”会社の成長”と”学生の幸せ”、どちらにも妥協したくない | 株式会社Showcase Gig 人事マネージャー 安東暁史

”会社の成長”と”学生の幸せ”、どちらにも妥協したくない | 株式会社Showcase Gig 人事マネージャー 安東暁史

インターンシップを通じて「ここ以上に成長できる会社はない」という想いから新卒でワークスアプリケーションズに入社し、人事という仕事に出会った安東暁史さん。人事1年目の頃、当時CEOだった牧野氏に「学生の幸せを確信できていないなら、人事を辞めろ」と烈火のごとく怒られた経験から人事のあり方について考えるようになったと語ります。2021年に参画したShowcase Gigで、「人事マネージャーとして『人事が会社を強くしていく』を実現したい」と奮闘されている安東さんの、人事1年目についてお伺いしました。

記事の目次

  1. 1.インターンシップで出会ったワークスアプリケーションズに魅了された
  2. 2.全く予想していなかった人事への転身
  3. 3.「学生の幸せを確信できていないなら、人事を辞めろ」
  4. 4.ワークスという会社しか知らないからこそ、キャリアについてとにかく勉強した
  5. 5.経営者が採用に想いを持っている会社で人事をやりたい
  6. 6.“会社の成長”と”学生の幸せ”、どちらにも妥協したくない

インターンシップで出会ったワークスアプリケーションズに魅了された

株式会社Showcase Gig 人事マネージャー 安東暁史(あんどう・さとし)
2009年に新卒でワークスアプリケーションズに入社、人事ITコンサルタントとして活躍。入社4年目で人事に抜擢され、新卒採用担当に1年半携わる。その後ベンチャーに転職、事業部長・経営企画を務めたあと、再びワークスアプリケーションズに戻り、HRBP、国内全ての地方拠点の現場人事責任者および新卒採用責任者を務める。2021年2月から現職。

 

―安東さんは新卒でワークスアプリケーションズにご入社され、人事としてのご経験を積まれたとお伺いしました。そこに至るまでの経緯について教えてください。


 ワークスとの出会いは、大学3年生のときに参加したインターンシップでした。
 1ヶ月のインターンシップを通じて、この会社であれば若手のうちから裁量権を持って働くことができるのではないかと思い、入社を決めました。
 僕は学生時代にファミリーレストランで5年ほどアルバイトをしていたのですが、そこではアルバイトであっても発注やオペレーション改善、後輩育成など、手を挙げればどんどん仕事を任せてもらうことができました。大変なことや失敗したことも多々ありましたが、日々自分の成長を感じることができ、「働くことがこんなに楽しいのであれば、早く社会に出て働きたい」と思ったほどでした。

 逆に、「アルバイトだから」という理由で決まったことしか任せてもらえないアルバイトは続かなかったので、就職活動をする際にも「若手のうちから裁量権を持って働ける」ということに重きを置いていました。

 他の会社も見て回りましたが、ワークスほど裁量権を得られ、それに伴う自己成長ができると思える会社には出会えなかったので、迷わずにワークスに入社しました。


―入社された後はどのようなお仕事をされていたのですか。


 人事部門向けITシステムの保守・運用・業務改善提案を行うコンサルタントです。
 トラブル対応も担当していて、お客様である人事部の方から「大至急対応してほしい」とご相談を受け、「これはもうどうしようもないんじゃないか…」という場面に直面することも多々ありました。しかし、そのたびに考え抜いてなんとか乗り越えて来たことで、「諦めなければ必ずどこかに活路がある。世の中に解決できない問題なんて無い」と思えるようになりました。

 大変なことも多かったですが、お客様に頼りにされ、問題解決を重ねることでコンサルタントとして、そしてビジネスパーソンとしての自信を持てるようになっていきました。

全く予想していなかった人事への転身



―入社4年目のタイミングで人事部門へご異動されたとのことですが、それは安東さんのご希望だったのですが。


 いえ、当時人事部門の責任者を兼任していた事業部の責任者に突然誘われたのがきっかけです。
 ありがたいことに、現場で活躍している社員を人事部門に配属したいという意図でお声をかけていただいたのですが、僕自身は人事という選択肢を全く考えておらず、コンサルタントの仕事に誇りを持っていたので、その場では一旦お断りしました。

 しかし、詳しく話を聞いているうちに、人事部門には優秀な人がたくさんいることを知り「確かにこの人たちと一緒に働けば自分ももっと成長できるかもしれない」と思ったことと、自分のキャリアを広げる可能性があると考えたため、最終的には人事への異動を決めました。強制的に異動させるのではなく、個人の意志を尊重してくれるところも、ユニークで素敵な会社だなと感じます。


―人事1年目はどのような所感を持たれましたか。


 とても難しかった、というのが正直な感想です。
 求職者に自社の魅力を知ってもらうという点で営業と採用は似ているかもしれませんが、採用の場合はコンペティターが無限にあります。優秀な人材であればあるほど選択肢をたくさん持っているので、外資系コンサルティングファーム、起業、国家公務員など、競合研究を無限に行う必要があり、とても大変でした。
 
 また、ワークスはいわゆる“身の丈以上の採用”を行っていたので、それを実現するために、かなり緻密な戦略を立てたうえで採用を行なっていることをそのとき初めて知りました。
インターンだけでなく、ひとつひとつのアクションを細かく計算し、勝ちに行くというのは今までにない思考を行う必要がありました。

