ヤフー(Yahoo)株式会社の戦略・強み・弱み・競合他社情報│企業研究記事

今回ご紹介するのは、月間698億PVを誇る「Yahoo！JAPAN」を運営し、広告、eコマース、金融・決済等の事業で拡大し続ける「ヤフー」です。

◆ TOPIC
• 事業の多角化と海外展開を加速させるインターネット業界
• 「Yahoo！JAPAN」の圧倒的な集客力を活用した事業展開
• 「検索」を強化して「広告」で存在感を示すヤフーの今後

ヤフーの働き方／年収／選考対策情報はこちらの記事へ
インターネット業界は2005年より年々増加傾向となっており、2015～2016年の業界規模は3兆3,012億円に達しています。今後も引き続き好調が見込まれており、2019年の市場規模は約5.6兆円に達するとの試算もあります。

（出典： 業界動向サーチ「インターネット業界の現状と動向」 ）

近年の業界は、国内2強のヤフーと楽天を筆頭に事業の多角化を進める傾向にあり、各事業のシナジー効果を狙っています。また、海外展開も積極的に行われ、中でも家庭でのインターネット普及率が急速に伸び続ける中国に注目が集まっています。

一方、海外ではAmazonとグーグルが独走状態にあり、それぞれ収益を新規事業へ投資する戦略で更なる成長を図っています。また、グーグルのYouTube買収を皮切りにM＆Aも活発化しており、今後は世界的な再編が加速する見通しです。

競合他社としては、楽天、グーグルが挙げられます。
ヤフーの主軸はポータルサイト「Yahoo！JAPAN」です。これは国内過半数のシェアを占める圧倒的な集客力を持ち、2007年には米Yahoo！を抜き世界一を記録。2016年にはポータル首位に返り咲き、現在は月間698億PV（2016年4月～6月平均）を誇り、ここに強みがあると言えます。

「Yahoo！JAPAN」では、有料・無料を合わせ100以上のサービスを提供しており、オークションやショッピングといったeコマースや、これに伴う金融関連も好調です。2015年に参入したクレジットカード事業でも、会員数および取扱高が急成長しています。

2016年には電子マネー事業にも参入し、「Yahoo！マネー」を展開。今後は提供するサービスの中から利用範囲を拡大させ、更に幅広い利用者層の獲得を目指しています。

ヤフーは今後、これまで蓄積した膨大なマルチビッグデータを活用し、サービスのパーソナライズ化に力を入れていきます。近年、パーソナライズ