2021年5月、新卒学生向けスカウトサービス『iroots』上で、サイトを利用している2022年に卒業予定の大学/大学院生を対象に「オンライン就活」についてアンケートを実施し、650名から回答を得ました。
オンライン就活に関する学生からの”生の声”をもとに、オンライン・オフラインそれぞれの選考で感じたメリット・デメリットについてご紹介します。自社の採用活動にお役立てください。
 

アンケート結果の概要


★ 92%がオンライン就活に「メリットを感じる」と回答。対前年比22ポイント増加。

★ 内定を取得している学生の81%が「内定出しまで全てオンライン完結だった企業がある」と回答。

★ 対面で参加したことのある就活イベントや選考、第1位は最終面接。対面での最終面接には、「会社の雰囲気が分かる」との声がある一方で、「慣れていないため緊張した」との声も。
 
 

92%がオンライン就活に「メリットを感じる」と回答

 
「オンライン就活について、メリット・デメリットどちらを感じますか?」と伺うと、92%が「メリットを感じる」(メリットを感じる:53%、どちらかというとメリットを多く感じる:39%)と回答しました。

2020年5月に同じく22卒学生向けに実施した調査と比較すると、「メリットを感じる・どちらかというとメリットを多く感じる」と回答した方の割合は22ポイント増加しています。具体的なコメントも紹介します。
 
 
【図1】オンライン就活について、メリット・デメリットどちらを感じますか

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オンライン就活に「メリットを感じる」「どちらかというとメリットを多く感じる」と回答した学生の声
 
・交通費がかからない。地方からでも、遠方の企業の選考を受けることができた。

・移動時間がないため、複数の予定を1日に入れることができ、多くの企業の説明会・選考に参加できた。

・移動がなく、スーツを長時間着る必要もないため、肉体的疲労が少ない。

・新型コロナウイルスへの感染リスクがない。

・手元に資料やESを置いておけるので、落ち着いて面接に臨めた。

・実際に会わないため緊張しにくかった。目を見て話すのが苦手でもカメラを見ればいいので話しやすい。

・対面に比べて、比較的リラックスした状態で臨めるのが良い。
 
 
オンライン就活に「デメリットを感じる」「どちらかというとデメリットを多く感じる」と回答した方の声
 
・通信状況が悪く、ヒヤヒヤした瞬間が多かった。

・社員やオフィスの雰囲気が分かりづらかった。一緒に受けている学生の雰囲気も分からなかった。

・グループディスカッションや面接では相手の反応が分かりにくく、話すタイミングが難しかった。

・通常なら受けていなかったであろう遠方の学生もエントリーしやすくなり、倍率が上がったと感じた。

・実家暮らしなので面接を家族に聞かれる。面接中は、家族に静かにしてもらう必要があった。

・他の学生がどのように動いているのかの情報が皆無だったため、必要以上に不安になった。

・就活友達ができなかった。
 
 

内定を取得している学生の81%が「内定出しまで全てオンライン完結だった企業がある」と回答

 
既に内定を取得している学生に「内定先企業はどのような選考方法の企業でしたか?」と伺ったところ、「内定までの全プロセスがオンライン完結する企業のみだった」(52%)が最多でした。
次いで、「内定までの全プロセスがオンライン完結だった企業と、対面選考が含まれる企業の、両方があった。」(29%)が続きます。両方を合わせると、81%の学生が、オンライン完結で内定を取得している結果でした。
 
 
【図2】内定を取得されている方に質問です。内定先企業はどのような選考方法の企業でしたか?

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対面で参加したことのある就活イベントや選考、第1位は最終面接

 
 
対面でのイベントや選考に参加経験がある学生に、「どのようなイベントや選考が対面で実施されましたか?」と伺ったところ、最も多かったのは「最終面接」(32%)でした。次いで「インターンシップイベント」(20%)が続きます。

最終面接の対面実施については、ポジティブ・ネガティブ両面の感想が寄せられました。具体的なコメントを紹介します。
 
 
【図3】対面でのイベントや選考に参加経験がある方に質問です。どのようなイベントや選考が対面で実施されましたか?(複数回答可)

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対面での最終面接にポジティブな感想をもつ学生の声

・最終面接を対面で実施したが、企業側の雰囲気も分かりやすいし、自分の雰囲気もオンラインより伝えることができたと思う。

・最終選考の後に会社案内をしてもらうことができ、働くイメージがついた。

・最終面接だけでも対面で行なえると、会社の雰囲気や人となりが分かる。
 
 
対面での最終面接にネガティブな感想をもつ学生の声

・オンラインの面接に慣れきっていたため、対面での最終面接はとても緊張した。

・オンラインでの就活に慣れていたため、最終面接という最重要な局面で経験の少ない対面面接をすることは、歯がゆく感じた。

・最終面接が初の対面選考だったので、ドアの開け閉めなどのマナーに慣れることができず、そこに気を取られてしまった。
 
 
 
【調査概要】
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査対象:『iroots』を利用する2022年に卒業予定の大学生/大学院生
■有効回答数:650名
■調査期間:2021年5月18日~5月23日