脱・ゆるブラック。「仕事はラクだが、力がつかない」「自分の市場価値に自信が持てない」…そんな悩みを抱えるのではなく、“ラクではないが力がついた”と胸を張れる人になりたい。そんな想いを胸に、ラクではないが力がつく環境=「若手ホワイト企業」で奮闘する若手社員の経験にフォーカスし、自分の力でキャリアを切り拓くためのエッセンスを紐解く。
●若手ホワイト企業とは?
新卒スカウトサービス『iroots』では、会社の評判プラットフォーム「エンゲージ 会社の評判」に寄せられた口コミの中から「20代の成長環境」と「実力主義」のスコアにフォーカスし、“ラクではないが力がつく”企業を「若手ホワイト企業」と認定。▶️若手ホワイト企業について詳しく知る
中古・リノベーション住宅の流通プラットフォーム「cowcamo(カウカモ)」の企画・開発・運営およびエージェントサービスを展開。個人ユーザー向けに、独自で開発したシステムを用いて、ユーザーに合わせた幅広い提案と、効率的でスムーズな購入・売却体験を提供。また、法人向けにリノベーション住宅のデザイン・企画プロデュースもおこなっている。
上場市場:東京証券取引所 グロース市場
設立:2011年8月
従業員数:268名(2023年9月30日付)
目次
当初は教育業界を志望。しかし、就活を進める中で理想と現実のギャップに気づいた
株式会社ツクルバ 人事本部 採用統括部 新卒採用チーム 後藤 孟彦
慶應義塾大学総合政策学部卒業。2022年4月よりツクルバへ新卒入社。カウカモ事業部エージェントサービス部にてカウカモエージェントとして約1年間従事したのち、2023年7月より人事本部採用統括部に異動。現在は新卒採用を担当。
―最初に、ツクルバに入社を決めるまでの経緯について教えてください。就活をはじめたときには、どのような軸で企業選びをおこなっていましたか。
学生時代にゼミで地域教育研究に力を注いでいた背景から、就活をはじめた当初は教育業界を中心に見ていました。長崎県の人口減少によって廃校の危機に瀕している中学校での学習支援活動や、大学を休学して滞在した鹿児島県の離島での学校職員の経験を通じて、今までのスキルを活かしつつ、自分が一生懸命頑張れるのは教育業界だろうと思っていたからです。
しかし、就活を進めるうちに、社会貢献性と収益性のどちらかに偏っている事業モデルが多いことに気づき、教育業界という枠組みを外し、一から自己分析をやり直しました。
その中で、教育分野に関わりたいという気持ちは変わらないものの、どのようなフェーズでどのように関わりたいのかが明確になっていないことを踏まえると、時機が来たときにいつでも挑戦できるスキルを身につけておく方が大切ではないかと考えました。
その気づきを得てからは、教育業界以外にも範囲を広げて就活をおこなうようになりました。
大学時代は、学校に行きづらい子も毎日楽しく過ごせるようなサードプレイスを作りたいという気持ちが活動のモチベーションになっていたので、仕事においても誰かの毎日が楽しくなるようなきっかけづくりに携わりたいと思い、仕事選びをサポートする人材領域や、暮らしの領域にも興味の範囲を広げていきました。
不動産業界=過度な利益重視、ブラックというイメージを変えた、ツクルバのビジョンと事業モデル
―ツクルバに興味を持ったきっかけを教えてください。
ツクルバの存在を知ったのは、友人の紹介がきっかけでした。一年間休学していた関係で、友人たちは一足先に就活を終えていたので、日頃からいろいろとアドバイスをもらっていたんです。「後藤は長期間の研修に向いてなさそうだから、ベンチャーの方が向いてるんじゃないか」と言われたこともありました(苦笑)。
暮らしの領域という関連性からツクルバに興味を持ったのですが、最初は不動産業界=過度な利益重視、ブラックというイメージが強く…。しかし、パンフレットなどでツクルバのビジョンや事業モデルを知るうちに、ビジネスとしての収益性を担保しながらも、世の中を良くしていきたいという信念を持っている部分に惹かれていきました。
また、人事の方のフラットで真摯な姿勢も好印象でした。ツクルバに入社する・しないに関わらず、私がどのような選択するのがベストなのかを一緒に考えてくれたことが純粋に嬉しかったですね。
―選考を経て、最終的にツクルバへの入社を決めた理由を教えてください。
「この人たちと一緒に働きたい」ともっとも強く思ったのがツクルバだったからです。正直、友人たちが大手有名企業に就職していく中、ツクルバに入ることが正解なのか、また、教育領域での経験しかない自分がビジネスの世界でやっていけるのかと悩んだ時期もありました。
しかし、ツクルバで働く人たちはみんな個性豊かでありながら、共通のビジョンのもと同じ方向に向かって切磋琢磨しており、仕事もプライベートもすべて楽しむという姿勢を持っている点でも似ていました。入社後に私の上司になった方は元料理人でしたし、他にも毎朝サーフィンをしてから出社するという強者もいました(笑)。
