楽天株式会社の戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事

IT・EC業界の楽天株式会社の戦略・強み・弱み・競合他社情報について就職活動目線から企業研究しました。 楽天は、国内EC市場を牽引し、カード事業などの金融サービスも好調です。

◆ TOPIC
• 国内EC市場を牽引。グローバル展開が今後の課題
• 「楽天経済圏」を形成する独自のビジネスモデル
• 技術・仕組み両面から顧客満足度最大化を目指す

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「楽天市場」で日本のEC業界を牽引する楽天。2015年12月期決算では売上高7,135億円となり、売上高8,759円のアマゾンに次ぐ国内2位となっています。ECを中心とした経済圏に強みがあります。

EC市場はまだまだ成長の過程です。経済産業省の調査によれば、2016年の日本国内B to CのEC市場規模は15.1兆円で前年比5.43%拡大。また、C to C（個人間取引）の市場規模はネットオークション市場で3,458億円、フリマアプリ市場で3,052億円となっておりいずれも成長を見せています。

一方、海外市場では競合他社となる中国・アリババや米・アマゾンが強く、楽天は現在のところ苦戦を強いられています。しかしながら、楽天市場のグローバル展開はもちろんのこと、電子書籍サービスの「kobo」、メッセージやVoIPサービスの「Viber」など、世界各地の拠点からグローバル市場への挑戦を続けています。
次に楽天の事業についてより詳しく見ていきましょう。

楽天は、「楽天経済圏」と呼ばれる、グループ内のさまざまサービスに回遊性を持たせるビジネスモデルを構築しています。

その中核となる仕組みが「楽天スーパーポイント」です。楽天市場を始めとする楽天グループ内のサービスでの買い物でポイントがたまる他、クレジットカード「楽天カード」や電子マネーの「楽天Edy」といった決済ツールでインターネット以外の場所でもポイントを得ることが可能となっています。

次に、楽天の最大事業であるECサイト「楽天市場」の特徴ですが、出店者が直接サイト利用者へと販売できるモール型のサービスを中心に展開しています。前述の楽天スーパーポイントとの連動により継続的な利用促進を図っており、シェア拡大の後押しとなっています。

また、「楽天カード」や「楽天Edy」などの金融関連のサービスも注目です。楽天はこのようなFintech部門の売上高が2017年第一四半期時点で34.3%と非常に高く、EC サイト以外の事業のウエイトも大きいことが特徴となっています。特に楽天カードは利用者拡大を順調に続けており、2017年中にクレジットカード市場でのNo.1獲得を目指しています。今後は、クレジットカード市場でも強みを発揮しそうな楽天に注目です。

（出典： 2016年度通期及び第4四半期 決算説明会 ）

最後に、楽天の今後の成長戦略について見てみましょう。 楽天では「Vision2020」という中期計画を掲げています。その中でも、中核事業であ�

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