「学生の幸せを確信できていないなら、人事を辞めろ」



―人事1年目の印象的だった出来事はなんでしたか。


 もっとも衝撃的だったのは、人事同士で行う面談のロールプレイに参加していた(当時CEOの)牧野さんに烈火のごとく怒られたことです。
 ロープレを見た牧野さんから、「お前は本当に学生がワークスに入ることが幸せだと信じているのか。その確信がないなら人事を辞めろ」と言われたんです。
 僕は「ワークスアプリケーションズ」という会社が大好きでしたし、この会社に入れば必ず成長できると自信を持って学生役の人事に接していました。しかし牧野さんのフィードバックを受け、それを自分の中に完全には落とし込めていなかったのかもしれないと感じました。

 実は先程お伝えした牧野さんの教えには、もう一つ大事な話がありました。それは「絶対に嘘をついてはいけない」ということです。「採用において絶対に嘘をついてはいけない。自分にも学生にも。嘘のない正直な自分がワークスという会社を心から素晴らしい会社と思って学生と接することが出来ないなら、採用なんて止めろ」ということです。

 もう一つ印象的なのは、自分が口説ききれなかった学生が別の会社に入ったあとにワークスに戻ってきたケースでした。その学生たちは「あのときもっと安東さんの意見を聞いておけば良かったです」と言ってくれましたが、戻ってきてくれて嬉しい反面、それだけ自分に伝えるスキルが足りていなかったのだと痛感し、悔しかったです。自分にもっとスキルがあれば、学生に無駄な後悔をさせなくて済みましたし、会社としても1年目から彼らがいればもっと強くなっていたはずなので。

 逆に、もともと他社に行く予定だった学生を自分がワークスに誘って入社に至ったものの、ミスマッチをおこして数ヶ月で辞めてしまったということもありました。
 私たちの仕事は採用して終わり、ではなく、採用したあとにどれだけ活躍できているかというところにもアンテナをはっておかないといけないと改めて実感しました。

ワークスという会社しか知らないからこそ、キャリアについてとにかく勉強した


―人事1年目に心がけていたことはなんですか。


 自分はワークスという会社しか知らなかったので、キャリアについての勉強をたくさんしました。コンサルタント時代の仕事は課題が明確でしたが、採用の仕事はとても抽象度が高く、物事を考えて実行するためにはまず土台となる知識や教養が必要だと感じたからです。
 例として、人事の先輩からは最低でも年間100冊は本を読んで勉強するようにと言われていました。「感動を作れますか?」、「イシューからはじめよ」、「第三の波」、「キャリアショック」などが特に印象に残っています。
 人事のレベルが低いと会社のレベルも低いと思われてしまうので、テクニック論よりもビジネスや教養、キャリアに関する本も含めて幅広く読みました。
 
 もう一つは、会社と学生の間に立つ人間としてのバランス感覚は意識していました。
 インターンで1ヶ月も一緒に過ごしていると、どうしても学生に対する思い入れが強くなってしまいます。でも、そこでの線引きやジャッジの仕方については上司を見て学んでいました。人が好きだから人事になりたい、という人もいるかもしれませんが、そういう人は特に意識しておいたほうがいいと思います。

経営者が採用に想いを持っている会社で人事をやりたい


―その後、ワークスを離れてShowcase Gig(ショーケース・ギグ)にご入社されたきっかけについて教えてください。


 人事を極めたいと思っていたので、立ち上げフェーズのベンチャーで人事をやりたいと思い、色々と会社を見ていました。ただ、心のどこかで、もうワークスのような燃えるような熱いミッションとビジョンを持っている会社には出会えないだろうなと思っていました。そんなときにShowcase Gig CEOの新田と出会い、話をしている中でこの人であれば社会に新たな価値を生み出していくだろうと感じました。
 そしてワークス時代にも同じことを感じていましたが、やはり経営者が採用に対して強い想いを持ち、コミットしてくれる会社で人事ができるのは幸せなことです。


―今後、人事として実現していきたいことはなんですか。


 どういう人材をどれだけ採用できるかで会社の成長角度が変わってくると思うので、まずは採用を通じてその成長角度を上げていくということにコミットしたいです。
 同時に、「人事が会社を強くしていく」ということを実現していきたいと思っています。そのためにも採用で成果をあげるだけでなく、Showcase Gigを“世界一社員がハッピーに働ける会社”にしたいと真剣に思っています。在籍している優秀な社員がより働きがいを持って仕事に取り組める環境を作っていくことで、それを実現したいと考えています。簡単でないことはわかっていますが、制度面や待遇面においてできることはまだまだ沢山あるはずです。Showcase Gigで働くことの価値を、もっと高めていきたいですね。

“会社の成長”と”学生の幸せ”、どちらにも妥協したくない


―最後に、人事1年目の方へ伝えたいことはなんですか。


 これは1年目の自分に向けた言葉でもあるのですが、“会社の成長のために採用したい気持ち”と、“学生本人の幸せ”のどちらにも妥協しないことが大切だと思います。
 学生本人の志向性を無視して強引に入社へ持ち込んだ場合は、“学生本人の幸せ”に対して妥協したことになりますし、逆に「この学生はきっとうちには入ってくれないだろう」と決めつけて口説かない場合も、“会社の成長のために採用したい気持ち”に妥協したことになります。
 「嘘をつかない」という大前提のもとで企業と学生のフィッティングに妥協しないことはとても難しいことですが、お互いが幸せになるよう、とことん追求してほしいです。

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