内定をいただいた中で、こんな人たちが集まっているところは他になかったですし、人間的にもビジネス的な観点でも成長でき、仕事もプライベートも毎日が充実できると思い、内定承諾しました。
初期配属は「cowcamo」のエージェントサービス事業。お客様の住宅購入をトータルサポートし、入社2年目にはMVPを受賞
―2022年にご入社されてから、今までどのような業務に携わられましたか。
入社後は、中古・リノベーション住宅の流通プラットフォーム「cowcamo(カウカモ)」のエージェントサービス事業に配属されました。一般的に不動産会社は縦割りの役割を担っていることが多いのですが、ツクルバではお客様へシームレスにサービスを提供するため、企画・開発・運営のすべてを一気通貫でおこなっています。その中で私は物件にお問い合わせていただいたお客様へのコンサルティング、物件のご案内、契約手続きのサポートを担当していました。
不動産業界は未知の世界でしたし、入社したての自分はまだ何者でもないと思っていたので、最初はひたすら先輩や上司のトークや立ち振る舞いをまねていました。そこから徐々に自分らしいスタイルを確立しながら成果を出し、2023年には年に一度の全社会にて New Member部門のMVPを受賞しました。
その後、ツクルバが新卒採用に注力していく方針になったタイミングで、新卒採用チームの立ち上げメンバーに抜擢していただきました。もともと人事領域には興味を持っており、上司にもその旨を伝えていたので、チャレンジできるのが決まったときは嬉しかったです。
ツクルバの場合、異動は本人のより大きな成長を見据えてたプラスなものがほとんどで、私のときも上司や同僚は異動を惜しみつつも、人事領域へのチャレンジを応援してくれました。
現在は新卒採用チームの一員として、面談や面接、インターンやイベントの企画・運営などに携わっています。
「自分もこんな暮らしがしてみたい」。お客様の理想を叶えるため、ひたすら奔走。入社1年目で13件の成約を実現した
―入社してから今までの間に「ラクではないが力がついた」と思う経験を教えてください。
大変なことはたくさんありましたが、最も印象に残っているのはあるお客様とのご契約です。住宅を購入する際に借り入れをおこなう住宅ローンは、金利が低い代わりにハードルの高い商品で、既往歴のある方はなかなか住宅ローンを組めないという現状があります。
私が入社1年目のときに、既往歴があるため他社で住宅ローンを断られてしまったものの、cowcamo(カウカモ)のサイトを見て「やはり自分もこんな暮らしがしてみたい」とお問い合わせをくださったお客様がいました。
私はなんとかしてそのお客様が理想とする暮らしを実現したいと思い、銀行一軒一軒へひたすら問い合わせをおこない、ある信用金庫が提供している商品であれば借り入れができそうなことを発見し、最終的にお客様がご希望する家の鍵をお渡しすることができました。
入社1年目で専門知識が浅い中、情報収集から金融機関への問い合わせ、購入の手続きまでをすべてサポートするのはかなり大変でしたが、1年目でこの経験ができたことが今の自分の糧になっています。
一般的にご購入が難しいとされるお客様にここまで向き合えたのは、「住まいの『もつ』を自由に。『かえる』を何度でも。」というビジョンのもとに事業を展開し、入社1年目から裁量権のある仕事を任せてくれるツクルバだからこそだと思います。
他の不動産会社から転職してきたメンバーいわく、他社では入社2〜3年目で契約ゼロということもめずらしくないそうですが、ありがたいことに私は1年目で13件もの契約を経験させていただきました。
入社前に悩んだ時期もありましたが、入社後の経験の濃さやカルチャーも含め、やはりツクルバを選んで良かったと思います。
―後藤さんは今後どのようなキャリアを歩んでいきたいですか。
新卒採用担当になってまだ日が浅いですが、人事は社長の次に会社のことをわかってないといけません。いつも高い視座を持ちながら、チームメンバーを率いていけるような人になることが直近の目標です。
長期的な視点でいうと、私は最終的に“地域の名物おじさん”になることが目標なので、生きづらさを感じている人に対して、話を聞き、背中を押してあげられるような人になりたいです。そのためには面白く、頼りたいと思える人にならなければいけないので、どの場面を切り取ってもユニークで充実した人生が送れるように、これからも仕事やプライベートにおける経験値を高めていきたいです。
・「cowcamo(カウカモ)」の企画・開発・運営を一気通貫でおこなう「事業の独自性」
・一人ひとりの裁量権が大きいからこそ、打席に立つチャンスが多い「若手活躍環境」
・マイナスではなくプラスの異動で個人の挑戦を応援する「キャリア支援環境」