株式会社テイクアンドギヴ・ニーズの戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事

国内ハウスウェディングの先駆者で、オリジナルウェディングのプロデュースで業界を牽引しているブライダル業界の株式会社テイクアンドギヴ・ニーズに関して、戦略・強み・弱み・競合他社について就職活動の観点から企業研究しました。
下記３つのトピックに分けてご紹介します。

◆ TOPIC
• 業界は縮小傾向のなか、ハウスウェディングを中心に地位を築く
• 「人の心を、人生を豊かにする」という志の下、オリジナルウェディングをプロデュース
• アジア拠点からの送客で海外リゾートウェディングを拡大

テイクアンドギヴ・ニーズの働き方／年収／選考対策情報はこちらの記事へ
テイクアンドギヴ・ニーズはブライダル業界においてハウスウェディングの先駆者として名を馳せ、ホテル経営を主とする企業を除いたブライダル特化型の企業としては業界トップの業績を誇ります。

矢野経済研究所のブライダル市場に関する調査（2016年）によれば2015年のブライダル関連市場規模は前年比99.3％の2兆5,480億円で縮小の見込みとなっており、業界自体はやや厳しい現状。その背景には挙式や披露宴を行わない「なし婚」、招待客を絞り込んだ「少人数婚」が増加しているというトレンドも見受けられます。

しかしながら、日本国内の挙式のうち、同社がメインで手掛けるハウスウェディングのシェアは上昇の一途をたどっており全挙式中53.8%にも上ります。このうち同社のシェアは15.4%と非常に高い水準となっており、厳しい業界トレンドの中でも確実にその地位を保っていることが伺えます。
テイクアンドギヴ・ニーズの競合他社としては、 ワタベウェディング、 アイ・ケイ・ケイが挙げられます。
次にテイクアンドギヴ・ニーズの事業内容についてより詳しく見ていきましょう。

同社の最大の特徴は「オリジナルウェディング」へのこだわりであり、ここに一つの強みがあります。
1998年の創業以来、ご夫婦一組ごとの要望に沿って、ハウスウェディング、ホテル、レストラン、専用会場と全国にある直営・提携会場の選定から、具体的な式の進行内容までオーダーメイドでコーディネートを行うスタイルで、こだわりの結婚式作りをサポートしています。

Missionにも「人の心を、人生を豊かにする」という言葉を掲げており、結婚式という限られた時間だけでなく、結婚式が思い出として一生鮮やかな記憶として残るようにと全力を尽くす姿勢がこのオリジナルウェディングへのこだわりを生み出している様子としてうかがえますね。

また、メインとなる国内ブライダルプロデュースのほかに海外ウェディングのサポートや、オリジナルハネムーンのコーディネートといったサービスや、2017年5月には原宿・神宮前に「自分らしく、無理せず等身大で、社会的な目的を持って生活すること」という「ソーシャルライジング」をコンセプトとするホテル「TRUNK」をオープン。新しい取り組みにも積極的です。

最後にテイクアンドギヴ・ニーズの今後の成長戦略について見ていきましょう。 同社の注目の動きの1つは海外展開です。 直近の決算説明会