少するうえ自粛ムードで国内旅行を控える消費者が増え、下降をたどりました。
平成24年に入り、訪日外国人旅行客の急増に伴い、旅行業界は活況に。さらに円安も追い風となり、伸びを見せています。一方、日本から海外への旅行者は減少傾向に。平成25年には、一時的に訪日外国人旅行客数が日本人海外旅行者数を上回るなど、今までには見られない現象が起きました。旅行業界のビジネスモデルも大きく変化してきています。

また、株式会社日本旅行の競合他社としては、エイチ・アイ・エス（HIS）、JTB、阪急阪神ホテルズ、近畿日本ツーリストが挙げられます。

ここまで株式会社日本旅行についての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。