機械業界の概要・職種・魅力・動向 | 業界研究記事

今回ご紹介するのは、機械業界。

「ダイヤモンド週活ナビ」では、理系男子に注目を集めている業種。三菱重工業やダイキン工業が50位内にランクインしています。「業界ランキング」では、業界規模が10位、高収益が38位、総資産額が15位、経常利益が8位、労働者数が４位、勤続年数が36位、平均年収が49位と、ほぼすべてにおいてランクインしています。オートメーション化が進む世の中だけに、その需要は必須となっているのです。

この記事では、以下の3つの角度から機械業界への理解を深めていきます。
（1）業界概要
（2）業界の魅力
（3）業界動向

この項目では、業界の事業内容や他業界との比較、業界特有の職種、そして業界に属する主要企業について解説します。

【事業内容】
OA機器や工作機器、計測機器、時計、重機、建設機器、医療用機器...など、幅広い機械を扱う業種。機械による効率化が進んでいる現在では、まさに私達の生活を支える無くてはならない産業です。常に時代の一歩先を目指している業種ともいえます。
これらをまとめると、建設機械・工作機械・重機に分類されます。建設機械は土木や建築現場で使われるすべての機械をいい、人の手では困難な作業をおこないます。公共事業のコスト削減からも、近年ではさらなる作業の効率化なども求められています。工作機械は、もの作りの為の機械。機械を作る機械として、「マザーマシン（母なる機械）」といった呼ばれ方もされています。そして、建設機械と混同されがちな重機は、重建設に用いる大型重機のことです。

【他業界との比較】
生活全てにおいて機械がなければ成り立たない...とまでもいえるほどの重要職業。常に時代の最先端を生み出すものだけに、ゆるぎない地位を確立しています。「業界ランキング」でも、ほぼすべての項目においてランキングされていることからもそれがわかります。労働者数が4位というところからも、それだけ多くの分野において機械が必要とされており、そこに携わる人が多いということ。社会を支えるサービス業を抜いての数字となっているのですから、その規模の大きさも相当なものと言えます。
ただ、伸び率に関してはランキング外。やはりモバイルやインターネットのように、その時代におけるニーズが色濃く繁栄される業種とは違い、ある意味、定着している必要性が高い業種といえますので、伸び率が急にダウンする事も急激に伸びる事もほとんどないのです。常に必要とされている、安定した地位を築いている業種なのです。

【業界特有の職種】
・法人向け新規開拓営業
・法人向けルート営業
・物流・在庫管理
・商品企画・プランニング
・生産管理・品質管理

【主な企業】
三菱重工業、コマツ（小松製作所）、ダイキン工業、クボタ、IIHI、ジェイテクト、日本精工、日立建機、NTNなど

機械業界で働くやりがいや魅力としては、主に以下の2つが挙げられます。

（1）もの作りの面白さを実感できる
もの作りに欠かせないだけに、その面白さや難しさを実感することができます。現場で一から見ることができ、それが世に流通されていくのは嬉しいものです。

（2）技術者冥利につきる
最終的に、自分が関った製品がだれかの役に立っていることになり、それを実感する事で、次の仕事の活力にもなります。

一時減少傾向にあったものの、機械業はいずれも回復してきています。震災による復興や、海外からの需要が追い風となっているようです。