2022年9月、新卒学生向けスカウトサービス『iroots』上で、サイトを利用している2024年に卒業予定の大学／大学院生を対象に就活状況についてのアンケートを実施し、740名から回答を得ました。
　
24卒就活はサマーインターンの時期を終え、いよいよ本選考を見据えた時期に突入します。24卒学生はサマーインターンを踏まえて、これから迎える秋・冬をどのように過ごすのでしょうか。本レポートでは、サマーインターンの参加社数や志望業界を絞る時期、本選考へのエントリー予定数、就活の終了時期など、24卒学生の就活に対する意識についてご紹介します。自社の採用活動にお役立てください。
 

約9割の学生がサマーインターンに参加。満足度の高かったインターンの特徴は？

はじめに、サマーインターンについて聞きました。

「サマーインターンの参加社数（これから参加予定のものも含む）を教えてください」という質問に対してもっとも多かった回答は、「1〜5社（37.4%）」、次に「6〜10社（30.5%）」という結果になりました。全体を見ると、約9割の学生がサマーインターンに参加しています。
 

一方、サマーインターンに参加しなかった学生に「サマーインターンに参加しなかった理由について教えてください」とたずねたところ、もっとも多かった回答は「授業や研究との兼ね合い（25.5%）」、次に「サークルやアルバイト、長期インターンなどの課外活動との兼ね合い（22.5%）」、「まだ就活モードになっていなかった（19.6%）」という回答が続きました。

次に、サマーインターンに参加した学生に「特に満足度の高かったサマーインターンの特徴を教えてください」とたずねたところ、もっとも多かった回答は「社員と交流する機会が多い（49.5%）」、次に「丁寧なフィードバックがもらえる（33.9%）」、「実践的な業務を経験できる（32.7%）」という回答が続きました。

 

23卒と比較して、エントリー予定社数に大きな変化はなし

次に、現在の就活状況について聞きました。

「本選考のエントリー開始予定時期について教えてください」という質問に対しては、「2023年1月〜3月（51.5%）」がもっとも多く、次に「2022年9月〜12月（39.2%）」という回答が続きました。
 

「本選考のエントリー予定数について教えてください」という質問に対してもっとも多かった回答は、「11〜20社（31.4％）」、次に「6〜10社（25.1%）」、「1〜5社（17.6%）」という回答が続きました。これは以前23卒学生に対しておこなったアンケート調査の結果と同様の回答順で、割合にも大きな変化は見られません。

 

志望業界は「すでに絞った・年内までに絞りたい」学生が約8割

「志望業界はいつまでに絞る予定ですか」という質問に対してもっとも多かった回答は「年内には絞る予定（53.6%）」、次に「すでに絞っている（32.0%）」という結果になりました。現時点では、比較的早期に志望業界を絞りたいと考えている学生が多いことがわかります。
 

 

「就活を終えたいと思う時期について教えてください」という質問に対してもっとも多かった回答は、「2023年4月〜6月（57.7%）」、次に「2023年1月〜3月（28.9%）」という回答が続きました。この結果から、早期から就活を始めている場合でも終了予定時期には大きな変化が見られないことがわかります。

まとめ

今回のアンケート結果から、参加社数はさまざまであるものの、アンケートに回答した学生の9割がサマーインターンに参加していることがわかりました。また、8割の学生が年内には志望業界を絞っている状態を想定していることを踏まえると、企業側が自業界への認知・志望拡大をおこなうためには年内中になにかしらのアクションを起こすことが求められそうです。

一方で、就活の終了時期に関しては「2023年4月〜6月」と答えた学生が約6割を占めていることから、動き出しの時期に関わらず、納得のいく結果が得られるまで就活を続けるという長期化の傾向は24卒も変わらないことが予想されます。そのため、本選考から内定出し、内定承諾までの動線設計についても23卒の結果を踏まえて再度見直すことをおすすめします。

これから本格化する24卒の採用活動に向けて、リアルな学生の声をぜひお役立てください。
 
 
【調査概要】
■調査方法：インターネットによるアンケート
■調査対象：『iroots』を利用する2024年に卒業予定の大学生／大学院生
■有効回答数：740名
■調査期間：2022年9月14日 ～ 9月21日